(浅野敏郎)チャートポイント戦略
こんにちは。
投資の学校プレミアム非常勤講師の浅野敏郎です。
ポジションを持つと同時に入れておくストップロス戦略と、
当たり前ですがエントリー戦略とは表裏一体です。
一方、運よく相場が伸びて十分な含み益を得ている場合は別途、
決済戦略が必要で、
イグジット戦略はストップロス戦略とは似て非なりです。
確かに日本語では逆指値注文と呼ばれるストップ注文を利用するケースはありますが、
この場合は損失を限定するのではなく利益を限定する(これ以上は利益を減らさないようにする)のが目的ですので、
ストッププロフィットという言い方をします。
本日はエントリー戦略に関して、チャートポイントを活用した戦略が、
如何に単純で且つ、予め対処できる方法なのかを今一度、
確認してみたいと思います。
チャートポイントというと、
様々なテクニカル分析における転換サイン的なことも含まれるのかもしれませんが、
私がこう言う場合は、
昔から言われているサポート(支持)と
レジスタンス(抵抗)に限定します。
この意味でのチャートポイントは全て、
具体的な価格で表現できるため、
将来的にもその意義が変わるものではありません。
確かに、トレンドラインなるものを用いた分析でも、
サポートやレジスタンスを導くことができますが、
経験的にはあくまで参考値とした方が良い場面が多々あり、原則は水平分析だと考えます。
つまり、ドル円でいう110円という価格水準は、
一か月先でも半年先でも、1年先でも数年先でも、110円ですが、
トレンドラインは必ずどちらかに傾斜しているため、
例えば、
現在108円に差し掛かっているアップサポートラインは
1か月後には109円まで上昇するため、
価格が動かなくてもサポートを割り込むタイミングが来る可能性はあります。
価格が動いていないのに、
こうした現象が発生することだけでも信憑性は低く、
あくまで参考…とした方が納得しやすいと思います。
もちろん相場には100%がないように、
こうした戦略が常に良い結果を生むわけではありません。
例えば、目先のレジスタンスをうまく抜け、
そのまま111円手前まで上げ足を速めたとしても、
ほどなく重さを嫌気して107円中盤まで下げてしまった…、ということもあるでしょう。
ただ、この場合は111円に乗せて112円中盤を試すのか、
一旦は利益確定をするのかといった決済の判断が悪かっただけで、
或いはその間に一度も相場を確認しなかった行動に問題があるともいえるでしょう。
ではお仕舞いに、注意点を書き残します。
予め売買注文を入れておくことをリーブオーダーと言いますがこの場合、
皆さんの行動は事業者には丸見えで、
もしかするとマーケットメイカーにもバレバレかもしれず、
例えば同じような考えを持つトレーダーが多くいた場合、
相場が近づいた際に恣意的にエントリー注文を付けた後、
そのストップロス注文を付けるまで売り浴びせる…といった、
いわゆるストップ狩りにあう可能性があります。
また事業者によっては、
その日の引け間際のスプレッドを極端に拡げることで、
マーケットでは全く成立していない注文を約定させ(デリバティブ関連に限られるかと思いますが…)、自社のポジションとマッチングさせる…
などの行為もあり得る訳で、
結局は、できるだけ市場に対峙し、
こうした細かいリスクを自分で排除する努力は必要だと思われ、つまりは一般的な労働と同じで、苦労や努力なしに正当な報酬は得られない、
という事なのでしょう。
浅野敏郎
■ 本日の出来高急増銘柄
※上昇銘柄の推奨などではありません。
※投資の学校の全講師の手法に使える、
銘柄選びの考え方です。
なぜ、
出来高急増銘柄が注目なのか、その理由と、
本銘柄を抽出した根拠はこちら。
→ https://youtu.be/xAVWjxMIq4c
売買の際には、ご自身でチャート分析、
ファンダメンタルズ分析を行っていただき、
売買をする際には自己責任にてお願いします。
【1】日本郵政(6178)
株価(終値):879
日付:10月26日
売買代金(千円):117,571,400
【2】パナソニック(6752)
株価(終値):1,527
日付:10月26日
売買代金(千円):32,053,130
【3】日本電信電話(9432)
株価(終値):3,267
日付:10月26日
売買代金(千円):30,295,340
【4】FRONTEO(2158)
株価(終値):2,553
日付:10月26日
売買代金(千円):25,652,760
【5】キヤノン(7751)
株価(終値):2,727
日付:10月26日
売買代金(千円):21,033,300
*ランキングは売買代金の
総額に基づく順位を示したものです。
*この銘柄一覧は、
特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
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