ストップロスとハサミは使い様
「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の書斎より
相場が思惑通りに進まずに、反対方向へ行っている状況で、
ポジションに対して何の根拠も持ち合わせていなかったとすると、
目の前で減り続ける含み益あるいは、含み損が刻々と増える事態を目の当たりにして
「いつかは戻る…」と、それこそ根拠のない信念が芽生え、
恐怖行動の反対ともいえるフリーズを正当化しようとします。
つまり、思考回路が生きていれば、
「逃げろ!」
という風になるはずですが、
度を越える恐怖を前にするとその場で立ちすくんだり、身を屈めて動けなくなったりするのと同じです。
確かに一時期よりも投資に対する常識や教育が浸透し、
ポジションをとった後には損切、いわゆるストップロスを設定し、フリーズする状況を強制的に作らずに、とにかく逃げる
というのが常識になりつつあります。
もし皆さんの中で「ストップロスは入れたことがない」という方は是非、励行をお願いしたいと思います。
ただ一方で「損切貧乏」という言葉も耳にするようになりました。
つまり、損切ばかりがついてしまい、資金が次第に無くなってしまう状況を指す言葉ですが、何故そうした状況が生まれてしまうのか、思いつく順番に考えてみたいと思います。
————–
おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。
昨日の3月18日のドル円相場は、久しぶりに振り回されました。
発端は03:00のFOMCイベントで、内容はいたって想定通りでしたが、109円10銭前後から108円75銭前後まで下落しました。
その後、正午12:00過ぎに飛び込んできた、日銀のMPCに関するニュースで、109円台に戻していた相場が再び108円63銭前後まで急落、
その後、108円90銭前後で小動きだった相場が、109円30銭前後まで急上昇するなど、一波動の値幅は50銭前後と限定的ながら、印象は随分と右往左往した感じです。
問題はニュース発表や、値動きが急変するタイミングが妙に恣意的な匂いをぬぐえず、動かしやすい薄い時間を狙っているとしか思えません。
もしかすると年度末が終わる今月一杯までは、こうしたイベント相場になるのかもしれず、本日18日の日銀の決定会合発表時間帯も、この意味では要注意ということになりそうです。
————-
冒頭にも述べたように、
ストップロスとは本来、多額の投資資金を全損しないよう、例えば資金の半分を失った時点でいったんは全部決済をして、頭を冷やす機会を強制的に作り出すためのものだったのでしょう。
ただ、2000年以降は資金管理という考え方が次第に浸透し、エントリーした方向が間違った際は、傷口が浅いうちに見切りをつける方が良いという考え方が一般的になった感じがします。
ここまではまだ比較的、トレンド(方向性)という観点でのアプローチでしたが、AIによる自動売買の存在が噂されてからは、目先の瞬間的な勢いが重要視されている観があり、
ストップをつけに行く行為は目立っても、数PIPS利が乗ればすぐにスクエアにするのであれば、ストップを都度入れる意義はない気もします。
こうした取引スタイルの多くは、1時間よりはるかに短い期間が主戦場になっている可能性が高く、
その畑に人力で参入するのは、いくら損失リスクを小さくしたいからと言っても参入チャンスは「瞬間の繰り返し」となるため、チャートに張り付く時間は逆に長くなるかもしれません。
このような環境下で、瞬間の勢いに乗り遅れ、更に近場にストップまで置いてしまっては、
「どうぞお好きに串刺しをお楽しみください!」
といっているようなものです。
「串刺し」とはもともと、指値とそのすぐ裏に損切を置いてある注文を、一気に潰された際に使う俗語で、
指値と損切の値幅という現金をカツアゲされてしまったのも同然になるため、一種の自虐言葉ではありますが、
出遅れて流れに乗るということは、相対の買手はその売りで既に利食いを始めており、多少ロングになったところで近くのストップさえ付ければ、今度はその買いで利食えることも可能なのです。
冒頭で大風呂敷を広げた割には、残念ながら時間切れとなり概念のお話で終わりますが、次週はもう少し具体的に説明できるかと思います。
浅野敏郎
P.S.
更に、冒頭では損切を入れることを推奨したにも関わらず、文末ではそれを否定するような書き方になりましたが、
リスクが少なくて済みそうな短期足での取引は逆に、初心者にとっては難しく、相応のトレーニングや勘所を効かせる必要があるという主旨です。
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