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複数のリスクが集中する本日は要注意!

「投資の学校」浅野敏郎
From 新宿オフィスの撮影スタジオより

 
12月から1月にかけての正月を挟んだ年末年始は、
心を入れ替えたり、
何かを新たに挑戦する決意を固めるには、
ちょうどよいタイミングとして、
日本では特に大切な節目ですね。

ところが、企業や学校、あるいは行政など、
生活に関わる年末年始となると、
3月から4月にかけての、
いわゆる期末期初が大切な節目になります。

 
そして今日2016年の9月30日は、
当期がちょうど半分過ぎた「半期末」として
やはり重要な節目となり、
投資市場も影響を受けやすいとされています。

株式市場ではさっそく、
権利付き最終日が云々、
権利落ちで相場が云々と、ざわめいていますね。

 
 
おはようございます。
今週も金曜日がやって参りました。

 
先週シルバーウイークの天気は、
結局最後まで散々でしたね。
明日からはもう10月ですが、
ここまでは、
依然として蒸し暑い曇天が続く毎日です。

これも異常気象なのでしょうか。

 

「末要因」がなぜ重要か?

 
繰り返しになりますが、
今日は「半期末」という重要な節目になります。

 
時間的に一番短い重要な節目は、
1日の終わりということになるでしょうか。

平日は毎日終わりがやってくるため、
とりたてて「末要因」には入れませんが、

今でも各相場のチャートの多くに、
「終値」が使われていることからも
1日の終わりも、
重要な節目であることは察しがつきます。

 
日中の売買が一通り終わり、
例えば上昇相場が翌日も続く
と判断した市場参加者が多ければ、

決済の売りが出にくくなるうえに、
買いの需要が出やすくなるため、
前日の終値よりも当日の終値が上昇します。

つまり、終値を比較することで、
目先のトレンドが見えてくるという点で
非常に重要です。

 
その次に長い重要な節目は1週間で、
「週末要因」と呼ばれるものです。

週末の土日は市場が閉まっているため、
その間に、相場に影響を及ぼす出来事が発生しても
決済などの対応ができません。

場合によっては、
週明けの相場が大きく水準を変えて始まりますから、
そこでの差損を回避するために、
市場がある金曜日のうちに予め手仕舞おう
とする動きが、
相場の変動要因になりやすいとされています。

 
次に長い節目は1か月になり、
「月末要因」と呼ばれるものです。

普通の平日に月末月初を迎える場合、
月末要因が市場へ及ぼす影響は
比較的少ないとされていますが、

為替の場合は月末のレートを、
当月や翌月の為替換算レートにする慣習などもあり、
より有利なレートを目指した動きが出やすくなる
とされています。

また、機関投資家やファンドなど
運用益を主な収益源とする場合、
月間の成績が配当などに大きく影響しますから、

このタイミングで、
運用益の一部を利益確定したり、
投資先の銘柄をリセット(見直し)する、
などの動きが出やすくなるとされています。

 
ここから先は、
「四半期末(3か月)要因」
「半期末(6か月)要因」
「期末(12か月)要因」
と続き、
これらは基本的に月末要因が強調される
という理解で構わないと思います。

 
2016年の本日9月30日は何と、
・週末要因
・月末要因
・上半期末要因
の3件が重なるうえに、

短期的な資金決済が発生しやすいとされる
「ゴトー日(5の倍数となる日)」でもあることから、

一時的に相場が急変するリスクが非常に高く、
いつも以上に警戒すべき日になりますね。

 
 

気を付けたい時間帯は?

 
午前10時に公表される「仲値(なかね)」を巡って、
早ければ9時30分あたりから、
いわゆる「仲値付け」の攻防が
繰り広げられる可能性があります。

為替特有の「仲値」そのものは、
昔のように絶対的な指標ではなくなりましたが、

ドルを買う必要がある参加者(いわゆる輸入)は
なるべく安く買いたいですし、
ドルを売る必要がある参加者(いわゆる輸出)は
なるべく高く売りたいですから、

9時55分前後は最後のチャンスとばかりに、
急騰、急落が発生しやすくなります。

 
そのほか、本日特に注意しておきたい時間帯を
まとめてみました。

 ☆11:30前後~余ったポジションの整理
☆☆15:00前後~オプションの判定レートが決まる時間
 ☆      および最後の駆け込み需要
 ☆17:00まで~ユーロやポンドなど、欧州通貨の決済
☆☆24:00前後~ロンドン市場の仲値に相当する値決め

(※全て日本時間。そのほか経済指標等の発表には
通常通りの注意が必要です)

 
資金需給等で発生した一時的なトレンドは、
基本的に長くは続きませんが、
相場しだいでは、
こうした決済需要を利用して、
重要な水準の突破を仕掛けてくる場合もあり得ます。

 
もし、このような時間帯で、
相場を見る機会がありましたら、
意識して観てみると面白いかもしれませんね!

 
 
個人投資家の皆さんにとって、
ご自身の運用成績を管理する方法は
様々だとは思いますが、

本年度前半の成績を振り返り、
後半の目標を立ててみるには、
この週末が良い機会です。

 
好調だった方はその方法を今後も意識し、
不調だった方はその要因を把握した上でリセットし、

心機一転、
10月からの後半戦を頑張って参りましょう!

 
 
浅野敏郎

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