コツコツ・ドカンへの対処法
From:矢口 新
自宅のデスクより、、、
先日の世界陸上で、
日本人選手が200メートル走のファイナリストになりました。
結果は7着。
走り終わったあと彼は、
「走っている途中、足に違和感があり、
全力を出し切れなかった」と、コメントをしていました。
今まで積み上げてきたモノが、
一瞬の痛み、故障の影響で崩れかけてしまう。
トップアスリートとしては悔しさが残るでしょうね。
相場でも同じことが言えます。
コツコツ稼いできた利益が、
ドカンと大きな損失を蒙ることで、
一瞬にしてなくなってしまう。
みなさんも一度は経験ありませんか?
いわゆる、コツコツドカンの対処法について
いただいたご質問へ、回答させていただきます。
(*ご質問は1部割愛させていただいております。)
ご質問
:私はFXのドル円をメインに売買しておりますが、成績は一進一退で、
口座履歴がいつまでも初期投資の額の前後をうろうろしております。
どちらかというと、コツコツドカンタイプです。
エントリー後の損ギリ や利益確定場面などルールが確定していない面があり、
含み損になった場合、数時間から 数日で含み益になり
ホッとして早めに利益確定してみたらまだまだ我慢すれば利益が膨らんだのに。。。とか、
エントリー直後から予想通り利益が乗ってきても、
いわゆるノイズ(細かい上げ下げ)に翻弄 されて、
やはり利益確定を急いでしまいもっと待てば利益が増えたのに。。。などが多いです。
また、利益が確定できるほうならまだ良いですが、
含み損になった場合、典型的なしばらく待てば値が戻ると信じ込んで
ときどき数週間も数ヶ月も戻らないまま結局ドカンと 損ギリをせねばならない、
の繰り返しです。
利益確定においても時間軸によると思いますが
5分足や 15 分足または1時間足で適切な利益確定のタイミングがあれば
ご教授をお願いしたいのですが。
矢口の回答
:コツコツドカンで、初期投資の額の前後なのでしたら、
ドカンをなくせば、利益が積み上がることになります。
ドカンは、「含み損になった場合、数時間から数日で含み益になり」、
「ときどき数週間も数 ヶ月も戻らないまま結局ドカンと損ギリ」では、
今後も同じことの繰り返しで、防ぐこと はできません。
100 本以上の値動きのチャートを見て下さい。
価格が波動を描いているのが分かります。
この波動の山頂で売り、谷底で買えば必ず儲かります。
5分~1時間足でトレードしている人が、
数週間も数カ月もポジションを保有していると いうことは、
数え切れないほどの波動を見過ごしていることになります。
これでは、なか なか収益には繋がりません。
波動は、5分足なら数時間で、1時間足でも数日で完結します。
この時、数日単位での価 格波動の読みに余程自信があると言えない限り、
5分足でのトレードの方がリスク管理的 にも、収益の大きさからも有利となります。
数日から数週間のスウィングトレードに自信 があると豪語するヘッジファンドでも、
半分はやられています。
何故なら、寝ている時の リスク管理は難しいからです。
最も効率的なトレードとは、
5分足などの短期波動の山越え確認で売り、
谷越え確認で買うことです。
損切りは山頂だと思ったが上抜けした時、
谷底だと思ったが下抜けした時です。
文章だけだと、大まかで、
これ以上詳細に説明してもかえって混乱するかと思いますので、
以下の点だけを心掛けて下さい。
1、短期波動を取るという意識を強く持つ
2、波動の山越えを待って売り、谷越えを待って買う
3、上抜け、下抜けで損切る
ポイントは、山越え確認、谷越え確認といった転換点の見極めですが、
短期波動を取るという意識を強く持って売買を繰り返せば、次第に上達します。
みなさんも、参考にしてみてください。
それではまた
― 矢口 新
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