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年利60%のARS投資とは!

「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の寝室より

 
 
先日、と言ってもかれこれ1か月前にもなりますが、
トルコリラが急落し、日本でもかなりの話題になりました。

早や耳の皆さんなら、
もしかすると既にご存知かも知れませんが、

サッカープレーヤーとして超有名な、
メッシ選手の母国であるアルゼンチンがピンチです。

 
つい数時間前、これまで45%だった主要政策金利を
60%に引き上げる緊急対策を発表し、
拍車がかかる通貨安を防衛するとともに、
IMFに対して緊急融資を要請したというニュースが
飛び込んできました。

 
 
金利が60%ですよ、60パ~セント~~!!!
さあ、みんなでアルゼンチン・ペソを買いましょう!

ちなみに、アルゼンチン・ペソの通貨コードはARSですう~~~

 
一応、変動相場制をとっているそうなので、
為替取引は可能なのかも知れませんが、
幾つかFXブローカーを調べた範囲では、
取り扱いはありませんでした…、残念!!!!!

 
 
 
おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

一時的に和らいだ猛暑は、
ここ数日ですっかり復活してしまいました。
本日で8月は最後ですが、
例年でも9月半ばまでは残暑が厳しい傾向があります。
2018年の残暑はいつまで続くのか、
それともアッサリと秋が訪れるのか?

後者に期待が掛かります。

 
 
さて、高金利通貨を買うのが大好きな日本人の投資性向ですが、
金利が60%という響きは皆さんにとって
一体、どんな聞こえ方がするのでしょうか。

取引しようにもできないというのが現状のようですが、
もし取引が可能なら、それを煽る悪徳事業者と、
それに踊る投資家も、そこそこいらっしゃるのでしょうね。

 
トルコリラの一件で、
少しでも金融リテラシーがあれば、
60%という短期金利が意味することは崩壊であると、
お分かりいただけると思います。

一連の新興国通貨が急落した背景の一つに
アメリカの利上げが指摘されていますが、
別に、ARSの下落理由を考えてみるつもりなど
今のところ全くありませんし、
それだけの知識すら持ち合わせていませんが、

その恐ろしさについて少し考えてみました。

 
このチャートはペソ円の日足です。

もしかすると、
綺麗な下落トレンドで大儲けが出来そうなチャートだ!
と言う方がいらっしゃるかも知れませんね。

 
実は、私も同感ではありますが、

USD/ ARS相場の参考値が存在すれば、
ドル円相場から計算値だけは導かれ、
チャートにすることも可能です。

しかし、市場が成り立っているのかどうかは、
別の話ですからくれぐれもご注意ください。

 
 
さて、ARSが取引できると仮定して話を進めますが、

例えば、昨年2017年8月末日のペソ円相場の終値計算値は、
1ARS=6.385円でした。
短期金利を利上げ前の45%として、

1年前にARSを10万ペソ購入していれば、
本日でちょうど1年が経過したARSは14.5万ペソになっており、
購入当時のレートで換算すれば、
その利子だけでも28.7万円に相当します。

 
しかし一方で、
現在値である2.90円を2018年8月末日の終値とした場合、
為替差損は1ARSにつき、6.385∸2.9=3.485円あり、
10万ペソを購入するのに、
63.85万円(6.385円×10万ARS)を要した投資は、

利子4.5万ペソを含めても
42万円(2.9円×14.5万ARS)にしかなっておらず、
20万円近い損失を被ったことになります。

 
確かにこの1年間で3.485円下落したARSですが…

 
皆さんは何かお気づきになりましたか?

 
現在の相場は、1ARS=2.9円でしたね!!??

 
つまり、この調子で下落すれば、
あと1年経たないうちにペソはタダで手に入ることになりますね!

そうなった時には、是非みんなでアルゼンチンを国ごと買って
タダメシを食べまくりましょう!!

という訳にはいかないのですが、
逆に言えば、ここからの下落には限度があり、
去年からのような下落はもう、あり得ないことになります。

とすれば、資金を捨てるつもりになれば、
年利60%の利子だけが必ずプラスになる…
という理論は成り立ちますね。

どうか、
そんな口上の「詐欺」だけには充分、ご注意ください。

怖い怖い!!
 
 
浅野敏郎

 
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