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(浅野敏郎)相場取引の狙いは価格差狙いであるべき

こんばんは。
投資の学校プレミアム講師の浅野です。

本日は、
私が15年ほど前にした
今でも後悔するような、苦い経験をお話ししたいと思います。

それは…、
FX取引を希望していた、ある投資初心者を、
見放してしまったという事実です。

当時の私は、小さなFX会社で営業する傍ら、
対面での投資相談という業務も行っていました。

そんなある日、私と同じ年頃のご婦人の来社を受け、
相談に応じた記憶が今も鮮明に残っています。

彼女は母子家庭の母親で、
ご子息が大学への進学を希望しており、
たまたま入った数千万円の遺産をFXのドル円取引に投資し
生活費をねん出したいのだが…といった相談内容でした。
実は当時のドル金利は、2003年に最低を付けて以降、
数年間は金利が急上昇に転じた時期でした。

FX取引には特有の副産物があり、
通貨ペアという2種類の通貨のうち
より高金利通貨を買うことで、
低金利通貨との金利差で得られる事業者収益を
投資家に還元する「スワップ金利」という仕組みがあります。

今でも、スワップ金利を狙って
豪ドル円やトルコリラ円、南ランド円などの取引が
一部の投資家に人気がありますが、

既に低金利政策に入っていた当時の日本円には
金利がほとんどなかった一方で、ドル金利がこれだけ急上昇し、
金利差だけで一時、5%に近い時期もありましたから

ドル円取引が、スワップ金利目的になっていた当時の風潮も
仕方なかったかもしれません。

このような状況で、
相場が下落した際の差損リスクを説明しても、
受け入れられにくい話だったのは、彼女に限ったことではありませんが、

投資資金の全額を取引してスワップ金利を得たいとする
あまりにも、かたくなな彼女を、自社のお客様として迎え入れることが
当時の私にはできませんでした。

結果的にそのご婦人は、
違う会社に向かって去って行かれましたが、
私の行動は結局、危なっかしいその方を、
突き放してしまったことになります。

その後の相場を見れば、
2011年には75円台を付けるなど、
ドル買い取引が絶望的な状況になったことは誰もが知っている事実です。

今考えれば、あえて自社に迎え入れ、
理解していただくまで説明すべきだった…と後悔しています。

取引の目的が、スワップ狙いであろうが
相場が上がると考えた取引であろうが、
当時高金利だったドルを買う取引を見る限り、違いはありません。

しかし、金利差が主な目的だった場合、
相場が下落した際の判断は、値動きを狙った場合より、
明らかに遅れてしまうでしょう。

なぜなら、
ドルを売り払ってしまった時点で
金利差を受け取れなくなるからです。

売買に対して、中立でいられる取引感覚は、
例え金利差がある程度あったとしても
とても重要な感覚ですから、
どうか忘れないようにしていただきたいと思います。
浅野敏郎

■ 本日の出来高急増銘柄

※上昇銘柄の推奨などではありません。

※投資の学校の全講師の手法に使える、
 銘柄選びの考え方です。

なぜ、
出来高急増銘柄が注目なのか、その理由と、
本銘柄を抽出した根拠はこちら。
https://youtu.be/xAVWjxMIq4c

売買の際には、ご自身でチャート分析、
ファンダメンタルズ分析を行っていただき、
売買をする際には自己責任にてお願いします。

【1】レーザーテック(6920)
株価(終値):30,230
日付:1月18日
売買代金(千円):192,926,900

【2】日本製鉄(5401)
株価(終値):2,022
日付:1月18日
売買代金(千円):45,707,970

【3】JFEホールディングス(5411)
株価(終値):1,568
日付:1月18日
売買代金(千円):29,993,060

【4】Enjin(7370)
株価(終値):-
日付:1月18日
売買代金(千円):-

【5】りそなホールディングス(8308)
株価(終値):-
日付:1月18日
売買代金(千円):-

*ランキングは売買代金の
 総額に基づく順位を示したものです。

*この銘柄一覧は、
 特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

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