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「待てない!」あなたへ…待つ目的を明確に

「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の書斎より

 
相場でトレードをする際のメンタルとして
「待つこと」の重要性がしばしば指摘されます。
先月号ではこの重要性について一般的な話
を致しました。

先月号の続きとしてお約束した今月号では、
その具体例を示してみたいと思います。

 
待てない理由として典型的なのは、

1)どこまで行くかわからない
2)ついて行かないと収益機会を逃す
3)こんな安い価格で買えないかもしれない

あたりが妥当かもしれません。

1)に関しては事実かもしれませんが、
ある程度の想定ができれば現在値からの余地が判り、
「あと少しなら一旦待ってみよう」
という根拠ができれば難しい話ではありません。

2)や3)に関しても想定ができれば
「待つ」ことも充分可能ですが、
収益機会を失うことに対する焦りだとすれば、
別に今の波動しか収益機会が無い
訳でもないですし、
何なら次の下落波動で収益を上げても良い訳です。

 
勿論、今発生している波動が強いとするなら
ある程度乗り込むのが遅くなっても間に合う反面、
さほど強くないのであれば、
押し目ができるまで待っても、
さほどの価格差もなくエントリーも可能でしょう。

—————————————–

おはようございます。
早や金曜日がやって参りました。

残暑見舞い申し上げます。
危険な暑さが続いていますが、
くれぐれもご自愛ください。

先週末は連休を使って
実家へ顔を出してきました。

時期的な事もあってか戦争の話になり、
父親から色々な体験談を聞きました。
ギリギリ出兵前までの体験談でしたが、

改めて、太平洋戦争はそんな昔の事ではない
と実感しました。

昔のことは事細かに覚えているのですが、
父親は歳も歳、
近い事を記憶するのはそれなりに難しく、
少し寂しい気持ちになりますが、

それでも記憶に残るような孝行を
これからもしていきたいと思います。

————————————-

では早速ですが、
コロナショック前後の日足ドル円相場を使って
局面ごとにどのような「待ち方」が考えられるか、
順番に見て参りたいと思います。

ただ、過去の振り返りである以上、
「後出しジャンケン」になる点は止むを得ない事
ではありますが、

現在進行形のチャートでも、
皆さんが遭遇するタイミングは千差万別ですし、
その最は常に現在から過去へと振り返る訳ですから、
参考いただける余地は十分あるかと思います。

極力、その当時の状況に即して
・待つべき状況
・突っ込むべき状況
・待つ場合の着眼点
・待った後の始動ポイント
などを具体的に説明いたします。


このチャートはドル円の日足で、
2020年の年初前後から現在に至ります。

今となっては一番の山場である
2月下旬から3月下旬にかけての乱高下
ですが事の発端は、
表示領域での最高値を付けた値動きにある
と思いますので、
そこから始めたいと思います。

2020年2月19日の急騰について

当時のチャートがこちらです。

19日の急騰前の相場は、
確かに高値安値を切り上げる上昇相場の一種
ですが、
これまでにも幾度となく説明してきたように
収益化が難しい上昇相場のパターンであり、
見方によっては
2019年10月中盤以降は揉み合い相場
とも言えます。
そこで急騰前の状況下で、
皆さんはどんなポジションかを
イメージしてみてください。

レンジ相場だと見切れば、
高値圏で売り持ちでしょうし、

既に下値圏で買い持ちであれば、
1月中旬の高値を前に
利食いを入れやすい状況でしょう。

ただ、その状態で待てるか待てないか?
を考えた時、
19日の前日では特にそのような状況にはない
と思いますがいかがでしょうか。

19日に目を移すと、
私のブログ読者であれば
「1月高値越えで買い」というアイデア以外に
何かありますでしょうか。

問題はその瞬間を見逃したり、
19日が終わった時点で買いを待つのかどうか?
という点です。

待つ場合に考えられるのは、
1)1月高値付近への底値確認
2)19日の大陽線の半値押し
3)19日の高値越え
の3通りが思い浮かびますね。

ただ、当ブログの読者であれば他にも、
4)直近の下落波動のV計算値は近い
5)目先には月足MID2がある
という着眼点はあるかと思います。

だとすれば選択肢として
A)19日大陽線の半値押しを待ってロング
ストップは110.00割れの近いところ

B)1月高値の110円台序盤までの押しを待ち、
割り込まないのであればリバウンドを待ってロング
ストップは週足MID1割れ

C)19日高値更新で成り行き買いを入れ、
ストップは19日の半値割れ

に加えて、
月足MID2の手前水準辺りからは
V計算値と重なる水準でもあり頭が重くなる
可能性は意識できたはずです。

或いはもっと手堅く考えるのであれば、

19日は既に伸びすぎた事や、
この先の上値が重かった場合のことを考えると、

本当に重いかどうかを確認し、
その後の押し目が決まってから買い直す
という選択があっても悪いことではありません。

特にC)の選択肢に関しては、
ストップが遠くなるという観点だけでも
「ここは待つ」しかない局面でもあり、
高値を追いかけたとしても
残りはあと50ポイントが限界
という意識があるかないかで
その後の対処は変わるでしょう。

