ブレークアウト研究~(3)ルールはなるべくシンプルで同じが良い

浅野敏郎

「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の書斎より

 
先週は特番としてドル売りが進む可能性を
特にその傾向が見受けられる
対ユーロ相場を例に想定しました。

ところが実際は、
その直後から市場は逆にドル買いが進み、

米大統領選の投開票日となった
日本時間4日の午前中には、
9月安値を下回って1.16台割れに迫る、
1.1602前後を付けたため、
個人的には随分と落ち込みましたが、

以降はどうにか底堅く推移して、
木曜日夕方時点で問題の1.17台を回復し、
問題の水準を上抜けると順調に上げています。

本格的なトレンドになるかどうか、
本日6日以降数日の動向に注目ですが、
大統領選結果への思惑的な動きの可能性もあり、
SELL THE FACT
には気を付けたいところです。

 
ということで、
今週はテーマをブレークアウトに戻して
お送りしたいと思います。

————————————

おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

それにしても、
ある程度は想定していましたが、
相場がどちらに振れるかという話とは別に、

トランプ氏の往生際の行方に
世界の目が注目しているようです。

木曜日の日本時間22:00現在、
選挙人獲得投票数は
バイデン氏264人
トランプ氏214人
残すは4州の結果待ちという状態ですが、

当落境界は270人ですから、
トランプ氏は残り全てを勝たないと、
ひっくり返せないという、
首の皮一枚状態です。

トランプ氏は郵便投票の無効を提訴する予定
だそうですが、
もしそういった事態に発展すれば、
民主主義大国の地位が揺らぎかねず、
ひいてはドルの信用に及びかねません。

 
まあ、民主主義とは言え、
アメリカほどの強大な権力を持てば、
そうもキレイごとだけでは済まない…
と思ってしまう反面、

コロナというコントロールし切れない要因が
蔓延する状態では、
そうも思い切った政策転換は切り出しにくく、
どちらの陣営に軍配が上がっても、
暫くは現状維持というのが実情かも知れません。

いずれにしても、
アメリカが見た目だけでも一枚岩にならない限り、
不安定から来るドル離れが暫く続く可能性を
想定したほうが良さそうです。

———————————–

では早速、
ブレークアウトの分類を試みたいと思いますが、

 
その前に今一度確認しておきますと、
ブレークアウトをザックリ言ってしまうと、

サポートやレジスタンスを越えて
相場が進む値動きのことでしたね。

そして、サポートの場合は安値や底
レジスタンスの場合は高値や天井など、
本来は1点の価格水準を指すべきところを、

トレンドという考え方が重要視されるに連れ
安値同士や高値同士を結んだいわゆる
トレンドラインという捉え方も一般化し、
本来のサポートやレジスタンスと同様な扱い
になったのではないかと思っています。

確かに、トレンドラインの延長線上は、
仮のサポートやレジスタンスになり得る、
とは思いますが、

サポートラインやレジスタンスラインは
なかなか綺麗に決まらない事や、
本来のサポートやレジスタンスの意味が
欠落し始めていることがかえって、
ダマシの温床になっている気がします。

トレンドブレーク

あまり聞きなれない言葉かも知れませんが、
ザックリ言ってしまうと、
トレンドラインをブレークアウトする値動き
とでも言いましょうか…。

ただし、トレンド相場には得てして
サポートラインとレジスタンスラインがあり、
幾つかの矛盾を抱えていることから、

いつの間にかある誤解が正論になってしまった…
という印象を持っています。

 
と言うのも、繰り返しになるかも知れませんが、
例えば上昇トレンド相場には、
サポートラインとレジスタンスライン
の2本があります。

そこで例えば、上昇トレンド継続が前提の場合、
トレンドと同じ方向へのブレークとなる、
つまりは、レジスタンスラインの上方ブレークが
本来であるように思います。

しかし、一般的な手法としては、
上昇トレンドのサポートラインを
下方にブレークした場合を転換サインとして、
それまでの上昇トレンドを急に否定する形を取ります。

確かに上昇トレンドのレジスタンスラインは通常、
右肩上がりです。
その意味は、根っこのロングを除き、
ショートとロングが概ね均衡しながら
ポジションが上手く回っている状態だと考えられ、

レジスタンスラインを越えたからと言って
目先にショートが十分に溜まっていない可能性があり、
実際にブレークアウトに見られる典型的な急伸は
稀にしかない印象です。

皆さんの印象はいかがですか?

