相場には運・不運が確かにある…と思います。

浅野敏郎

「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅のトレードデスクより

 
相場の勢いが強いとき、
上昇相場でも下落相場でも、
その勢いの方向に乗れば収益チャンスは広がる…
という考え方がトレンド推奨派の根底にあります。

確かに、逆張りか順張りかの二択であれば、
順張り…つまり相場と同じ方向へポジションをとる、
しかないのは事実です。

 
ですが、
そのつもりでポジションをとった直後に相場が反転し、
天井掴みや底値叩きに見舞われるという経験は、
恐らく多くの皆様の身にも覚えがあると思います。

 
こうした失敗の可能性をどうにか減らそうとして、
様々なテクニカル分析が発明、利用されているのですが、

そうすることによって、チャートがどんどん複雑になり、
これから取り組んでみようかという方々にとって、
ますます敷居が高くなってはいないでしょうか。

 
半ば絶望した方々の一部はその後、
安易な自動売買などにハマってしまい、
結局は大切な資金の多くを失ってしまう…
というお決まりのコースも、
一方に出来上がっているような気がします。

 
天底を掴んでしまうのは、
一見、運が悪かったという側面がありますが、
一方で運は自分から探しに行けるものでもある、
と思うのです。

 
 
おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

東から西へ縦断するといったヘンテコ台風は、
一時的に涼を運んでくれましたが、
過ぎてしまうと再び酷暑が続く毎日です。

 
週間予報など少し先まで見られる天気予報を見るにつけ、
連続する酷暑予報にモチベーションはダダ下がりですが、
中部以南を広範囲に襲った
洪水災害に見舞われた方々のことを考えれば、
あまり甘いことは言っていられません。

数日続けて休めるお盆シーズンまであと少し…
もうひと頑張りですかね!!

 
 

トレンドだけで本当に売買できるのかテストです

 
ところで私は、
自分のことをトレンド派だと思っているのですが、
特にエントリーのタイミングに関しては、
あまりトレンドを重視していません。

というのも、
トレンドを認識してから動いては遅過ぎるという
自身の結論に達していることもあり、
トレンドはあくまで、
できたポジションを維持する間のインジケーターだ
という捉え方をしています。

 
概念的な話はさておき、

ここにユーロ円の時間足チャートを、
時間経過の順に4枚表示しました。
皆さんはこのチャートのうち、
どれか1つの場面しか見る機会がなかったとしましょう。



この4枚を不運な順に並べてみてください。

 
絶対的な順番は無いかも知れませんが、

①はここまで上昇してきた相場が一旦揉み合っています。
高値更新で上昇相場再開への期待が高まる局面です。
結果は②を見ればわかりますが、
上に抜けたと思って買った直後に大きめに下げ、
ダマシだったかと思って売った直後に大幅に上げるなど、
その後の足をよく見ると、簡単な相場でありません。

②は①以降の強い上昇を見た後ですから、
次の足で高値を更新したところで追いかけて買っていたでしょう。
その後の展開は③を見れば明らかで、正に天井掴みの状況です。

③の局面は、多くの方が反転を意識している可能性高く、
売りのタイミングを探っている状況でしょう。
既に売った人もいるかも知れませんが、
安値更新では売ろうと考えているところではないでしょうか。

④を見る限り、③の時点で既に売っていた人は、
1番天井更新があるまでは損切しないと決めていた人を除き
既に損切している可能性が高い状況の中で、

まだポジションをとっていない人たちの多くは、
Wトップを認識しはじめ、
③の安値を更新した場合は売りで仕掛けよう
と思い始めていることでしょう。

 
結果はご覧の通り、

Wトップのネック割れで下落が決定的となり、
①の安値をも割り込んで下落が進んでいる状況です。

 

答え合わせ

不運の順に並べるのは個人差があるとは思いますが、
逆に最も運があったのは明らかに④のタイミングだと思います。

 
何が言いたいかというと、
確かに、結果が伴ったかどうかが運不運だ、
ということもできますが、

①からWトップのネックを割れるまでの約24時間で、
①や②や③ではなく、
④以降の数時間以内にこの相場に巡り合えたかどうか、
が運不運を決めたと言えないでしょうか。

