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相場が難しいと言われる理由

「投資の学校」浅野敏郎
From横浜の自宅デスクより

 
本日も遅れてしまいました、申し訳ございません…。

 
さて、
これだけ物理や化学が発達し、進化を遂げている世の中で、
一人でも秀でた人間が相場を真剣に研究すれば、
必ず大きな収益が上がる優秀な売買プログラムが開発され、
そこへ資金を預けさえすれば、
10年後にはその何倍もの収益が得られる…

ようなことが実現しても不思議ではない気がします。

 
現に過去にも、様々な方面の天才たちが投じられて
究極の投資法なるものが追求され続けてきましたが、
残念ながら未だにそういった投資法は存在しません。

 
そして21世紀に入って人工知能なるものが現実味を増し、
実際に一部の分野では既に活用され始めた今、
今度こそ夢の投資法なるものが発明されそうな期待がかかります。

しかし一方で、
もし実現したとして、世界中の富がそこへ集中した場合、
上昇相場での売り手、下落相場での買い手は存在しないことになり、
結局その投資法は破綻するという結果は目に見えています。

つまり、相場取引において、
絶対は永久にあり得ない…というのが自然な発想であり、
科学や物理などのように絶対が無いところに
相場の難しさがあるような気がします。

 
浅野敏郎

 
 
おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

週の初めは台風の進路が心配されましたが、
予想よりは大きな影響もなく、
ただ夏の暑さだけが復活してしまいました。

考えてみれば8月に入ってまだ10日目…
暑さはこれからが本番だということを思い出しました。

 
 
何やら壮大な話から入ってしまった割には
あっという間に結論に達し、
あのまま終わっても良さそうな流れになってしまいましたが、

実はマーケットという仕組みは、
投資家や実需などの参加者が100%同じ考えをもってしまうと、
逆に相場が成り立たないというのは当たり前な話です。
イベントなどにより、
一時的にも市場参加者の考えがどちらかに偏り過ぎた時の相場が、
まさに大きな窓を空けて進むことを見ても明白ですね。

 
ですから相場の動きを、
ある簡単な数式で固定的に導こうとすること自体、
理に反していることは事実でしょうし、
未だにそうしたファンドなり、モデルが永続的に存在できていないことが
ある意味で証明していると思います。

 
だからと言って、
自分の判断でおこなう、いわゆる裁量取引だけで収益が上がるか?
といえばそれも難しいところです。

何の知識もないままに行う取引も、
言ってみれば裁量取引の部類かも知れませんが、
それは「ギャンブル」という別の言葉がふさわしく、
それではひと昔前の時代に、
相場で身ぐるみ剥がされた…という悲劇の当本人と同じですね。

 
相場が難しいのは、
売買判断と売買タイミングが、しばしば異なる
という点であることは以前にも幾度かお伝えしました。

日足は上昇でも、時間足は下落、5分足は揉み合い…
などという現象は普通にありますからね。

 
つまり、自分はドルを買うのか売るのか、
ということと、
買うとしたらいつ、幾らで買うのか??
ということは別の話だということです。

もちろん、資金が無尽蔵にあって、
多少の逆行など無関係であればそれもアリ
なのかも知れませんが、

通常は含み損にも限界はあるでしょうから、
そこで大抵は損失となってしまう訳です。

 
理想的な売買は、
確固たる判断が先にあり、
相場がそのように動いている時にだけ出動し、
まだその方向にあるうちに手仕舞う
ということですが、

言い換えれば、相場で収益を上げるには、
勝ち逃げが最も有効なのだと思います。

このように、言うのは簡単…というところにも
相場の難しさがあるわけですが、

少しでも克服するためにはやはり、
正しい売買判断が先に来るような気がします。

正しい判断があってこそ、人より先に参入でき、
世間一般までもが盛り上がったピークで一足先に降りる!
これこそが「勝ち逃げ」の秘訣なのでしょう。

 
この部分が正に「売買タイミング」ということになり、
ここにこそテクニカル分析が必要不可欠になってくる訳ですが、

売買タイミングが売買判断を兼ねてしまうようになると
結局、勝ち逃げがしにくくなるところにも、
相場の難しさがあります。

更には、通常の経験とは異なり、
重ねるほど次第に区別がつきにくくなるという厄介さも、
相場を難しくしている…と思う今日この頃であります。

 
今回はフワッとした概念に終始し申し訳ございません。

 
 
浅野敏郎

——-<<編集部よりおススメ>>——-

まだ8月も上旬なの?と改めて思ってしまうのは
かの酷暑からの台風という流れが、
8月から9月にかけての標準的な季節感だからでしょうかね。
気分は8月下旬に匹敵すると言っても良いくらいです。

 
ところで7月中盤から9月中盤にかけては、
いわゆる夏枯れ相場といって、
市場の動意が薄くなりがちですが、果たして今年はどうなるか?

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相場が動かないから興味がない…

確かに一般的な思考ではありますが、
では相場が動いている中で、
落ち着いて市場を見極められるほど、

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相場が動いていない時こそ冷静に市場をチェックし、
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  • コメント ( 4 )

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  1. ミツオ

    先生の正しい判断とは、「儲かる」判断のことだと思います。

    正しい判断と、利益を生む判断とは、違うと思うのです。

    今後ともよろしくお願いします。

    • 浅野敏郎

      ミツオ様、

      コメント有難うございます。
      正しい判断・・・たしかに良く考えると何が正しいと言えるのか、
      難しいところではあります。
      結果が伴えばそれが正しくなってしまう側面がありますが、
      個人的には信念・・・というか、目先の上下にとらわれない根拠、
      といったようなイメージです。

      上昇と判断した場合、
      実際に上昇していた相場が押し目を入れ始めたとき、
      ここまでの押しは順当
      これ以上は買えない
      そうなった以上は買ってはいけない
      という水準なりが明確かどうか・・・といったニュアンスです。

      ここまでの押しから、順当に切り返して再び上昇し始めたときに初めて
      買うというアクションにつながり、
      ここがミツオ様の言う、利益を生む判断
      私が言うタイミング
      になるのだと思います。

      また、コメントをお待ちしています。

      浅野敏郎

  2. 田中節男

    SBI証券にて、特訓中、銘柄はソニー(・・・・)300株で、日計り商い、まずは月曜日に成り行きで買い。100株を売り、海の波のごとく、1.2.3.デ2度下値支持線を割らないことを2度確認して、200株を買う。来週はこの作戦で行きます。親分のニューヨークのだう、ナスダックを上げを確認し、300株を成り行き買いを実行。来週利益が出たら、さらに300万円入金して、ソニーは手数料がかからないとアドバイスされた。

    • 浅野敏郎

      田中節男様、

      頂いたコメントをどう考えてよいか、苦悩のした末、先ずは承認させていただき、
      意図をうかがうことに致しました。
      宜しければ、コメントの主旨をご説明いただけると幸いです。

      いずれにしても良い投資結果をお祈りしております。

      浅野敏郎

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