急騰・急落のメカニズム
From 水上紀行
たとえば、あんな高いところ、
良く買うなと思いませんか?
相場が、急騰あるいは急落する原動力は、
ロスカットだと個人的には考えています。
新規のポジションメイク(ポジション作成)が一時に大口で出れば、
確かにそれなりの上昇なり下落なりにはなりますが、
ロスカットによる急騰・急落に比べれば、それほどのものでもありません。
なぜなら、新規のポジションメイクは、慎重に行われるのが一般的で
特に超大口ともなれば、マーケットを壊さないように1週間がかりで行われる場合すらあります。
しかし、ロスカットは、どんなプライスでもいいから早く損失を食い止めて、
早くマーケットから出たい一心から、一時に行われます。
しかも、マーケットの全体のポジションが
売りポジションなり買いポジションなりに大きく偏っていればいるほど、
実際が思惑と異なった結果となれば、多数のマーケット参加者のロスカットが集中することになり、
結果として、急騰・急落を演ずることになるわけです
そういう意味で、今の相場観のファッション(はやり)を知って、
それに則したポジションメイクをすることは大事ですが、
同時に、マーケットの大勢と同方向のポジションを持っていることも自覚しておかなければなりません。
そして、いったん形勢が思惑とは違っていると気づいた時には、
躊躇せずポジションクローズ(ポジションを閉じる)することが、
結局は自分自身の身を守ることになります。
また、ロスカットによる急騰・急落は、
急騰であればショートの買戻しで上げてショートが解消されただけですので、
その直後はポジションに偏りがないためすぐには本格的には反落しません。
そして、急落ならロングの投げで下げてもロングが解消されただけですので、
同じくその直後はポジションに偏りがないためすぐには本格的には反騰しないと見ておくべきでしょう。
資産をいかに増やすか知りたいですね。