 
実はトレンド相場は次の1本で、
有利不利の立場が急変することがよくある反面で、

Wトップなどに代表される揉み合いは、
その条件を満たすことにより、
段々と優劣が明確になっていき、
そうなると新たな参入者を巻き込むことで、
大きな相場に発展する可能性があり得ます。

加えて、売買タイミングがわかりやすいことから、
一気に方向性が出やすいという特徴もあるのです。

 
そう考えると、
④の形になるまでひたすら待てば、
④という運(チャンス)は向こうからやってくる
という考え方も確かに成り立つ一方で、

④のようなチャートの状態にある相場を、
こちらから探しに行けば待つ必要もない、
というアイデアがあっても良いでしょう。

 
もちろん、見つかったからと言って、
必ず成功するわけではありませんが、

少なくとも、
当たる確率が高いインジケーターを探したり、
そのパラメーターを果てしなく最適化するために
時間とお金を費やすより、

どんな場合の揉み合いが、
どんな風に放れた時に相場が走りやすいのか、
その判断力を磨いた方がどれだけ単純で近道か?
と思うばかりで、

これなら例え初心者でも、
研究を進めやすいのではないでしょうか。

 
 
浅野敏郎

 
——-<<編集部よりおススメ>>——-

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2 thoughts on “相場には運・不運が確かにある…と思います。

  1. 乾坤一擲

    連日暑いです。゚(゚´ω`゚)゚。ついつい仕事に行く以外は出不精炸裂いております。
    こんな時は下手に動かない方が賢明かも・・・反面、8月になってもた(年の半ば以上消費してしもた)焦りも・・・
    (。・ω・。)なるほどダブルトップの後の下落が一番手堅いが解なのかしら。
    ここだけ狙うEAを開発して放ったらかしなぞと無精をこいてしまいそうです(ㆀ˘・з・˘)それでうまくいったら苦労はしないのですね。でも、感情が入れば入るほどうらめに出そうなので無感情なEAが恨めしくなります。

    返信
    1. 浅野敏郎浅野敏郎 投稿作成者

      乾坤一擲さま、
      コメント有難うございます。

      昨日までの酷暑はどこへやら。

      今日8月7日の関東は20度台半ばと、
      暑さも一休みです。

      酷暑日は不要な動きはしないほうが良いです!
      実際、陽が落ちるまでは人影が少ない気がします。

      さてさて、
      Wトップなら何でも良いか?
      というと、それは違います。

      ただ、
      ◎初心者にも見つけやすい点
      ◎トレンドに成長した場合は、限りなく起点に立てる点
      は、極めて有利です。

      既にEA的なツールは存在するのですが、
      「えー?これってWトップと言えますかね??」
      というケースまでピックアップしてしまうので、
      その通りに出動してしまうと、それこそ、
      ダマされまくることにもなりそうです。

      逆に見つけるだけなら、プログラムにするまでも無いですし、
      今のところその見極めはあくまで、ご本人が一番いい、
      ということになりますかね。

      Wトップ・ボトム、
      トリプルトップ・ボトム
      ヘッド&ショルダーズ トップ・ボトム
      ダイヤモンドトップ・ボトム
      アイランドトップ・ボトム
      などは、いわゆる先端パターンでのみ有効という認識です。

      途中の中段揉み合いで出現しても、
      普通の調整で終わることもありますし、

      では、中段と先端の違いは?
      とか、
      トレンドに伸びる形と期待が薄い形の違いは?

      など、一々定義しないとEAは動きません。
      その定義が出来るのなら逆に、人間でも良いかな・・・
      ということにもなります。

      せいぜい、「寝ている間の門番」的に使うのであれば、
      それはアリか・・・とは思いますが、
      余程の短期足でなければ、それもアラートで充分のような気もします。

      では、くれぐれも暑さには本当にご注意くださいませ。
      また、コメントをお待ちしております。
      いつも有難うございます。

      浅野敏郎

      返信

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