今夜の米・雇用統計発表を裏読みすると…

浅野敏郎

「投資の学校」浅野敏郎
From 暫く戦線離脱中の自宅トレードルームより

 
 
今週も金曜日がやって参りました。

しかも、本日9月2日は第一金曜日です。
第一金曜日といえば…、

そうです、アメリカの雇用統計発表日ですね。

 
 
 
おはようございます。

昨日から9月に入りましたが、
ちょうど月末月初にあたる、先週末から今週にかけて、
米ドルは一貫して強く(ドル高)推移しています。

 
原因については、既にご存知かと思いますが、

先週末にアメリカのジャクソンホールで行われた
金融シンポジウムで、

イエレンFRB議長の講演内容が
利上げに対して強気とみなされたことに端を発し、

続くFRB関係者の強気なコメントなども手伝って、
アメリカの追加利上げのタイミングが、
9月に前倒しになるとの憶測が強まったから、

というのが一般的な見方です。

 
 
ジャクソンホールの講演から、
くしくも最初の重要なアメリカ経済指標にあたる
本日の雇用統計ですが、

色メガネを通せば、今日の発表内容は出来レース?
という見方もできそうです。

 
 

FRBが事前に雇用状況を知ることはできないか

 
 
実はひと昔前の話にはなりますが、

重要な経済指標の発表データが事前に情報会社に漏れたり、
予定時間より早く当局WEBサイトに結果が掲載されたり、
といった不祥事がアメリカで多発し、

情報管理が強化されるきっかけになりました。
 

アメリカの重要な経済指標などの結果が、
もしも事前にわかってしまった場合、
強烈なインサイダー情報になりえるため、

今では非常に厳しく管理され、
当局の担当者以外の人間が
事前に内容を知ることは難しいとされています。

 
 
ただ、
ここから先は読み物としてご覧ください^^

 
 
アメリカの金融政策を決定する組織のトップである
イエレンFRB議長が、

わずか1週間前に、
あのような講演を
自国の有名なイベントで行ったという事実
を裏読みすると、

 
FRB議長が赤っ恥をかくような正反対の結果が、
講演後の最初の重要指標で発表される
とは考えにくい、ということです。

 
雇用統計は労働省が発表しますが、
各地区に連銀を持つFRBが、
各地区の雇用状況を把握していないわけがない
と考えるのが自然です。
 

とすると、
さすがに具体的な統計数値までは知りえないとしても、

今回は特にFRB組織そのものが恥をかかないよう、
徹底的に調べ尽した結果が、
あの講演内容に反映されていた、と言えないでしょうか?

 
つまり、今回の雇用統計が、
失望するような悪い内容になる可能性は
非常に低く、

悪くても現状維持以上になりそうだ、
という裏読みができます。

 
 

今週の値動きに対する印象と今後のイメージ

 
特にドル円相場については、

イエレン講演の翌日も続いた会議に出席した、
黒田日銀総裁が、
追加緩和に対して楽観的な見方を示したことで、
ドル高に加えて、円安の圧力もかかったようです。

 
 
今週の円安は、
100円割れを攻めた短期筋の返し…
という見方もできますが、

長期的な円買いポジションに、
ストップが出たという印象は今のところなく、
円高相場が終了したというには早すぎるでしょう。

 
 
しかし、
もし雇用統計発表以降の戦略を今イメージするなら、
それでも目先はやはり、
押し目買い目線の方が機能しやすそうだ
という印象を持っています。

 
というのも、最後になりますが、
ドル指数(ドルIndex)という指標をご存知ですか?

幾つかの主要通貨に対するドルの相対的な強さを示す
指数です。

 
各対ドル相場と深い関係がありますが、
数値が上下したからといって、
全ての対ドル相場が同じように変動するとは限りません。

 
例えば、2016年のドル円相場は
120円台から一時は100円を割り込む下落となり、
ドルを中心に見れば明らかにドル安です。

 
しかし、ドル指数の推移をみてみると

ドル指数月足チャート0902
出処:Investing.com ドル指数

 
ここしばらくの動きは明らかに高止まりとなっていて
対円でのドル安は、
ほとんど反映されていないように見えます。

 
おそらく、
不安定になった欧州事情が原因で、
対欧州通貨でのドル高と、
対円でのドル安が相殺されているからでしょう。

 
ドル指数を参考にして、
ドル円相場の取引ができるとは思えませんが、
肝心なステージでは、
ドル指数の動きとドル円相場のドルの動きが
ある程度の一致していることが確認できます。

 
とすると、
このチャートから見えてくることは、

少なくともドルは強い立場を維持できており、
対円相場だけが
独歩安で居続けるのは無理があるかもしれない、
ということです。

 
いずれにしてもかなりの間、
ドル指数はおよそ、92.0から100.0の
レンジ相場になっていますから、
ここをどちらかに抜けない限り、
本格的な方向はでにくいかもしれませんね。

 
トレンドの取り方は、人それぞれ異なりますが、
一方的に大きく値幅がでる相場は
しばらく期待できそうにありませんので、

保有する時間の長さに関係なく、
そこそこの値幅が確保できたところで
確実に手仕舞うのが良い方法になりそうです。

 
 
 
浅野敏郎
 
 

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