天底のお話は一旦、これで打ち切りです

浅野敏郎

「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の書斎より

 
チャートに記されている、
1本1本のロウソク足や棒足は、
実際の価格変動が記された事実情報
というのが一般的な認識である一方、

足の期間が長くなればなるほど、
細かい値動きは省略されており、
その動きを確認するためには、
下位足を確認するしかない、

という考え方に基づいて、
ここ数回のブログでは、
足の形に対する一般的な解釈と
下位足を確認した後の認識とには、
若干のズレがあることを示し、

その違いを知っているか否かで
エントリーやイグジットのタイミングが
変わってくることを解説して参りました。

一応はこのシリーズの最終回として今回は
ワンバー・リバーサル(One-bar-reversal)
を見てみましょう。

————————————

おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

週初の台風は関東を直撃し、
特に千葉県はかなりの被害を受け、
未だに停電中の世帯が相当数ある状況
だそうです。

テレビなどのニュースを見る限りにおいて、
今回の災害に自衛隊の影が見えません。
政府が災害として認めるか、
地方自治体の要請がないと動けない
のかもしれませんが、

電気も水も止まったことから、
エアコンも効かず、水も出ない避難所に
駆け込んだところで、
状況は何も変わらない地域も多いようです。

首都東京から割と近いというだけで、
どうにかなるでしょう的な考えが
各行動の遅れにつながっているのなら、
大間違いかもしれず、

それが原因で、
例えば熱中症などで死亡する方が
続出する前に対策すべきにみえます。

ぶっちゃけ、
自家発電車両をガガっと送り込んで、
給水車両をズドドンと配置するだけで、
最悪の状況など
半日あれば回避できそうな気もするのですが、

あ、そういえばこの期間…、
政府は改造内閣の組閣で多忙でしたね!
市民生活どころじゃないか~~。

———————————–

はっ!
品格を失うところでした…。

 
ところで、
ワンバー・リバーサルという言葉は
あまり耳にしないかもしれませんが、
チャート1本だけで
反転のシグナルになり得る足の形です。

「足」のことを英語で
BarとかStickなどいいますが、
Barはバーチャート
Stickはキャンドルスティックが由来
だと思いますが、
まさに「1本足反転パターン」という訳です。

 
日足がチャート分析の主流だった時代は
ワンデー・リバーサルと言いましたから
これなら知っているという方も
居られると思いますが、

ともあれ皆様も思いつくのは、
長い上ヒゲの陰線や長い下ヒゲの陽線、
あるいは、実体部分が陰陽の区別がない
十字足の仲間なども、
足一本で反転しやすいという認識は
お持ちでしょう。

この場合はあくまで反転シグナルですから
波動の底や天井に出現することが
ある種の条件になります。

確かに上昇中や下落中に出現すると
そのまま天底になり得るため、
非常に悩ましい状況ではありますが、

少なくとも揉み合いの中で一本だけ
このような足が現れても、
それ自体の意味は薄いことになります。

では具体的に、長い上ヒゲ陰線を例に
見ていくことに致しましょう。

 
例えばこのような位置で
ワンバー・リバーサルの可能性が出たとします。

このバーに隠された値動きは
水色で示した上下動が一般的な認識です。
確かに始値より低く引けた陰線は、
この足に限っては売りが優勢だった
ことを示唆しますが、

 

高値を更新していることに加えて
直近安値Rを割っておらず、
上昇波動はまだ否定されていないことから、

この上ヒゲ陰線はちょうど、
緑の破線枠で囲った部分と同じ状態
である可能性が十分あり得ます。

にもかかわらずなぜ、
この「上ヒゲ陰線」という足の形が、
リバーサルパターンとして
一般的に認識されているのでしょうか?

この「上ヒゲ陰線」の足1本について、
前回同様に少し深堀りしてみましょう!

 
実はこの足がカバーしている期間の値動きが、
既にWトップを完成し、
そのネックラインを割り込んでいた場合、


この足一本でリバーサルになり得る可能性が
高まりますね。

 
増してや次のように、
ヘッド・アンド・ショルダーを完成し、
そのネックラインをも割り込んでいるとしたら…


目をつぶってでも次の足の寄り付きでは、
ショートを持ちたいところですね。

 
つまり同じ1本の
「長い上ヒゲ陰線」であっても、
細かい動きによっては
同じ意味にはならないこともあり
それを確認するために下位足を調べる意義がある
ということでしょう。

 
実は今回まで数回に及んで解説して来ました
トップやボトムの意味は、
相場を波動で考える話に直結していますが、
波動のお話に関してはまた
機会を改めてお伝えしたいと思います。

 
 
浅野敏郎
P.S.
勘が鋭い方なら、波動のお話がどんな内容か
お分かりになった方もおいででしょう。
そんな方々は答え合わせのつもりで是非、
その機会を楽しみにお待ちくださいませ。

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