いずれにしても、19日が終わった時点や
その後の戦略に関して、
「ショート」という選択肢は極めて小さい
ことがご理解いただければ良いかと思います。

2020年2月20日の連騰について


ここまでくると、
ブレークアウトは一応成功したと考えられますが、
既にV計算値を達成し、
月足MID2を目前に控えて、
ロングキープか決済かは判断が割れるところです。

19日のブレークに乗れていない場合、
C)でしかエントリーできていませんから、
個人的には、
非常に危ういロングであるとの認識が必要に思います。

逆に言えば、
ここで月足MID2の超え方を観ていられるのは、
19日のブレークに乗れた場合のみだと考えます。

2020年2月21日の陰線について


この陰線を見送れたのは、繰り返しになりますが、
19日のブレークに乗れた場合のみです。

そして19日以降のエントリーは既に遅い
という判断の下、
ロングを見送った場合においては、
この陰線でチャンスの光が見えたことになります。

ただ、20日の陽線に孕まれた状態であり、
リバウンドの予兆無くしてロングは考えてはいけません。

つまり、
この押しは1月高値付近まで下げる可能性は充分あり、
ここでもリバウンドをしっかり待つメンタルが必要です。

2020年2月24日の続落について


高値足に孕まれた前日に比べて、
24日の陰線は高値足を下に割り込み、
1月高値に面合わせする下落になりました。

C)でエントリーした場合は、
高値足を割り込んだ時点では最悪でも
ロスカットすべきで、

ブレークでエントリーした場合でも
ここでは利確をした方が良いでしょう。

ただ、S点で一応は下げ止まったのも事実で、
今後は再度上昇に転じる可能性は
残っている状態です。

ただし、いくらS点と言っても、
ブレーク後の値幅の半値を割り込んでいる状況は
上昇継続は難しくなってきたという認識は
持つべき場面です。

まだポジションもなく、
依然としてロング目線の場合も、
翌日は買いのチャンスが出る可能性も残っており、
非常にナーバスな状況であることは
理解したいところです。

この続落を見て
ショート目線が芽生える可能性はありえますが、
エントリーした場合のストップは、
100ポイント以上の高値越えしかなく、
この場合も「待つ」場面ではないでしょうか。

2020年2月25日の続落について


終値こそ、1月高値まで戻したものの、
S店を割り込み、
19日大陽線の起点まで下げたことで、
目線は少なくとも
上昇から揉み合いを意識すべきに見えます。

今ポジションを持っているとすれば、
19日のブレークでロングになった場合のみで、
損益分岐をうろうろしている状況です。

ストップは週足MID1を堅持して
リバウンドを待つしかないでしょう。

上昇目線でずっと待っていた場合でも、
この下落のV波動が出た以上は、
「待つ」しかないと思います。

2020年2月27日の陰線について


週足MID1を割り込んで終わったことで、
19日大陽線前のレンジに引き戻されました。

ロング目線の場合、
前日の陽線でエントリーした可能性は
否定できませんが、
週足MID1を割り込んだ以上は
既にストップに掛かっていると思います。

下落目線に関しても
表示域の目ぼしい下値すら割り込んでいない以上
理論的にはまだ弱い上昇相場の中にあり、
ここでもショート目線は早計に思えます。

ただし、前日の短い陽線が、
下落の小さな第二波動をつくり、
27日に第三波動が確定した意義は覚えておく場面です。

2020年2月28日の大陰線について


この大陰線で2019年11月以降の安値を
全て下抜いた意義は重大です。

少なくとも上昇目線はこれで消滅し、
揉み合いまたは下落目線に変更すべきです。

前日に若干意識したN波動はE計算値を達成し
高値からの下落は強いことを実証しました。

 
ただ、終値が11月安値、1月安値を回復しており、
よくあるダマシのパターンも連想しますが、
実はその前の2月安値割れでショート
という戦略もありました。

と言うのも、
最小のストップが月足MID2越えに設定できる
ことに加え、
2月安値割れは、11月と1月安値を残して
それ以外の目ぼしい安値は全て割り込むことになり、
ある程度はブレークする可能性が指摘できます。

このブレークを逃したとしても、
目線は少なくとも「戻り売り」になるべき1日でした。

ここまでの総括として

19日の上昇ブレークに乗り遅れた場合、
あと2日間だけ待つことが出来れば、
逆に買う機会はかなり限定され、

2月末まで買わずに済んだ可能性が高かった
事になります。

説明が日足でしたから、
ご自身の時間軸とは合わなかった読者も
おいでかと思いますが、

大陽線が出たからといって
その後の詳細な展開に関しては想定は難しく、
測定値だけを想定しておき、
あとは実際の値動きに合わせて対応すれば
次のチャンスは必ず来るので、
それを「待つ」というのが真髄かと思います。

 
思ったより話が進みませんでしたので、
次回はこの続きを進めたいと思いますが、

それまでの1週間で、
28日終了時点での皆さんなりの戦略を
最後のチャートだけを見て
策定してみてください。

もちろん、現在までのチャートを見れば、
簡単に導けるかも知れませんが、
ここは見たい気持ちを、ぐっと我慢です!!

 
 
浅野 敏郎

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