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唯一無二の貴重情報

From 矢口新

投資運用での成功が1つの山頂に達することだとすれば、
頂上へのルートは1つではない。

登ることが困難で事実上不可能なものも含めれば、
山頂は360度、どの方角にも開かれている。

とはいえ、最も安全な最短ルートはあるはずで、
私などはそれを追及してきた。

最も安全なルートとは、
最も確実な情報をもとに投資の進め方を判断することだ。

その情報が示す安い時に買い、高い時に売れば、
あるいはその反対をすれば確実に利益が上がる情報だ。

その情報とは価格だ。
そして、それを知るのに最も適したものがローソク足だ。

なんだ、当たり前だと思う人は、
既に安全なルートを歩んでいる。

しかし、周りを見渡せば分かるが、
皆が皆、その安全なルートを歩んでいる訳ではない。

株式投資で最も大事なものは企業収益だ。
為替ならば金利差だ、いや、各国の成長率だ。
商品ならば需給だろうと言う人は多い。

確かに、どれもが山頂へ続く道には違いない。

しかし、極めるには厳しいルートで、
極めても危険な落し穴がいくつもある。

なぜなら、企業収益が抜群でも下げる株があり、
低金利や低成長でも買われる通貨があり、
品薄でも買われない商品があるからだ。

理由はそうしたファンダメンタルズ分析と、
価格とは必ずしも連動しないからだ。

価格は言うまでもなく価格と一致する。
安く買って高く売ったのに損したようなことは、起こりえない。

ローソク足は実際に市場である時間帯に付いた
寄値、高値、安値、終値の忠実な記録だ。

加えて、終値が寄値よりも高いと陽線、安いと陰線と、
大まかな強弱まで伝えてくれる。

テクニカル指標とは、
その価格情報が多過ぎて分かり難いからと、
大胆にも多くの情報を切り捨てたものだ。

テクニカル指標を追加すると情報が増えると思う人が多いが、
事実は減らしたものに様々な脚色をしているだけだ。

私自身が提供している
5SMAと13SMAを組み合わせたテクニカル指標を例に挙げよう。

SMA(Simple Moving Average)とは単純移動平均と呼ばれるもので、
13の終値の移動平均線で波動の状態を示し、
5の終値の移動平均線との絡みで山から谷、谷から山への転換を知ろうと狙うものだ。

つまり、ローソク足が持つ寄値、高値、安値、終値から、
終値以外のすべてを捨て去り、陽線や陰線といった強弱の暗示もない。

これは、そうした情報はトレンドを知るためにはノイズだと見ているのだ。

テクニカル指標とはそうしたものなのだと承知で使う必要がある。

ローソク足は相場にとって唯一無二の貴重情報だと言えるのだ。

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