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ミスター・コストカッター

From 矢口新

自宅のトレーディングルームより……

おはようございます。
矢口新です。

日課の1つとして、
インターネット・新聞問わず、
ニュースには目を通します。

その中に、
「2018年の漢字が”災”に決まった」
という話がありました。

確かに、
大雨や地震があったり、
世間を揺るがすような
重大ニュースが続いたり……

それを考えるとやむを得ない
漢字なのかもしれませんが、
来年は明るい意味の漢字に
なってほしいと願うばかりです。

さて、そんな
「世間を揺るがすような
重大ニュース」の1つに、
日産元会長のカルロス・ゴーン容疑者の逮捕がありました。

事件そのものに関しては、
捜査の進展を待たないとコメントしがたいので、
ここでは差し控えます。

そこで今回は、
ゴーン容疑者の功績について、
真向から否定する話を紹介させてください。

コストカッターの真実の姿

ゴーン容疑者が、
日産のみならず、ルノーの会長も
務めていたのは皆さんご存知のはずです。

そのルノーのフランス国内の事業所で、
自殺者が相次いでいるというショッキングな記事がありました。

参照:河合薫『経営者としての「ゴーン礼賛」への大きな違和感』(日経ビジネスオンライン)

詳しくは、
紹介させていただいたタイトルの記事を
ご覧いただきたいのですが、
ポイントをまとめると、
次のようになります。

  • 2013年以降、過労が原因とされる自殺者が10人、
    自殺未遂者が6人いた
  • サービス残業が常態化していた
  • 裁判所も『従業員を保護するために必要な措
    置をとっておらず、弁解の余地のない過失がある』と、企業の責任を認定

これは、ルノーでの話です。

しかし、日本の日産でも、

  • 村山工場など車両組立工場3カ所、ユニット工場2カ所を閉鎖
  • 国内の年間生産能力を240万台から165台へと削減
  • 全世界でのグループ人員を2万1000人削減
  • 購買コストを 20%圧縮するために下請企業を約半分に減少させる
  • 09年のリーマンショック後も、国内外のグループで2万人の従業員を削減した

など、
たくさんのコストカットを行ってきたようです。

先ほど触れた漢字の話ではありませんが、
文字通り、リストラ策に巻き込まれた人にとっては、
災いだったでしょう。

ただのケチでは?

ちなみに、別の記事によれば、

「プロジェクト・マネージャーを決めたら、
その人にすべてをゆだねることでうまくいく」

と述べているとのことでした。

つまり、どんな策を練ったところで、
実際に汗水垂らして働いていたのは、
プロジェクト・マネージャーを始めとした、
日産の社員です。

こういう話を聞くと、
ゴーン容疑者はただの吝嗇漢(りんしょくかん)
=ケチだった気すらしてきます。

うまくいけば自分の手柄、
失敗したらコストカット……
負けようがないといえば、そうかもしれません。

(ゴーン容疑者は法律を守らなかったので、
結果的に負けましたが。)

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