 

トレンドブレークの矛盾1

一方で、
上昇トレンドのサポートライン手前では、
上昇トレンドにあやかろうとするロングメイクが
それなりにいるでしょう。

ですから、上昇トレンドにおける
サポートラインのブレークは
損切りのタイミングにもなる上に、
根っこのロングの決済も出やすいのは事実でしょう。

これらが同時に持ち込まれた場合、
それなりのブレークアウトの値動きになりやすい…
という想定は比較的簡単にできます。

 
ただ、トレンドは一度発生すると続きやすい
だからトレンドに乗るのだ!
と言うのが基本姿勢であるとすれば、

決済や損切ならまだしも、
このタイミングでショートメイクするのは、
自らを否定している事にはならないでしょうか。

トレンドブレークの矛盾2

確かに私も先ほど、
上昇トレンドにおける
レジスタンスラインの上方ブレークは、
ポジションの偏りが軽く、

ブレークアウトにふさわしい値動きは稀だ
と言いました。

ただ、
トレンドが緩やかに上昇している場合は、
基本的にレンジ相場に近い側面があり、
ショートで多少の含み損を抱えていても、
多少は耐えられるかも知れません。

だとすれば、
ポジションもある程度は溜まっており、
例え上昇トレンドの
レジスタンスラインのブレークでも
ブレークアウトらしい値動きが期待できる上に

正にトレンドと同じ方向であれば
トレンドに乗るという原則に準じるため、
ロングメイクのタイミングとして扱うことに
何の矛盾も生じない、という訳です。

 
最後に、トレンドに乗るというのが大原則
であるにも関わらず、
目先の値動きだけを狙って逆張りに等しい方向へ
幾らブレークを仕掛けたところで、
やはりダマシに終わりやすいのだと思いますし、

そうした手法が一般化していること自体、
大きな矛盾であると言えるでしょう。

今回も時間がなく、
レンジブレークのお話まで行かなかったばかりか、
図解もできずに申し訳ございません。

次回はレンジブレークについて
お伝えする予定なのでその際は是非、図解もしたい、
と思います。

 
 
浅野敏郎

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3 thoughts on “ブレークアウト研究~(3)ルールはなるべくシンプルで同じが良い

  1. Gami Ori

    最近になり、浅野先生のメルマガを知り、拝読させていただいております。
    外為ではなく、株を勉強しておりますが、チャート分析の視点から先生のメルマガを熟読し、理解しようと努めています。

    外為のプロであった先生のお話を、株の初心者が理解しようということにムリがあるとは重々承知した上でのお願いがございます。

    ご面倒とは拝察いたしますが、いま少しかみ砕いてご説明いただければと思います。今回は図説がないこともありますが、たんに「根っこのロング」といった言葉が理解できません。いろいろ想像して「すでにロングポジションをもった多くの人びと」といった意味かな、とか勝手に判断しているのですが、何かすんなり腑に落ちません。

    外為講義を、小学生が大学教授に「やさしく、わかりやすくお話ししてください」と言っているようなものですが、ご配慮いただければ幸いです。

    プロの方々のお話をうかがえる機会は、素人には大変貴重です。
    今後も、ぜひ有益なメルマガを続けてください。
    よろしくお願いいたします。

    返信
    1. 浅野敏郎 投稿作成者

      Gami Ori 様、

      初めまして。
      コメントありがとうございます。

      手抜きを見破られたようで恐縮しております。
      今夜は既に遅くなりましたので、先ずはご挨拶とさせていただき、
      日を改めまして、お返事をお送りさせていただきたく存じます。

      何卒、よろしくお願い致します。

      浅野 敏郎

      返信
    2. 浅野敏郎 投稿作成者

      Gami Ori 様、

      改めまして、コメントありがとうございます。

      ご指摘の点、耳が痛い気持ちでいっぱいです。
      最大限、ご期待に沿えるように努力いたします。

      少し言い訳をさせていただけますと、限られた時間の中で極力短くまとめる…
      という条件の中、使い慣れた言い回しで、そのあたりをまとめてしまう傾向があるかもしれません。

      もしお願いがあるとすれば、
      せっかく、双方向でコミュニケーションが取れる、このようなシステムがございますので、
      もしよろしければ、遠慮なくその意味をお知りになりたい旨、ご投稿いただけると幸いです。

      で、根っこのロングという意味に関して、
      概ねご推測通りです。

      止まっていた相場、揉み合っていた相場が、突如方向を持つ場合、
      最初に多額のポジションが投じられます。
      もちろん、損切というケースもありますが、
      例えば買いで方向性が出た場合、多額の買い注文に対して、
      それを受けた売り手が必ずいます。

      この売り手は、相場の上昇が強まるにつれ、買い戻す必要がありますが、
      ただ、同額を買い戻すと損失だけが残ってしまいます。
      従って、最初の段階であればあるほど、買い戻す際に自分のポジションを上乗せし、
      自分もロングになろうとします。

      この連鎖は、途中の実需などを吸収して徐々に弱くなるのですが、
      いわゆる一般投資家はこうした上昇を見てから、買いを入れてくるため、
      その際の相場は当然、揉み合いながら上昇するのが関の山という中で、

      このステージの一般投資家のポジションは短期的に中立であると想定できます。

      この状況の中で、最初の段階でロングに振ったポジションが
      いわゆる、「根っこのロング」というわけです。

      こうした根っこのロングと短期的なロングが積みあがる中、
      トレンド転換が示唆されれば、
      目先の短期ロングのストップロスに加えて、
      いわゆる「根っこのロング」も利益確定にはしるため、
      急落しやすい…

      ということです。

      以上、ご理解いただけると幸いです。
      またのコメントを是非、お待ちしています。

      浅野 敏郎

      返信

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