浅野敏郎のブログ

相場の値動きを捉える練習をしてみよう

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「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の書斎より

 
2020年の当ブログでは、
様々なテクニカル分析はあくまで、
先行する価格の動きから導かれた結果なので、
相場へ早く乗り込むためには、
価格変動を捉える必要がある、という立場で、

値動きを捉えるための原則的な話をメインに
綴って参りました。

本年のテーマをまだ決めきれない中で、
ここまでのまとめとして
一つの提案をいたしたいと思います。

 
地図などで道順を人から聞かれた場合、
殆どの皆さんは
過去に幾度か説明した経験をお持ちでしょうから、
比較的その手順が分かっていると思いますが、

地図を直接指で指し示したりできない状況で
例えば自宅までの道順を相手に説明するとなると
相当苦労するに違いありません。

つまり、私があえて今回提案したい内容とは、
チャートに沢山描かれている足の中の1本を
明確に、言葉だけで特定してみてほしいのです。

————————————–

おはようございます。
2021年になりました、
本年もよろしくお願い致します。

そして、
今週も早や金曜日がやって参りました。
今夜はアメリカの雇用統計発表がありますね。

 
それにしても
新型コロナの感染拡大が止まりません。
変異種の登場が一因なのか、
それとも単に気の緩みなのか??

日本でも過去にない数字が
毎日更新されているような事態ですが、
海外の拡大度合いはその比ではありません。

欧州の何か国かは既にロックダウンを再開し
期間の延長が相次ぐ中、
日本もついに首都圏を中心に、
大都市を抱える自治体への
緊急事態宣言に近い発表が、
昨日に現実のものとなりました。

こうした状況を受けてまだ世の中では、
コロナの感染拡大が報じられるたびに、
そのネガティブな印象からか、
リスクオフを連想し、

当該国の株式が売られ通貨は自国に戻る
といった一時的な傾向が根強く、
注目していた年始の値動きが正にそうでした。

 
しかし、こうした反応は長くは続かず
その動きに追随してしまうと逆に、
収益機会を逃してしまう可能性が、
次第に強まっていると思います。

現実に起こっている相場変動に対して
何らかの理由を見つけたい気持ちは
良く理解でき、
コロナ拡大=リスクという構図は、
納得しやすいとは思いますが

値動きの理由が良くわからない
つまり、理論的にはリスクオフなのに
実際は、
リスクオンに準じた動きになる相場の方が
アゲンストのポジションもたまりやすく
大きく動くこともしばしばです。

