胸を張って投機家になろう!

浅野敏郎

「投資の学校」浅野敏郎
From 新宿オフィスの編集室より

 
ひと昔前の時代だと、“投機”という言葉は、
非常に印象が悪かったように思います。

例えば、

親戚のAおじさんは相場投機に失敗して、
土地から何から身ぐるみ剝がされたあげく、
多額の借金を背負ってとうとう夜逃げした…

とか…。

今の時代でも、
為替相場が急変した際には、
財務大臣や日銀総裁のコメントとして、
「行き過ぎた投機筋に対しては、
断固とした手段を講じる準備がある…」

など…。

 
これでは、
投機家になど決してなるべきではない、
という風潮があっても、
仕方がないかもしれませんね。

 
特にご年配の方になればなるほど、
株式投資ですら基本的にはタブー

という教えが普通だったのでは?と思います。

 
しかし!

2016年も終わろうとしている今、
55歳の私自身にあえて言い聞かせる、
という意味に加えて、

特にミドルエイジ以上の皆様には、
「投機家であることに胸をはろう!」

と言わせていただきたい、と思います。

 
 
おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

そして昨日からはもう12月です…(焦)。
11月の初雪以降、一旦寒さは緩むか、
と思っていましたが、
このまま真冬になりそうな勢いですね。

 
相場のほうも、
110円以降のドル円は重い可能性がある、
と思っていましたが、

チャート:TradingView

少しは揉み合うようになってきたものの、
気が付けば115円台まであと少しという、
こちらもずっとドル高円安が継続しています。

 

投機は本当に悪なのか?

インターネットで投機の意味を調べてみると、

「将来的な価格などの変動を予想して、
その値動きを利益にしようとする売買」
などと書いてあり、

 
投機は、投資の中の一つのスタイル
ということは分っても、
特に悪い意味は見当たりませんでした。

 
とはいえ、投機という言葉には、
投資よりもずっと無機質で、
機械的で、
倫理的にやや欠けた、
リスクが高い非道な投資手法
というニュアンスがある

と感じていたかつての自分がいた一方で、

 
現実は?…といえば、
チャートを一生懸命勉強、研究し、
売買タイミングをうかがっているという
投機行動そのままの自分がいるわけですね。

 
「いやいや、ファンダメンタルズこそ投資の一歩。
チャートのみに頼るような投機は邪道!」
という方も、もちろんいらっしゃるとは思いますが、

 
投機は悪という教えは実は、
ギャンブル的な取引に対する戒めだったのではないか?
と今は思っています。
(嘘をつくと舌を抜かれるぞ!…的な?)

皆さんにとって、投機に対する印象はいかがですか?

 
 

投資家との決別

 
個人投資家という言い方はありますが、
個人投機家という言い方を
あまり見聞きしないところにも、
投機に対する偏見があるように思います。

 
一方、
投資という言葉の奥には、
長い目で見た成長に期待すべきという
ある種の美徳のようなニュアンスを
感じる場合があります。

しかし、逆にこの投資の考え方こそが、
最もやってはいけない塩漬け
の温床になってはいないでしょうか。

 
 
株であろうが、為替であろうが、
相場を相手に収益機会を得ようとする以上は、
投機家であることを受け入れたほうが、
マインドのリセットもでき、

結果的に、
投機としてのスタンスを早く理解できた方が
勝利の道も近いと、最近つくづく思います。

 
冒頭にあった典型的な投機の悲劇は、
全てが無知から発生したはずであり、

やってはいけないことさえ理解できれば、
恐らく十分回避できたような、
程度の低い話だったのでは?と思います。

 

相場はもはや投機の塊

投機というと、
相場を知らない方々にとっては
運任せ的なニュアンスを感じる方も
いらっしゃるでしょう。

 
もちろん、
努力を怠って相場に取り組めば、
相応な結果しかなく、

テキトーに取り組めば、
それこそギャンブルにもなってしまうことは
強調しておきたいと思いますが、

 
しっかり勉強して、
きちんとルールを守って経験を積めば、
積むほどに失敗が少なくなり、

技術が高まれば、高い報酬も望める点は、
一般的な職業と何ら違いはないと思います。

 
職業というほど全力ではなく、
趣味程度に捉える方がいらしたとしても、

真面目に取り組めば、
それなりのリターンが望めるという、
実益も兼ねた最高の趣味にもなりえます。

 
 
