浅野敏郎のブログ

「今、売ったのは誰だ!」を知る意味

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「投資の学校」浅野敏郎
From 新宿オフィスのスタジオより

 
私が相場の世界に足を踏み入れたのは、
銀行間の為替市場での仲介業務が最初だったことは、
私のプロフィールをお読み頂ければ分かりますし、
以前にも幾度か、
こちらのブログで話に出す機会がありました。

仲介業務者のことを一般的にブローカーといい、
私が従事していた業務者のことを
外為ブローカーと言う一方、

銀行や証券会社に属して、
顧客の注文や自社のニーズなどにより、
大口の取引を日常的に行なっているのが
銀行ディーラーで、
「投資の学校」講師である矢口新先生の現役時代は、
こちらに当たります。

 
外為ブローカーは銀行ディーラーから預かった
売買注文をマッチングしていくわけですが、

株取引のように、
取引所が常に決済相手になるのと違い、
為替の場合は、
マッチングした相手との直接決済になるため、

誰と取引したのか?
が自動的に分からないと、資金の授受が出来ません。
相手に不安がある場合は取引を無効にできる点も、
相対取引である為替取引の特徴でもあります。

 
相手と直接、取引決済する仕組みだけを取り上げて
相対取引は不透明という論調が見受けられますが、
為替市場でもFXの根本に当たる銀行間取引市場では、
株式市場同様に”板”があり、

直近の正しい気配値を誰もが知ることができ、
買い手が売り板をヒットしたり、
売り手が買い板をヒットすることで取引が成立する点は、
株式市場と何の違いもありません。

直接決済という点も金融機関同士の事であり、
株も為替も、一般投資家にとって取引面での不利益は、
相当限定的だと思います。

 
実は、本日お話したいのは
相対取引である為替取引の特徴とした
誰と取引したか?
という事に隠れている意味をご紹介したいと思います。

——————————————-

おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

米中貿易摩擦の行方が定まらない中、
トランプ大統領のコメントなどを利用した、
ヘッドライントレードが蔓延しているようです。

本当の決定やその内容を、
正式な発表を前に知らせれば漏洩問題になる・・・
から中途半端な内容になる、
のかどうかは定かでは在りませんが、

焦点が定まらない中途半端な発言やコメントは、
かえって市場を混乱させることにもなり、
どうせなら、こうした中途半端なリークも、
関連した内容は罪に問われるようにすれば、
トランプさんも少しは黙りませんかね??

 
昔、日銀が為替介入をしていた頃、
その即効性が低下したことを理由に、
当局が、
「介入の事実を口外してはならない」
というお達しを出した経緯があります。

一方で銀行ディーラーは、
その動きをいち早く知りたいため、
不審な動きがあれば常に、
外為ブローカーに動向を頻繁にたずねるのは
当然でもありましたが、
それに対して外為ブローカーが出した
苦肉の答えは
「ノーコメントです」でした。

そりゃ確かに事実こそ口外していませんが、
ブローカー側がそういえば、
大概のディーラーは気付くはずですね。

このように、核心に触れなくても、
そのものを言っているのと同じことも
世の中には沢山在りますが、

自分から言わなければ、誰も知り得ない
ような要職に就いておられる方には、
是非とも守秘義務を貫いてほしいものです。

——————————————–

さて、

為替のように相対取引では、
取引が成立した相手と直接、資金決済しますから
そのためにも相手が誰なのかを知る必要があります。

一方、株取引で「誰から買ったか?」については、
注文が通過した証券会社を除けば、
恐らく知る機会も無いでしょうし、
その目的も殆どないかも知れません。

しかし、大口の注文が市場に与える影響は、
板がある株取引の方が大きいとも考えられ、
もしその大口注文を誰が出しているか?
が分かれば、
「板トレード」の精度が一段と良くなる可能性も
在りそうです。

 
例え為替取引でも、
一般投資家がおこなうFX取引では
取引相手は常に事業者になるため、
本当の相手を知る機会はありませんが、

銀行の為替ディーラーであれば、
厚かった板が誰によって崩されたのか?
を知る機会は普通にあります。

ただ、
その取引に関わっていなければ知ることは
できないため、
プロのディーラーは、
わざと厚い板と同じ価格に注文を並べ、
一気に崩してきた相手が誰かを調べる
ようなこともします。

 
そこまでしても、
相手を知ることの意味は一体、何なのでしょうか?

