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高ボラティリティのポンドが人気上昇中

「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の書斎より

ドル円相場について、2020年度中はそれでも、
幾度かは注目するステージがあったと
記憶していますが、

昨年の夏の終わり頃に、
下落がほぼ決定的となって以降は、
すっかり興味がなくなりました。

今、少し振り返ってはみましたがやはり、
関わらなくて正解でした。

その後、秋口あたりから
ユーロとポンドの対ドル相場に方向性が出て、
FXにも少しは取り組む価値が芽生えましたが、
ここにきて欧州組も次第に
揉み合いがしつこくなってきた印象です。

 
表題のボラティリティとは、
以前にも簡単に触れた記憶がありますが、
値動きの激しさを意味する言葉で、
高いほど動きがあると言えます。

ただ、方向性は基本的に織り込まれないため、
ボラティリティが高ければトレンドが強い…
ということではありません。

そこで、
一応日足ポンドドルのATRを調べたところ、
過去の傾向においても概ね低位圏内にまで
落ち込んではいましたが、

それでも14日間の数値は28日時点で、
110pips程度あったのはビックリです。
今回はそんなポンドドル相場を少し
詳しく見てみたいと思います。

————————————-

おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

アメリカ大統領の就任式は
つい先週のことでしたが、
その後は特に注目すべきトピックもなく
仕方なくコロナの話題が再び
手掛かりにされている印象があります。

 
ワクチン接種率が世界一の国が
イスラエルというのは意外でしたが、
今のところ接種後の感染状況は
明るい内容が報告されており、
期待したいところです。

とはいえ高齢者ではない限り、
ワクチンを接種できるタイミングは
不透明ですから、

2年越しで楽しみにしてきた
東京オリンピック…、
選手の方々には非常に恐縮ですが
その開催の行方も同様に
不透明さを増してきている気がします。

2011年といい2020年といい、
日本経済が立ち直ろうとしかけると何故か
国難に見舞われるは残念です。

———————–

さて、通常のチャート分析手順としては、
長い足から短い足へと見ていくのですが、
今回はまず、
日足のボラティリティから確認しましょう。

こちらのチャートはポンドドルの日足に
14本平均のATRを同時に表示しています。

昨年3月前後のコロナショック時には、
最大で330pips弱のATR値でしたが、

この急変動をのぞけば大体、
100~150pipsが平均的な1日の変動幅
となっており、
直近で105pipsという数値が見えています。

 
つまり、毎日100pips前後の値動きが
最低でも期待できる?ことから、
もしその通りになれば上下25%を無視しても、
間で50ipips程度の値幅を狙うチャンスが
毎日在り得ることになり、

株式に投資家を取られてしまったFX業界が、
ポンド絡みの為替をアピールするのは納得です。

ポンドドル月足チャート

よく考えてみれば、年末にも簡単に
ポンドドル相場の概況を見ていましたね。

一か月前…とまでは言えないものの、
もし興味があれば見返していただき、
あれからどの程度の進展があったのか、
比較されてみても面白いかもしれません。

さて、
2008年のリーマンショックで急落以降、
2度にわたって下値を更新し、
2度目となったコロナショックからはまだ
わずかに11か月しか経っていない状況です。

チャートをもう少し拡大してみると

最安値を付けた長い下ヒゲ陰線が
コロナショックとなった3月足に当たり、
その半値以上の水準を直ぐに回復して
底堅く推移できたことで、

暫くは戻り相場優位という立場で
ポンドドルを見てきた経緯があります。

・最安値前の高値Jを上に抜けるかどうか
が昨年末の注目点でしたが、

12月足で上抜けたと同時に概ね高値引け
となったことで、
2021年も続伸の期待が持てる状況でした。

 
1月も終盤に差し掛かった今で言えることは、
実体部分は薄い現状ですが、
12月足から上値下値共に切り上げた事に加え

一目均衡表の表現を借りれば、
転換線と基準線の対象高値は共に
1月足へと移行しており、
上値を更新すれば2本の両線は、
能動的に上昇できる状態にあることは
上昇目線にとって明るい状況に見えます。

残る確認ポイントは、
・遅行スパンが直面している先行スパン下限
・1.38水準で水平に推移する先行スパン上限
・遅行スパンに対する先行スパン上限1.4420水準
などが目先のレジスタンスになりやすい事が
事前に分かっているので要注目ですが、
今のところ戻り相場は継続中に見えます。

ポンドドル週足チャート

2018年序盤にWトップを作った後、
ブレグジット問題で再び下落トレンドに入り、
コロナショックでは僅か2週間で
それまでの3点の安値を一気に下抜く
大暴落となりましたが、

最安値Fから立ち上がった相場は、
それまでの戻り高値Jを越えたばかりか、
この数週間は概ねそれ以上の水準を、
維持できている状態です。

 
Fから反発上昇したあと、
J少し手前の水準で深めの押しを入れる
起点になったのが8月末でしたが、
J-Fの下落速度から比べた上昇速度は遅く、
9月足の急落にはヒヤッとした記憶があります。

一方で現在の高値水準を過去と見比べると、
2018年4月末以来となり、
Fから現在の水準を回復した速度は非常に速く、
上昇の勢いが感じられ、
一目均衡表による位置関係も、
戻し相場から既に立派な上昇相場を継続中です。

 
今後の確認点として
・月足で先行スパン上限とした1.38水準は
2018年序盤のWトップ揉み合い下限と同水準
であることから、

上昇局面は今のところ変わらないものの、
今後の目先は暫く重い可能性が指摘できます。

ポンドドル日足チャート

週足チャートを裏付けるように、
順調な上昇トレンドに見えますが、

9月の調整下落はさておき、
実際はなかなか難しい相場だったと思います。

ラインチャートを遅行させた線とも言える
遅行スパンを見ると分かりますが、

直近高値を越えて上昇に勢いが付いた…
と思ったや先に、
直近安値を割り込んで転換線まで下げるなど、

以前のブログでも述べたように、
いわゆる収益が出やすいトレンドとは
言えない、
傾斜したレンジ相場的な上昇がほとんどです。

ましてや、その日足1本1本が毎日、
100pipsを越えるボラティリティがあった
とすれば唯一、
レンジ相場を見据えた売買タイミングでしか、
収益にしにくい相場だったはずで、

1時間足以下で見ればその傾向が
より顕著に伺えます。

今後の展開を想定すると

年末のレポートでも同じような見方をした
かもしれませんが、
ドル安相場を前提にしつつも、

相場が一方的に安くなり続ける事は無い
とするなら、
今後はきれいな上昇相場は想定しにくい
のかもしれません。

つまりは、レンジ相場の対応と同じような、
例えば押し目から転換したタイミングで買い、
高値を更新して勢い付いた相場で売り、

前回高値を割り込めば押し目まで追いかけ、
再び押し目からの反発を待つ
といった間の取り方を想定します。

ただ、ここ1週間の値動きを見ても、
こうした猫の目相場が日替わりで発生しており、
これも基本的に流動性が低い通貨に、
人気が出てしまったことで陥った結果
なのかもしれませんね。

 
 
浅野敏郎
P.S.
28日も既に100pips近く動きました。
問題はその動き方で、
深夜12時またぎの3時間で、
概ね安値から高値まで、
先に下げた2倍幅を上げるという困った
値動きでした。

月末要因もありそうですが、
こうした相場は反発の瞬間に居合わせないと
なかなか初動に入れず、その意味では運が必要
な相場だと言えますね。

失望せずに根気よく頑張りましょう!
来月もよろしくお願いいたします。

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