いずれにしても為替に関しては、
世界中の取引の8割~9割が投機である、
といわれる現在、

投機を否定的に捉える方がナンセンスであり、
相手の一人でもある投機筋のことを
良く分かっていた方が有利、
という時代になってきたようです。

 
 
浅野敏郎

 
P.S.
最も効率的な運用はどうすべきか。

これは、「投資の学校」
メイン講師の御一人でもある
矢口 新(あらた)先生の講義テーマですが、

 
このテーマの基礎には、
先生がまとめた「TPA理論」があります。

理論というと難しく聞こえますが、
相場に動きが発生するのは、
投機と投資の行動の違いであり、
その根拠などを、
主に投機の立場から解説された内容です。

 
初心者の方々にとっては、
少し難しい内容かもしれませんが、

 
既に相場経験があり、
高値掴みや底値叩きでお悩みであれば、
きっとスッキリさせてくれる上に、

投機の仕組みを理解するには、
まさに最高の教材になっています。

 
学習できるポイントなどについては
こちらで詳細を確認し、
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ご納得いただければ、是非ご購入までお進みください。

 

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3 thoughts on “胸を張って投機家になろう!

  1. 半丁トレーダー

    丁寧にお返事ありがとうございますm(__)m
    さすがと言うと失礼かもしれませんが、
    浅野長年業界にいらしたせいか、経済的な事を表現するリテラシーが半端ない感があります。
    過不足なく的確に分かりやすい。
    わたくしのような未熟者でもよくわかります。
    今までは「労働」=「お金」→「明るい未来」だと思っていましたが、
    普通に明るい未来を設計しずらくなっている昨今、
    「投資」「投機」=「頭を使って明るい未来」ではないかと考え中です。

    返信
  2. 半丁トレーダー

    (T_T)そもそも「投資家」と「投機家」って違うカテゴリの人々なのですか?
    そこからして私には分かってません。
    「投資」=ファンダメンタル
    「投機」=テクニカルの要素が強いという意味かしら。

    返信
    1. 浅野敏郎 投稿作成者

      半丁トレーダー様、

      コメントありがとうございました。

      そうですね、
      「投資」=ファンダメンタル
      「投機」=テクニカル
      の要素が強いという捉え方は、取引動機の一つの考え方として
      私は間違いではないと思います。

      違いを明確にしたところで
      何かが変わるわけではありませんが、
      個人的に理解していることは、

      まず、何かに資金を投じて、
      そこから収益を得ようとすることを広く投資とした場合
      投機も投資も同じです。

      ただ、投資の考え方の基本には、プラス成長が原則にあると思い、
      例えば、株式などで企業の成長性に投資するとかですね。
      あと、経済は基本的に拡大するという理論で成り立ってますから、
      株式はやはり投資色が強いとは思います。

      しかし投機となると、
      目先の値動きで差益を狙うというスタンスが強くなります。
      つまり、株が下落しても差益は得られますが、
      例えば、企業のマイナス成長に投資する、
      という言い方は違和感がありますよね。

      ですからこの場合、
      単に下落相場という機会に資金を投じる、投機になりそうです。

      不動産投資というカテゴリもありますが、
      建物を建てて家賃収入などで利殖する、
      というのが一般的だと思うのですが、

      近くに駅ができるとか、
      区画整理で狭い土地などがエリアに入る
      などで、
      転売に主眼を置いて土地を買い、
      その値上がりだけで収益を狙うのが、
      不動産投機という感じでしょうか。

      一方で、株式でも実際に企業が成長し、
      大きく株価が上がれば売ってしまう事もあり、
      これは投機にならないのか?

      という側面もありますから、明確な境界は無いと思っています。

      保有という切り口で考えると、

      投機は値動きのみに着目しますから、
      時にはレバレッジを効かせ収益の額にこだわり、
      満足すれば利益を確定し、外れれば損切りを入れてくるというように
      基本的に運用は短い期間での勝負になりがちです。

      しかし、投資は値動き以外に、配当、家賃収入、金利といった
      副産物が機能している限り、売るという発想は基本的に少なく、
      運用は比較的長い期間になりがち

      という事だけは言えるのではないでしょうか。

      返信

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