11億円でも守れない幸福
From 矢口新
自宅のトレーディングルームより……
おはようございます。
矢口新です。
新しい元号が「令和」に決まりましたね。
普段はあまり元号は意識しないのですが、
変わるとなると、どうしても気になるものです。
いずれにしても、
新しい時代が、争いのない、
平和な時代になってくれることを、
私も願っています。
しかし残念なことに、
現実はそう甘くはないかもしれません。
1つ質問しますが、
皆さんは毎月いくら、家賃を払っていますか?
(もしくは払っていましたか?)
実はアメリカでは、
この家賃をめぐって、重大な問題が起きているのです。
「我が家」は高望み?
日本でも、「住むなら賃貸?持ち家?」という議論が起こりますが、
アメリカではもっと深刻な問題が起きています。
持ち家の価格だけではなく、
賃貸料の高騰が原因で、
立ち退きを余儀なくされる人がたくさんいます。
アメリカ全土で見ると、
7人に1人の子どもたちが、
過去10年間に立ち退きを経験したとのことでした。
さらに悪いことに、
支払い不能による差し押さえ・立ち退きは、
アフリカ系米国人に偏って起きているとも報道されています。
実際に立ち退きまではいかなくても、
所得の30%以上を家賃の支払いに充てている人は、
約半数にも上るというデータがありました。
ニューヨークやサンフランシスコでは、
定職についていても、家賃が払えずにホームレスになる人もいるそうです。
家賃以外にも、奨学金のローンの支払いが大変な人も増えています。
原因の根本にあるのは、
貧富の格差の拡大です。
お金があったら幸せなのか?
ここまで読むと、
「お金があったら幸せなの?」と思うかもしれません。
しかし、実はそう単純な話でもないんです。
1%とされる富裕層の実態に目を向けてみましょう。
シリコンバレーの経営者の警護には、
億単位の経費が支払われているそうです。
例えば、フェイスブックのCEO・マーク=ザッカーバーグ氏の警護費用は、
年間約11億円かかるとか。
つまり、常に彼は誰かから狙われているということでもあるのです。
ある意味、11億円使っても、幸福は守れるとは言えないのでしょう。
ザッカーバーグ氏はきっと、
一生かけても使いきれない富を築いたはずですが、
生きている限り誰かから狙われることにおびえる人生が、
幸せだとは思えません。
こうした事情もあるせいか、
ビル=ゲイツ氏や、リチャード=ブランソン氏などは、
「自分たち富裕層にもっと課税してほしい」
と訴えています。
あくまで私見ですが、
世界的な消費税導入と法人税率の引下げがもたらした
貧富格差と財政赤字の拡大は、
基本的に誰も幸せにしないと言わざるを得ません。
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「貧富の格差と財政赤字の拡大が、世界的な消費税導入と法人税率引き下げに原因がある。」との
先生のご見解に全面的に賛同いたしますとともに、社会現象の見方を教えていただきました。
こんばんは。
コメント、ありがとうございます。
返信が遅くなって申し訳ありません。
私の意見にご賛同いただけてうれしいです。
1つの物事でも、視点を変えてみてみると、
案外いろいろなことがわかると思っています。
このブログでも、その気づきをお話させいただきますね。
引き続きよろしくお願いいたします。