半値線は計算な簡単で動く価格を予測できる
「「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の書斎より
先週のブログでは、
新たなチャートポイントとして
日頃から提唱している半値について、
半値はそのまま抵抗や支持として機能する
という側面を、
ポジションを推測することによって
説明してみました。
半値という新たな価格は、
最初に下落で始まった相場が反転する際に、
何処までが下落の継続か、
どこを越えると下落とは言えないか、
の境界線になる訳ですが、
相場は常に上下を繰り返すという把握の他に
「揉み合い」も相場の一部であること
を理解しないと
こうした反転相場はいつも上昇と下落の二択
という「悩ましい相場」になってしまいます。
つまり、
下落相場の半値戻しまでは継続と把握し
半値以上から全戻しまでを揉み合い、
全戻し以上に反転を継続するなら上昇相場入り
と把握することで、
追いかけるべきか待つべきか
のポイントがより明確になるのだと
考えています。
半値が機能しやすい一因として、
フィボナッチのリトレースも一役かっている
とは思いますが、
リトレースと表現する以上、
61.8%戻しても初動の下落が前提である事自体、
「悩ましい相場」を助長するだけですから、
50%以上戻した時点で、
少なくとも下げ相場は一旦消えたとしたほうが、
シンプルかつ天底で損切りになるリスクを
引き下げてくれるような気がします。
前置きが長くなりましたがお約束通り、
今回は別の観点で、この半値の意義を
考えてみたいと思います。
————————————
おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。
さ、寒いです!!
確か先週の金曜日はまだ30度以上ありました、
よね??
年々、秋の存在が薄くなっている気がしますが、
皆様はいかがお感じですか?
残暑が長く厳しくなっているのが
秋が無くなりつつある理由…かもしれませんが、
「少し汗ばむけどカラっとした秋晴れの下で運動会」
的な日々が、
冬の前に訪れることを祈りたいと思います。
———————————–
早速ですが、
長期にわたってシリーズ化した揉み合いについて
のブログや、
移動平均線との比較で考察したテーマでも
半値線の意義について説明した記憶がありますが、
今回はもう少し具体的に見て参りたいと思います。
計算の簡易性
ご覧のチャートには、
9本の半値移動線(ブルー)と
9本の単純移動平均線(ピンク)
を表示しており、
比較的滑らかな方が移動平均線
ややカクばっているのが半値移動線です。
ザックリ言ってしまえば
殆ど同じだと言うこともでき、
なのであれば、
計算が簡単な半値線の方がシンプルではないか?
と、以前に申し上げたと思います。
数式にして改めて見てみると9本の値は、
半値移動=9本以内の(最高値+最安値)/2
で求められる一方、
移動平均=
(現行足終値+1本前の終値+~8本前の終値)/9
となり、
計算の簡単さでは半値に軍配が上がります。
予測性
前出のチャート見ても、
2つの線は大体同じような動きをする
ことが判りますね。
例えば移動平均線について
線の傾きがトレンドを指すとされていますが、
半値線も同じ意義を持つことが
この2線の比較でもご理解いただけるでしょう。
そこで、この2つの線は次の足でどうなるか?
考察してみましょう。
例えば、
前出のチャートの□Aの部分を拡大した上で、
先が見えない状態を再現しました。
この状態から次の足に移った瞬間に
一番古いA-8足が9期間の対象から外れます。
ピンクの移動平均線の場合、
明日の寄り付きが暫定の終値として計算
されますので、一時的に急落することは
明白です。
一方ブルーの半値線は、
高値が若干下がりますが安値は概ね同じ
ですから、次の足に切り替わっても、
大きく下げることはありません。
もし次の足が寄り付いた後に反発すると…
移動平均線は急激に下げ幅を縮小し、
半値水準辺りまで戻せば横ばいになる一方、
半値線は高値も安値も変わらなので
水平を保ったまま動かないことになります。
値動きとしては、
Bのボックス内を上下しただけにも関わらず、
移動平均線は、
目まぐるしく傾き加減を変化させることになり
どちらが右往左往するかは一目瞭然です。
言い換えると、
半値線は対象期間の新値を更新しない限りは
揉み合いであることを教えてくれるため、
「悩ましい値動き」を無視すること可能です。
また、期間の足数が多くなればなるほど、
平均線にとっては、
計算とばらつきの把握が難しく、
最古足が抜けた時の平均値に対する影響は
計算無くして予測しにくい反面で、
半値線にとっては、
期間の足数が多くなっても計算量は同じで、
予測の着眼点も高値と安値の2点に尽きる
という点は変わりませんから、
「悩ましい相場」を大幅に削減してくれます。
にもかかわらず半値線は、
傾く瞬間の価格となる、ここまでの高値や安値を
事前に教えてくれているわけですから、
移動平均線が、
実際に終値が確定した後か、
もしくは、
余程の反転が無い限り傾きだけは変わらない
と断定できるまでは悩み続けるのと比べれば、
半値線は平均線より遥かに早い段階で、
決断して行動できる可能性が高いと言えます。
実際にその後の相場は、
陰線が3本続く下落をした後、
内側に孕む揉み合いとなりましたが、
その間の半値線の動きは、
実際の値動きを忠実に表現できており、
安値を更新しなくなってからは
揉み合いを意味する水平線になっている一方、
移動平均線は3陰連の間は緩く下落し、
下げ足が止まっても下げ続けるなど、
一貫して下落継続を示唆するなどの矛盾を
抱えています。
このように、
移動平均線が指標とも言われるように
実際の値動きを加工したインデックスと、
実際の値動きの一点を
単に記してつなげただけの価格表ともいえる
半値線とは、
同じ目的でも似て非なるものですし、
シンプルさだけをとっても、
どちらの方が有用かは
最初のチャートで追っていただければ
答えは自ずと見えてくるかと思います。
想定以上に説明ポイントが多かったので
あと一度だけ半値線の意義について
弱点も含めた事実を解説したいと思います。
浅野敏郎
P.S.
今回のテーマは、決して移動平均線分析を
卑下するのが目的ではなく、
半値線の有用な側面を実感しやすくするための
対比に用いたに過ぎないことを、
最後に申し添えておきたいと思います。
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