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戦略で負けても、メンタルで負けるな

From:戸松 信博
自宅デスクより、、、

 
おはようございます。
戸松信博です。

 
私は常々お話させてもらっていますが、
「戦略で負けるのは仕方ないが、メンタルで負けてはいけない」と
考えています。

 
というのも、
投資というのは勝つこともあれば負けるときもあります。
その中で少しでも勝てる確率を高めるために、

 
相場状況を確認して、
自分なりの投資戦略を立てるわけです。

 
だからこそ、
実際に相場で売買をするときには
自分の戦略を信じ、戦略通りに売買をしなければいけないのです。

 
もし、戦略通りに売買をして負けてしまえば、
それは戦略が違っていたということで、
その結果を振り替えり、検証して次に繋げることができます。

 
しかし、たとえどんなにしっかりとした戦略を立てたとしても
その戦略通りに実行できなければ、全く意味がありません。
しかし、目の前の価格変動に惑わされ、戦略を無視した売買をしてしまうことは
往々にしてあることです。

 
戦略通りの売買ができないと、
自分の戦略が正しいかどうかが見えてきませんので、
再現性のある売買戦略がなかなか構築できないのです。

 
今日は、今週の相場見通しをお伝えする前に
戦略通りに売買をすることを改めてお伝えさせていただきました。

 
長期的に安定して投資で利益を出すためには、
とても大切なことですので、
ぜひ今日から改めて意識していただきたいと思います。

 
それでは今週は、
前週の米国相場を振り返りながら
今後の見通しについて解説いたします。

 

減税法案に対する懸念で米国株は9週ぶり反落

 
shisei_man_good

 
shisei_man_good

 
9月初めより連続最高値更新を続けて来た米国株ですが、
2か月経過してついに反落となりました。

 
主要三指数の週間騰落率は▼0.20~0.50%安となりました。
減税法案が議会で難航しており、
法人税の大幅引き下げが19年にずれ込む懸念と報じられたことで、
上値追いに一旦の休止符が打たれた恰好です。

 
ただ大きな商いを伴って売りが出た様子はなく、
静かな取引の中で少し下げたという様子です。

 
業種間の動きもまちまちであり、
ブロードコム(AVGO)によるクアルコム(QCOM)に対する
超巨額(1,300億ドル)買収提案の出た半導体セクターは
しっかりとなりました。

 
画像処理チップのエヌビディア(NVDA)が
好決算で上場来高値を更新し、他に別の買収も出るなど
互いに株価を上げ合うという状況でした。

 
一方、長期債利回りが週中まで下げ続け、
銀行株に下げが目立ちました。

 
利回り低下に加え、規制緩和など
政策にも懸念が生じたことで、
この週の銀行株は日米でワーストに近い業種となりました。

 
ただし10年債利回りは週末に急伸し、
2.4%台に戻して終えております。

 
短期債利回りが上昇する中で
イールドカーブはフラット化しているものの、
物価連動債との利回り差である
ブレークイーブンレート(将来の物価を示す、期待インフレ率)
は上昇しています。

 
米国株は反落したものの、中国本土と香港市場は上昇し、
ともに年初来高値水準にあります。

 
特に香港ハンセン指数は
10年来の高値水準に回復しており、
日経平均の26年ぶり高値と合わせ、
世界景気・株価が共に上昇している姿を
鮮明に映し出しています。

 
前述の米エヌビディアが好決算で
年初来騰落率を100%超に乗せてきたところですが、

 
香港最大の銘柄であるテンセント(0700)も
大幅高で最高値を更新、年初来+103%となってきました。
米国上場のアリババ(BABA)は同+112%高です。

 
なお、原油価格は米国の生産量が過去最高を記録したものの、
サウジアラビア情勢混乱を懸念して15年以来の高値を更新しております。

 

多くの株式投資家の方は、
日本市場に関するニュースや経済指標の数値は
注目してこられたと思いますが、

 
世界最大の株式市場である
米国市場の動向か日本市場にも影響を及ぼす可能性がありますので、
注目して見る必要があります。

 
今まであまり注目されてこなかった人にとっては
聞きなれない言葉であったり、難しく感じることがあると思いますが、
日々自分で指標をチェックしたり、世界市場のニュースにも関心を持つことで
少しずつ理解できるようになっていきますので、

 
引き続き日本市場と一緒に、
米国市場をはじめグローバル市場の動向も
チェックしていきましょう。

 
それでは、今週も頑張りましょう!

 

―戸松 信博

 

<編集部のおすすめ>

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  • コメント ( 1 )

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  1. 小坂圭吾

    先日は、池袋での「中国株・日本株セミナー」で、色々とご指導をいただきありfがとうございます。長期にわたり、教えをいただいているものです。
    今朝、始めて、送信されてきたブログを読ませていただきました。株という視点で、グローバルに記事を書いてあるものが、なかなか見つからなくて、とても参考になりました。これを読ませていただけば、世界的視野で理解できますね。週に一度は書いておられるので、これからも楽しみに読ませていただきます。 早々
                                              横浜 KK

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