有効な投資額と役立つテクニカル指標
▼ご質問:
いつもお世話になっております。
FXトレーディングを我流でやっておりますが、
投資限度額の出し方を教えて頂けないでしょうか。
それと、テクニカル指標はRSIとスロースキャスティックを使ってやっておりますが、
他によい指標があれば教えて頂ければ幸いです。
また、FXトレーディングでの一番の注意点は、何ですか。
よろしくご教示をお願いいたします。
▼ 回答:
私は保有資産に応じて、あるいは値動きの大きさを勘案して
投資金額を決めるという考え方をしていません。
理由は、保有資産が大きくても大きな損失を受け入れる必要はないこと。
また、値動き(ボラティリティやATR)が大きい時に
投資金額を小さくすると収益も小さくなり、
反対に値動きが小さい時に投資金額を大きくして、いきなり大きく動かれたなら、
リスクが大きくなり過ぎるためです。
私の考え方は、損切りポイントを徹底して守ることにより、
どんな場合にでも大きな損失を出さないことです。
大きな損失を出さなければ、投資金額を大きくすることができますので、
最も効率的な資金運用が行えます。
そのためには、トレーディングの練習が欠かせません。
FXトレーディングならば、まずは1000通貨単位で自分の1回での損失の最大額を知り、
それを10倍しても受け入れられるならば1万通貨単位に増やします。
同様に、
10万に、20万にと増やしていっていいのです。
また、テクニカル指標についてですが…
私は原則的にテクニカル指標を使いません。
私が最も効率的な運用だとお伝えしているものは「波動の谷越え確認を買い、山越え確認を売る」というものです。その転換点を示唆してくれるものは移動平均線や一目均衡表などですが、それらにも弱点が多いからです。
テクニカル指標は、誰かが誰かの考え方により、「相場を一般化して」アプローチするようにしたものです。そもそもの考え方が間違っている場合もあれば、正しい場合でも個別の動きに対しては「誤差」が大き過ぎるのです。それでも、テクニカル指標をチャート上に描いてしまえば、信頼に足るべきものに見えるために、しばしば振り回されてしまいます。
とはいえ、RSIやスロースキャスティックスが十分に機能しているのでしたら、そのままお使い下さい。おそらく、ご自分での「微調整」が最適なために、「不都合」や「一般化による誤差」を補っているものと思われるからです。
3、FXトレーディングでの一番の注意点は、先物や株式、その他のものと同じです。大きな損を出さないトレーディングを心掛けることです。大きな損を受け入れると、大きな金額でのトレーディングができなくなり、お遊びで終ってしまいます。
損切りは不可欠だが、極力損を出さない。この難題から目を背けず、正面から向かい合うことがトレーディングだと言えます。練習を重ねることで、徐々に答えが見えてくると思います。
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