ブレークアウト研究~(4)トレンドはブレークという階段の連続だった

浅野敏郎

「「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の書斎より

 
先週のブレークアウト第3弾は、
トレンドブレークと題して、

トレンド相場で扱うブレークは、
何故かトレンドの方向に反する場合のみを
対象とする手法が一般化しているのは
大きな矛盾ではないか?と捉え、

本来、仮のサポートとレジスタンスである
トレンドラインはあくまで目安に過ぎず、

逆のブレークにはその先に必ずある
直近安値や高値を越えない限りは
トレンドは継続されていることになり、

そこを突破できなければ、
やがてトレンドに準じる値動きに戻るのは
理論通りで自然です。

 
にもかかわらず、
このブレークアウトはダマシだった…
と言うのは余りに無責任であり、
ルールの履き違えが原因である可能性を
疑うべきだとしました。

では今週はお約束通り
レンジブレークのお話を致します。

————————————

おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

大統領選挙の結果は出たということで
良いのでしょうか?それとも、
まだ判らないまま!
とするべきなのでしょうか。

一応、先週末の日曜日には
バイデン候補の当確がメディアから発表され
月曜日の各市場は、ドル買いと株高で、
一気にリスクオンムードに包まれた
感じがしましたが、

開票前の混沌が結局、
アメリカ不振となったことで、
どちらの勝敗とはもはや無関係に、

一つの区切りがついたことによる
歓迎のドル高、株高にすり替わった印象ですね。

 
ただ、このシナリオは一部の考え方で、
実はコロナウイルスの効果的なワクチンが
開発されたことのみが、
ドル高、株高をリードした、というのが
正直なところではないでしょうか。

つまり、資金が債券市場から株式市場へ
流れて株価が急騰し、
債券が売られたことで長期金利が上昇し、
米ドルが買われた…という訳です。

規模が小さいグレートローテーションが
発生している状況ですが、

株式相場は別として、
特に為替はこれで結局、
単なる往来相場に終わった観もあり、
増々やりにくくなった気がするのは
私だけでしょうか。

———————————–

では早速、
レンジブレークについて考察します。

その前にレンジの意味を考えますが、
一般的にレンジ相場と言った場合、
高値安値が同じような価格で騰落が続く相場
を指すように思います。

実は数か月前に、
揉み合い相場の考察を
数か月間に渡って当ブログで連載しており、
そこでも説明したように記憶していますが、

レンジ相場とは何も、
同じような高値安値の間を何度も往復する相場
に限らず、

一度決まった高値安値の間で推移する相場は全て
レンジ相場と捉えた方が単純だ
と申し上げています。

つまり第一波動ABが決まった後で
もう一度高値Bを上抜くか
もう一度安値Aを割り込むまでは
どんな値動きをしても一括りにレンジ相場なのです。

 

レンジブレーク

ということでレンジブレークとは、
時間が経過すると変化するトレンドラインではなく
レンジの高値と安値という
時間が経過しても変化しない価格を突破する値動き
ということになります。

 
とは言え、
レンジの前には必ずトレンドがありますから
最も重視されるレンジブレークは、


直前のトレンドに準じた方向へのブレーク…つまり、
トレンドを再開した場合か、

もしくは、
複数のテクニカル指標が全て「中立」となるような
長期間の揉み合いを経ているならば、

前後関係なく
ブレークした方向そのものをトレンドとする場合

のどちらかしかない…ということができ、
全て一貫した単純な同じルールで対処できるのです。

 

最も初歩的なレンジブレーク

揉み合い研究の中でも幾度となく繰り返しましたが、


先ず最初にトレンドが決まったあと、
軽微な押しや戻しを経て、
直ぐにトレンドを再開する場合のレンジブレークです。

これは、最初に決まったレンジの方向性が強い場合で、
経験が浅くても対応しやすいパターンです。

ただし、大きな流れでは揉み合い継続だったり、
逆のトレンドの方が強い状況などがあり得るため、
相場がブレーク方向へ走らない様であれば、
素早く手仕舞う対処は必要でしょう。

中長期的なレンジブレーク

Wのトップ/ボトム、トリプルのトップ/ボトム
などが有名ではありますが、
これらはトレンド継続とは逆になる、
反転のブレークとなる可能性を秘めています。

一方、特に名称などはついていませんが、
Wやトリプルのトップやボトムの崩れでも、
理論的には立派なレンジブレークであり、
トレンドの再開にも通じます。

同様に崩れと言っても、
大きな三角保ち合いのように、
結局はレンジの高値も安値も更新できずに
その値幅を徐々に狭め、

一つの塊として捉えられるほど
長期間揉み合った挙句に、
その長期間の高値や安値を突破してゆく場合です。
上の図で、第1高値と直後の安値の間に
追い込まれていくイメージです。

長期の揉み合いによって
多くのインジケーターやテクニカルが中立となり、
その結果、
以前のトレンドをも消化・帳消しにし得るのです。

こうなると結局、
先にドル円のチャートで示した2つ目のパターン
と同じ、

ここからのブレークアウトは、
新たな長期トレンドの起点になり得るという話に
戻っていきます。

 

最後に

このトレンド相場を、

青い帯のように斜めではなく、
赤い箱のように水平的に見ていくと、

値動きは斜面を進むというより、
登りにせよ下りにせよ、
長い階段を一歩ずつ踏みしめて進んでいる
ように見えます。

つまり、
シッカリしたトレンド相場は、
ブレークアウトという段の連続でできている
という様子を、
チャートを見ながら実感いただければ幸いです。

 
 
浅野敏郎

先週同様、今回も終盤は、
少し雑になってしまいました。
今日は色々あって脳の限界です、ご容赦ください。

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