 
ここから先は幾度かお話した記憶がありますが、

例えば、
分厚い売りを一気に買い崩した買い手が、
「ある短期の投機筋」が良く使うネームだとしたら、
引けまでには必ず売り戻してくる可能性は高く、

既に売ってしまった売り方にとって、
慌てて買い戻すことで損失を確定しなくても、
この投機筋の売戻しを待てばよいことにもなります。

 
しかし、それが実需であったり、
大規模な円投玉(海外資産への運用買い)
が連想できるネームであれば、
暫くの間はその方向へ相場が動く可能性も想定できる

といったメリットがあるからなのでしょう。

確かにブローカー時代に、
取引が成立すると直ぐに「ネーム!」といって、
相手を聞いてくるディーラーが多かった気がします。
「ただしつこいヤツ」
だけではなかったのかも知れませんね。

 
相場を良く見ていると、
押しや戻りがない一方向的な値動きには二通りあり、

・急に動き出した後、長めの足が数本続く
場合と
・足の長さは通常ながら、10数本もの陰連や陽連となる
場合があります。

特に後者は、現状足が途中で陰陽逆転する不安定さが
瞬間にしろありながらも、
最終的には同じ陰線や陽線を続けるような場合です。

これはまさしく、大きな実需が動いた可能性が高い場合で、
重要と見えていたレジスタンスやサポートも
淡々と越えていくケースもあります。

 
一方で急な動きが数本、或いはたった1本の長大線で、
明確なレジスタンスやサポートで終わるような場合は、
短期筋が要因である可能性が高く、
相場は一旦戻ってから、仕切り直される・・・
という場合が多い気がします。

 
確かに、一般投資家が玉の出所を想像しながら
変動を見ることは難しいかも知れませんが、
そうした背景があることを知った上で
相場観察ができれば、また違った世界が見えてくる・・・
と確信しています。

 
 
浅野敏郎

P.S.
値動きと背景玉の素性との関連性については、
あくまで経験値による私見です。

 
<<<編集部よりおススメ>>>

今回の浅野氏による原稿内容は、
正に矢口新先生のTPA理論にも登場する話です。

この理論では一般投資家の皆様に対して、
為替市場の真の参加者の素性を教えてくれます。

 
TPA理論とは
タペストリー
プライス
アクション理論のことで、

矢口先生が銀行や証券会社時代に、
プロのディーラーとしてご活躍された経験を通じて
体系付けられたもので、3部構成となっています。

詳細は下記のページからご確認できますが、
TPA理論の詳細を確認

 
影響が強いとされる市場参加者は誰なのかを知り、
その市場参加者たちの事情を知ると、
実際の外国為替市場を知らないあなたでも、
どうして相場が動くのか??
を感じることができるようになり、

相場の細かい上下に翻弄されなくても済む・・・
可能性は高くなるでしょう。
具体的にどのようなことが学習できるか??
詳しくはこちらのページをご覧ください。
TPA理論の詳細を確認

 
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コメント

  1. 三上勝幸 より:

    板の見方とても勉強になりました。現在歩み値トレードをしていますが、デイトレードに限らずスイングトレード等にも活かしていける様に考えてみます。ありがとうございました。

    1. 浅野敏郎 より:

      三上勝幸 様、

      コメントをいただき、ありがとうございました。

      一般投資家が行なう相場取引で、
      板が見えるのは、現物の個別株など非常に限定的で、
      そのメリットを活かすのは「特権」としてありだと思います。

      残念ながら大口の取引が見えたとしても、
      誰が買ったのか、誰が売ったのか、
      までを一般投資家が知る術は無いのですが、

      基本的な「歩み値」の見方に加えて、
      時間経過を絡めて観察できる機会があって、
      それをローソク足の推移として把握できれば、
      もしかすると、
      どんな筋が動いたかが、
      イメージしやすくなるかも知れませんね。

      ただ私が知っている限り、
      特に海外の大手機関投資家は、
      個別株は市場が小さすぎて殆ど手を出さないはず、
      と聞いておりますので、

      今回の記事がどこまでお役に立てるかは、
      自信がありませんから、
      そのあたりを汲んでいただけますと幸いです。

      では、またコメントをいただけますよう
      よろしく御願い致します。

      浅野敏郎

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