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一時は対円で人気だったユーロだが…

「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の書斎より

市場や銘柄には流行り廃りがありますが、
全世界的な災害ともいえる
コロナショックの急変を除けば、
米国市場をけん引役としている株式市場の人気は
根強い地合いが続いています。

為替の方はと言えば、
利上げサイクルに入った一時期こそ
ドル買い人気が高まったものの、

コロナショックを機に
全世界が金融緩和策に転じたお陰で、
明確な優劣を見いだせず、

ドル円に至っては14週の週足ATRは、
2017年以降下げ続け
コロナショック直前では
100pips近くへと減少して
トレードする価値がなくなり
現在再び同水準へと低下しています。

この間、同じ週足比較で、
ユーロドルは180pips
ポンドドルは230pips
近いATRで比較的安定していたようですが、

コロナショック直前では、
ユーロドルが100pips強
ポンドドルが240pips強
にまで低下し、
現状では
ユーロドルが150pips前後
ポンドドルが230pips前後
と、ポンドだけが
どうにかトレード価値を維持しており、
先週のブログでも取り上げてみた根拠に
なっています。

ただ、ボラティリティの観点から、
ATRの値が低下するということは
相場は相当な揉み合い状態にあり、
どちらかに動く可能性が
次第に高まっている…とすれば、
(ドル円は難しいかもしれません…)

ユーロドルにも
着目しておく価値はあると考え、
今週のテーマにしたいと思います。

————————————–

おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

日本の首都圏に発令された
緊急事態宣言が基本的に延期され、
各方面への影響が懸念されますが、
波紋は金融界へも及びつつあるようです。

コロナ禍の対策として
依然として有効な手段とされる
Stay Home運動ですが、

結果としてホームトレードの人気が高まり、
特に先日にも挙げた株式相場への人気から
日本でも証券口座数が急増しているのも
Stay Homeの影響なのでしょう。

問題は、
1月末に有名になった
アメリカのゲームストップ社の株価変動
に代表されるような狂乱相場背景に、
こうしたホームトレーダーの強い影響が
あったということです。

詳細はご自身でお調べいただくとして、
もちろん市場は参加者に対して公平ですから
どのように取引しようと勝手ではありますが、
こんな仕手相場に巻き込まれたくないのは
誰も同じでしょう。

確かに、こうした狂乱相場が、
全て損失につながる訳ではありませんが、
相場を煽った人間の大元の大元は当然、
煽る前に買い持ちだったはずですから、

あとから追いかけて買うという行為は、
その筋の利食い場所を提供するだけで、

同じような利益を享受できる確率は
非常に低く現に、
27日以降の波乱は全て陰線であることが
物語っています。(2月3日時点)

ある情報によれば、出来高水準は高く、
一概に仕手株だと決めつけられない点も
ありそうですが、

結局は表面上だけでは語りつくせない
闇が深い情報戦が裏にはあった…
としか考えられず、
いずれにしてもその情報へ
タイムリーに辿り着くことは
基本的にあり得ない事だと思います。

———————————–

前置きが長くなりました。
では順に月足からザっとユーロドルの
推移を見て参りましょう。

ユーロドル月足チャート

ユーロの通貨としての歴史はご存知の通り、
2000年以降が本番であり、
それ以前は理論値で出来ている訳ですが、

2008年のサブプライムショックを契機に、
それまでのユーロ歓迎相場は終焉を迎え、
以降は一方的ではないものの、
ユーロ危機が一服する2016年ころまでは
扱いにくい下落相場でした。

2020年に出来高が急増した1本がありますが、
これが正にコロナショックの3月足です。

2008年以降を拡大してみると
少し見えてくることがあります。

初めて先行スパンの下に出た
2010年からこれまで、
2回ほど先行スパンの上に出ましたが、
この2回に関して、

各波動の起点となる直近安値はどちらも、
長期の均衡水準とされる先行スパンから
相当離れた価格でしたから、
上限を越えるまでに
既にかなりの上昇をしており、
それ以上の上昇余力は限られていた
可能性があります。

一方で今回の上昇は、
比較的少ない値幅で上限を越えており、
重要な2線に対しても
同じ状況にあると言えそうです。

月足のように長いチャートで見ると
確認しやすいことは他にも、

2018年初の高値水準は、
2014年までの底値水準と概ね一致しており、
1.2300前後は非常に重要な水準
であることが分かります。

重要な水準とはつまり、
このままレジスタンスにもなり得る半面で、
越えた場合はもう一段の上昇もあり得る
と言った相場の節目だということで、
英語でもまさに「キーレベル」と言うようです。

ユーロドル週足チャート

週足を確認すると、相場は2020年夏の時点で、
先行スパンの上限を越えており、
以降の勢いは2017年春以降の上昇相場と
似ている部分があります。

また、
上昇波動の起点や上限を抜けた価格の水準は、
今回の方が全て高い水準だったこともあり、
2018年の高値を越えられる余力は、
単純に考えても十分あり得ると感じます。

ただし、月足でも確認したように、
1.2300水準は相当重い可能性が高いだけに、
揉み合いが長引いてしまうとその分、
キーレベルを突破する余力が削られる
と思います。

その勢いを占う一つの目安として、
現在の調整下落が基準線の1.1976を
割り込むか否かとその勢いに注目です。

ユーロドル日足

昨年夏から秋にかけた前回の調整では
下限以下で数日間推移し、
居心地は良くなかったことを覚えています。

残念ながら現在の調整下落も
先行スパンに入り込み、
日々下値を僅かずつ切り下げる展開で、
やはりそう簡単にはいかないものですね。

この調整下落の途中にはこれまでも
幾つかのチェックポイントがありましたが、
高値揉み合いで三尊を作り
ネックラインを割り込んでいる現状は
確かに上昇目線にとっては居心地が悪い
ですが、

割り込んだ後のプライスアクションは、
非常に緩慢なところを見ると、
個人的にはやはり、この高値揉み合いが、
下落転換に発展するとは思いにくい…
のです。

金曜夜のアメリカ雇用統計次第では、
下値をけしかける瞬間もあると
想定しておく必要はありますが、

夢があるのは下落ではなく上昇だと
考えており、
ユーロ当局がこの水準で
まさかのユーロ高けん制をするのは、
彼らも上を嫌っているはず
だと思えて仕方ありません。

浅野敏郎
P.S.
木曜日は用事があり、早い段階のチャート
分析になりました、ご了承お願います。
冒頭の話に戻りますが、
まぐれでも、たまたま持っていた定位株が
あんな風になれば凄い話で、ぶっちゃけ
うらやましい事ではあります。
株式が持つ独特の夢物語だと思いますが、
狙ってできる相場ではない事だけは
現実として受け止めるべきかもしれません。
ここは是非、落ち着いて、冷静に相場に
向き合いましょう。

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