政治と株価の関係
From:戸松信博
自宅デスクより、、、
おはようございます。
戸松信博です。
今週はいよいよ、
自民党総裁選が行われるため、
両候補は街頭演説やネット演説で
国民に向けて演説を行いました。
今回の選挙結果に対する憶測は流れていますが、
実際に結果出るまでは分かりませんが、
投資家として、日本人として政治・経済の問題というのは
私たちの生活にダイレクトに関係する問題ですので、
日々のニュースをチェックし、結果をしっかりと見届け、
今後の戦略を考える材料にしていきましょう。
日経平均は大幅反発、2万3千円の上限ライン上抜けを試す
さて、
先々週末まで6日続落となっていた日本市場ですが、
10日(月)に小安く寄り付いて始まったものの、
大きく場中に上昇する日が目立ちました。
日経平均は水曜以外全て上昇し、
うち3日は上げ幅が200円超となるなどし、
週間788円高で終値を23,000円台に乗せました。
特に印象的だったのが
メジャーSQにあたる14日(金)でした。
ちなみにSQとは、
「特別清算指数」と呼ばれるもので、
簡単に説明しますと、
先物取引やオプション取引では
決済期日が決められており、
その取引ができる最後の日を
「取引最終日」となります。
その取引最終日に
もしもポジションを決済しなかった場合は、
翌日のある価格で自動的に決済され、
この時の価格を“SQ値”といいます。
このSQ値の中でも、先物のSQとオプションのSQが
重なる日を「メジャーSQ」と呼びます。
ここで話を戻すと、
メジャーSQにあたる14日(金)に
日経平均は大きく窓をあけて23,000円を超えて寄り付くと、
終値までに一段高し、
陽線で高値引けする強さでした。
ようやく長い持ち合いの上限ラインを抜けたのでは、
と期待できます。
9月のメジャーSQは、
年終盤の大幅高の起点となることが多く、
この象徴的な日を非常に強い形で終えたことは、
想定してきた年末大幅高の実現を予感させるものと思います。
安倍政権誕生した12年後半以降、
9月SQ~年末までの日経平均上昇率は、順に
13.5%、13.1%、9.4%、4.2%、18.1%、12.1%となってきました。
直近2年は、
日本企業が過去最高利益を連続更新したことで、
通期上方修正が相次いだものでした。
今年もその予感は十分であり、
足元の日経平均一株あたり
予想利益額は1740円ほどになり、
過去最高を更新しています。
利益は過去最高なのに、
日経平均は過去最高値まで68.5%も上昇余地を残します。
足元で円安ともなっていることから、
今後一段と予想額は増額されて行くでしょう。
ただ先週の日経平均は、
ファーストリテイリングの大幅高が大きく寄与した感もあり、
東証一部全体を示すTOPIXとの格差は
さらに広がっています。
年初来騰落率は、
日経平均の+1.45%に対し、
TOPIXは▲6.34%安、両者の差は
今年最大限に開いています。
今後、日本株全体の上昇を想定するなら、
時価総額加重平均である
TOPIXの上昇が欠かせません。
特に時価総額が大きく、大きく出遅れている
銀行株の巻き返しが起きないと、
全体の底上げにつながりにくいと思います。
しかし、銀行株には割安感があります。
あとは日本の景気が良くなる形での
日銀の金融緩和縮小の路線が見えてくれば
大きく上昇する可能性も十分あると思います。
そしてそのキッカケが、
企業業績が拡大することによって
年末に日経平均が年初来高値を更新するようになり、
市場関係者の相場見通しがガラッと変わることである
可能性もまた、十分あると思います。
今週末の自民党総裁選は、
今後に日本市場を見ていくうえで
重要なイベントの一つです。
日本市場に影響を及ぼしそうな
ニュース、イベントについては
引き続きしっかりと注目して、
戦略を持って相場に臨んでいきましょう。
それでは、
また来週お会いしましょう^^
―戸松信博
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