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老舗銀行を破綻させた危険なトレード

From:矢口新
自宅デスクより、、、

 
おはようございます。
矢口です。

 
先日、投資の学校さんとラジオNIKKEIさんで開催した
WEBセミナーに出演しました。

 
ご覧頂いた方はご存知かと思いますが、
そのWEBセミナーの中で私は、投資において
「実はやってはいけないこと」として4つ挙げたのですが、
お分かりになりますでしょうか?

 
1つは、証券会社に従って言われるがままに買うこと。
2つめは、リスクフリーで買うこと。
3つめは、高利回りを買うこと。

 
そして、これはもしかしたら多くの個人投資家が
すでにやっているかもしれませんが、
4つめの実はやってはいけないことは
ナンピン買いです。

 
ナンピン買いとは、
保有している銘柄の株価が下がったときに
さらに買い増しをする手法のことです。

 
株価が上昇トレンドにあって、
一時的に下がったときに行うと有利になる可能性もありますが、
下落トレンドの途中では損失をさらに大きくする可能性があります。

 
ですので、
私個人としては
ナンピン買いは推奨していません。

 
ところで、
英国のベアリングス銀行をご存知でしょうか?

 
残念ながら、ベアリングス銀行は
1995年に経営破綻しているのですが、
実は、その原因となったのが、たった一人のトレーダーによる
ナンピン買いがでした。

 
ここでは簡単にベアリングス銀行の経営破綻までのあらすじを話ますが、
1995年、シンガポール支店に勤務していたニック・リーソンは、
シンガポール国際金融取引所 (SIMEX) および大阪証券取引所に上場される
日経225先物取引を行っていました。

 
しかし、同年1月17日に阪神・淡路大震災が起きて
日経株価指数が急落し、損失が拡大。

 
そのとき、リーソンは損失を秘密口座に隠蔽すると同時に、
先物オプションを買い支えるための更なる膨大なポジションを取る、
つまり、ナンピン買いをしました。

 
しかしそれも上手くいかず、
最終的な損失は、ベアリングス銀行の自己資本(750億円)を
遥かに超過する約8.6億ポンド(約1,380億円)に達し、
ベアリングス銀行は1995年2月26日に破産。233年の歴史に幕を閉じました。

 
もっと詳しくこのストーリーに興味がある方は、
ベアリングス銀行の経営破綻を招いた張本人である
リーソンの手記を日本語訳した「私がベアリングス銀行をつぶした」であったり、

 
このストーリーを題材にした映画
「マネー・トレーダー 銀行崩壊」というものもあるので
ぜひご覧になってみてください。

 
とにかく、
今日私が言いたかったのは
ナンピン買いというのは上手くいけば
損失を一気に利益に換えるチャンスもありますが、

 
うまくいかなったときには、
致命的な損失を被ることがあります。

 
私が推奨している運用法の根幹は、
大儲けはできなくても、大損は絶対しない、ということです。

 
目先の損益ではなく、長い目でみて
長期的に資産を増やしていくためには
何が大切なのか、ということを改めて考えて頂ければと思います。

 
では、今日も1日頑張っていきましょう!

 
-矢口新

 
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