理想の相場を「自分の型」とする意義
「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の書斎より
相場は起承転結でできているというテーマは、数か月前に一度取り上げたことがあります。
その中でも一番強調したかったことは、一つの相場には始まりと終わりがあり、基本的には「終わり」は「次の入口」ではない、ということでした。
先週も冒頭で触れましたが、
私たちにとって、トレードの入口としてベストな「型」は、やはり何と言ってもブレークアウトしかない…といっても過言ではない一方で、出口にはいろいろな「型」があるため基本的には難しいものの、一つだけ言えることは、しっかりとブレークアウトした結果が反転になった場合のみ、ドテンする価値があるということでした。
このお話は私の「理想の型」でもあるため、過去にも幾度かにわたって説明をしてきました。
古くからの読者の皆様におかれては
「また同じことを言っとる」
と思われるかも知れませんが、
トレードにおいて自分自身の「型」を持つことは、ブレないためにも…というか、右往左往せずに済む場合が増えるはずですし、
ひとつの理想形を追うということは、現在進行中のオリンピック選手の多くが口にしているように「自分の原点を作ることになり、現在の自分の状態を把握しやすくなる」という効果が期待でき、現在の相場状況が把握しやすくなると思います。
決して理想に固執して旧態依然が良いというのではなく、進化をするためには、元の「理想とする型」があってこそだと思うのです。
理想というと、上下する相場の波動を全部取る…のが理想という概念が一般的にはあるようですが、個人的な理想は、取れるところだけを取る…ことなのです。
今回はポンドドル相場でちょうど、私か意図するところの良い例が出来ましたので紹介いたします。
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おはようございます。
今週も早や、金曜日がやって参りました。
そして週末&月末ということで来週はもう8月です!
本来ですと今日と明日の予定で、オリンピックを会場観戦する予定でしたが、残念ながら無観客開催となり断念せざるを得ません。
当初は波乱含みを予感させた日本勢の結果でしたが、日程が進むにつれてやっと活躍が見られるようになりホッとしている一方で、随所では相変わらず波乱が起きており、無観客とはいえオリンピックはオリンピックという難しさがあるのだろうと察しています。
選手は全員、4年以上は血がにじむ努力をして得た全てを、僅か数秒や数分で吐き出す訳ですが、勝敗は努力量に因ることもさることながら、それをどこまでこの瞬間に吐き出せたかどうか、というのも重要なのかも知れません。
相場の話におきかえるのは不謹慎かも知れませんが、相場の変動は相場次第という点で、日時を合わせて集中するようなことは、基本的にできない難しさはあります。しかし、努力が必要だという点は同じだと思いますので、動かない時も、ただ何かを待っているだけでは無く、自分なりの努力を積み上げながら諦めずに積極的に「その日」を待ちたいところです。
一番、トレードしやすい局面はどれか?
早速ですが、ポンドドルの日足チャートを表示しました。
四角で囲んだ部分は、あとから見ても是非とも取っておきたかった局面で、僅か4~5日間で、200PIPSは下らない値幅は、正に理想的な相場でした。
ただ、Cを取ることは基本的に難しいというのが個人の意見で、その理由としては、CはAから始まった相場の出口であって、この上昇の入口ではないから、ということになります。
もう少し詳しく説明しますとまず、Aの直近の過去は十分な揉み合いになっており、その安値割れという入り口は理想的だった一方で、Cの直近の過去は下げ相場が再開した形であり、上昇の入口としてロングに振れる明白なタイミングは見当たりません。
もちろん、短期チャートを見ればそれなりの根拠がある可能性は高いと思いますが、それでも、ここまでのショートを抜けるタイミングとして納得はできても、ロングにするタイミングは、それなりに上昇が進んでからだったと思います。
十分な揉み合いを見分ける方法
入口と出口の違いを判りやすくするために、ある半値線を示した指標を重ねて表示してみました。
半値線の優れたところは、終値とは無関係に、少しでも高値や安値が更新されれば、僅かでもその方向へと上下する一方で、高値と安値が更新されない間は、永遠に上下しないことから、方向性を単純明快に示してくれる点です。
そう考えるとAの起点では、全ての半値線が程近い水準で集まっていることから、相場は究極的に揉み合っていたことが判り、正に相場の開始にふさわしい入口でした。
一方で、Cの起点では完全に下落の状況であり、先ずロングにする理由がありません。加えて、それなりに上昇した後の現状も全ての半値線が上昇を指していることもなく、これではロングで入ることもままなりません。
もちろん、このまま何らかの理由で大幅に上昇し、すべての半値線が上を向く可能性を否定できませんが、もし理想形を待つのであれば、この後は暫く上下して揉み合い、全ての半値線の水準が近寄ってくれば、次の展開の入口として理想形になり、その後に上に抜けるようなら初めて、ロングの入口として適格、というだけのことなのです。
浅野敏郎
P.S.
話を複雑にしないよう、過去の重要な高値安値やAからCに至る下落の、一つ前の波動については触れませんでした。
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