Buy the rumor, Sell the fact
(噂を買って事実で売る)
という相場格言があるように、

理由が分かってからでは既に時遅し
とならないようにご注意ください。

———————————–

さて、冒頭の提案だけでは曖昧過ぎて
良くわからなかったかもしれませんので、
まずは早速、本題から参りましょう。

ここにチャートがあります。

中央にほど近い部分に、
Aと矢印で示した足があります。

この足を離れている相手に伝わるように
言葉だけで説明して特定してみてください。

ただし、
相手は同じチャートを見ていますが、
そのチャートにはAと矢印は無く、
物理的に指で指したり
画像を相手に送ることはできません。

さてあなたなら、どのように説明しますか??
是非、チャートを良く見てトライしてください。

 
「ここ」とか「あれ」とか「それ」
などの表現が使えないと結構難しい
ことにお気づきではないでしょうか。

実はこの問題には幾つかの確認ポイントが
潜んでおり、大きくは2点あります。

一つ目には、チャートに関する語彙力と、
二つ目には、
値動きを波動で把握しているかどうかです。

語彙力については勉強を継続していけば
次第に力は付いてくるので特に心配はなく、
自分で理解できていれば問題ないでしょう。

問題は、値動きの把握力の方です。

語彙力が無くても値動きの把握力があれば、
例えば段階的な値動き(波動)の
高値安値に着目でき、それらを共通認識として
説明を続けられるかもしれません。

地図で言えば、ブロックごとの交差点や
分かれ道と同じ効果が期待できます。

そして、だれが見ても認識できる、
長大線のような急変動した足が近くにあれば、
何とか目的の足を説明できるとは思います。

また、
揉み合いとう値動きの意味を把握できていれば、
例えその揉み合いの中の足1本であっても、
どの揉み合いかを説明できれば、
恐らく特定できることでしょう。

回答例

説明の方法は複数あり、例えば
直近足から時系列を逆にたどるのと、

Aより昔の足から
時間経過に合わせて右へと説明するのでは
内容は違ってくると思います。

では、あくまでに一例として説明してみます。

「左端の最安値から上昇した相場は、
チャート全体の中央付近でここまでの
最高値を付けた後、最初の深押しが入ります。

その深押しから再度上昇しはじめ、
直近の最高値を更新する前に
短い足が連続する揉み合いがありますが、
その中にある4本の陰線のうち、
左から2本目の陰線がAです。」

という説明などはいかがでしょうか。

「陰線」というほかに「押し」や「揉み合い」
などの言葉の意味を理解する必要がありますが、
Aの在処を絞り込むためには、
その足がどんな状態の中の1本なのか?
つまり、

碁盤の目のように走っている道の、
どのブロックの中に自宅があるのかを
相手が認識できれば以降は、
細かい数などを用いれば良いことになります。

宿題

では同じように、
次のチャートでBの足を特定できるように
説明してください。

答え合わせは来週に行い、この練習の意義を
もう少し解説したいと思います。

もし個別に添削をご希望でしたら、
コメントにお書きください。
来週の記事を公開した後に、
私なりの意見を返信いたしたいと思います。

個人的にはまず、時系列に準じて(左から右へ)
説明する練習が良いかと思います。

 
 
浅野敏郎

 
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コメント

  1. 下地多美子 より:

    Bのチャートから判断すると
    私なりですけど下降トレンドの途中で十字のチャートの次のチャートで高値を超えなかったので更に過去すると判断する。

  2. 矢部昭夫 より:

    左端から4段目の下げの中の
    3番目の陰線

  3. 田中 忠夫 より:

    左足の高値から階段状に下降している途中足の陰線。下降して、もみ合って、再度下降して、もみ合って、そのもみあいを下放れした最初の両ひげ陰線です。

  4. Gami Ori より:

    【私の回答】
    株の初心者レベルです。
    今回の「相場の値動きを捉える練習」は、私にとってとても有意義ものでした。
    直近の値動き、チャートの右端にばかり目を釘付けにして、
    全体を見渡すことをおろそかにしていたことを痛感させられました。
    他人に現在の相場を説明できることは、自分が相場を把握していることにほかならないのですね。

    で、わたしのつたない回答です。
    ————————————
    チャートの左端(過去)から右端(現在)までの時間の長さを5分割、
    チャートの最上部(最高値)から最下部(最安値)までの価格の幅を5分割、
    してください。

    ローソク足の数は、全体で120本ほどでしょう。
    最高値のローソク足は、左端から3本目です。
    最安値のローソク足は、右端から4分の1といったところにあります。

    価格は最高値から最安値まで、5つほどの小さな波動をつけながらも、ほほ下げ続けています。

    長い下ヒゲの十字線をつけたローソク足の最安値から、5分の1ほど値を戻し、
    その後、現在までもみあいが続いています。

    Bの位置は、左端から5分の3ほどの位置、最安値から5分の2ほどの位置で、ローソク足全体からみれは中規模の長さの陰線です。

  5. 杉浦 明則 より:

    いつも楽しみに読めせていただいています。

    宿題について回答を考えてみましたので、ご意見をいただけると幸いです。

    チャートの左端の高値から下げてきた相場は、最初の長い陰線をつけてしばらくもみ合います。その後、2番目の長い陰線をつけて下げが再開し、そこまでの最安値を付けた後に少し戻します。戻りは続かず、再び下げはじめて、先に付けた最安値を実体部で切り下げた陰線がBです。

    以上、よろしくお願いします。

  6. 浅野敏郎 より:

    練習へのご参加ありがとうございます。
    5名の方からご回答をいただきました。
    今週金曜日に回答例を掲載した後に対応してみます。

    事前に了解を取るべきでしたが、
    公開でのやり取りだとお困りかもしれないので、
    お名前を出さず、回答例だけをコピーして、対応させていただきます。

    回答の内容から、ご自身のモノかどうか、ご判断ください。
    宜しくお願い致します。

    浅野敏郎

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