守るべき取引ルール

浅野敏郎

「投資の学校」浅野敏郎
From 新宿オフィスの編集室より

「投資の学校」の授業などでも良く言われている事で、

投資で成功するには、
自分の取引ルールを確立し、
それを守り切ること。

という教えがあります。

実際に講義を受けている方々なら、
真意をご理解いただいていると思いますが、

取引ルールとは、自動売買の際に、
エントリーやイグジットの条件を決めるように、
売買サインを具体化することを意味している、

だけではないと思います。

もしそうなら、こうした講義の多くが、
単に最適な売買ルールを見つけるだけの、
売買プログラム作成授業になってしまいますね。

 
 
おはようございます。
今週も早や、金曜日がやって参りました。

今週末は、センター試験ですね。
センター試験日はアノマリー的にも、
降雪確率が非常に高い気がしており、
私の場合は、2回?とも雪だったと記憶しています。

天気予報によれば、
今年も広い範囲で降雪予報が出ていますが、
受験生の皆さんには、
この困難には是非打ち勝っていただきたい
と祈っております。

 

スポーツやゲームのルール

スポーツやゲームなどにも、
必ずルールがあり、
それを守って戦うことが前提になります。

こうしたルールは、
試合やゲームが安全に公平に成り立つよう、
予め取り決めたものですが、

 
相場取引は別段、
目の前のプレーヤーと競い、
相手に勝つことが目的ではないため、

スポーツやゲームのようなルールの必要性が無く、
極論すれば、何でもアリ…といったところです。

 
そんな相場取引になぜ、
自分の取引ルールが必要なのかと言えば、

投資で自滅しないためにやってはいけないことや、
収益を最大化するための精神的な後ろ盾を、
予め決めておくといった側面が強いでしょう。

 

まずは損失の可能性をなるべく小さく

上手い表現が見当たらないのですが、
守るべき取引ルールとはまず、

儲けるための方法を探すというより、
いかに損失リスクを低く抑えるか?

という点に絞った方が良いかもしれません。

 
もちろん、経験を積めば積むほど、
収益を得るためのルール化が必要になります。

しかしこれには、
・投資可能な資金
・取引額
・取引銘柄(為替なら通貨ペア)
・取引期間などのスタンス
・現在の相場状況
によって千差万別であるがゆえに、

これこそ自分のルールを見つけるしかないのですが、

それ以前に先ず守るべきルールは、
もっと基本的で単純な選択にある
と考えています。

損失リスクというと、
取引を始めた後の話にも聞こえますが、
ここでいう損失リスクを、
例えば、車で事故にあう可能性、と考えた場合、

実際に走行する前にも
事故に遭わないための判断というものがあるはずです。

 
例えば、今の季節なら天気予報が雪だと言っている時、
ノーマルタイヤの車で出かける
公共の交通手段で出かける
外出を断念する
という選択肢が、実際に運転する前にあるのと同様に、

買うか売るかを判断する前に、
取引をするかしないかの判断を下す必要があり、
先ずそれを意識するためのルール化が必要になりそうです。

 

例としてのドル円現状判断

私が言いたいことを、
もう少し具体的にするために、
現在のドル円相場を例に表現してみます。

 
現在のドル円は、
トランプラリーの最中であり、
大統領選挙開票日の101円台から、
概ね一方向に118円台まで上昇した後、
115.00あたりを下値に揉み合っていますね。


チャート出典:TradingView USDJPY日足

もしあなたが現在、ポジションがない場合、
(今の私もそうですが)
この相場は、今から取り組むべきではありません。

 
確かに3円近い揉み合いでは、
その一つ一つが収益チャンスになり得ますが、
私が取り組むべきではないと判断した理由は
次の通りです。

(1) 上昇相場に見えるがその条件を満たしていない
(2) 下落相場に転じた確証がない
の2点です。

 
上昇相場は高値、安値ともに切り上げる状態ですが、
相場は、12月15日に高値を付けて以降、
一度も上値を切り上げていませんね。


チャート出典:TradingView USDJPY日足

したがって、12月15日以降、
この相場で買い取引を始めるという判断はあり得ません。
まさに今、雪が降っているのに、
ノーマルタイヤのまま車で出かけるという判断は
先ずあり得ないのと同じです。

 
では売りなのかと言えば、
その判断が可能なのは、
まだドルの買いポジションを持っている場合のみで、
これ以上下落すると実害が生じるケースです。

ここから新たに売りで参入する根拠は、まだ殆どありません。
少し知識があれば、

・Wトップを作った
・移動平均がデッドクロスした
(期間の組み合わせによってはまだである可能性もあります)
など、

売りを開始する根拠はいくつかありますが、

 
・18円近い上昇を短期間で成し遂げた上昇力を、
そう簡単に否定して下落とすることは難しく、
・118円台の高値を付けた週の値幅を下げるのに、
4週間もかかった

ことを考えると、ここから売って得られる値幅は、
限られている可能性が高いと予想できます。

 
もちろん、
このままもっと下落することはあり得ますが、
今は損失リスクを低く抑えることを意識しているのですから、
その時はチャンスを逃したと割り切れば良く、

この状態で売りを開始して
反発による実害を免れることが最優先です。

 
 
ここで必要になる知識は、
上昇相場と下落相場の基本的な把握だけであり、

ここで必要だった判断は、
・上昇相場では売らない
・上昇が証明できなくなったら買わない

という基本的なことを、
ルールとして守っているだけです。

 
つまり、どのように取引を開始するかという
テクニック的な売買ルールの前に、
重要な基礎理解を身に付けて実行する、

というのが、
私が思う先ず「守るべきルール」なのです。

 
 
色々なテクニカル分析は、
こうした基礎的な判断を確認するのに、
非常に心強い武器になりますが、
振り回されないような武器を備えることも大事です。

それぞれに長所や短所がありますが、
どれか一つを深く掘り下げて学ぶことで、
こうした見わけができるようになる、
ということは十分あり得る話です。

 
その際は、くれぐれも妄信だけはしないよう、
自分の判断を大切にしてください。

 

最後に相場雑感を一言

今週水曜日の深夜にあったトランプ会見で、
この高値揉み合いの下値を割り込んできました。


チャート出典:TradingView USDJPY日足

この事実は、
新たなに下値の切り下げを実現したことになり、
これまでの上昇相場に戻るには、
少なくとも時間がかかることを示唆しています。

 
しっかりしたボトムが確認できるまで、
安易な押し目買いは、損失リスクが高く、

車でのお出かけは、少なくとも、
雪が止んでからが良いでしょう!

 
 
浅野敏郎

P.S.
実は私も御多分に漏れず、
最初に学んだテクニカル指標は、
移動平均線でした。

 
当時はまだまだ、書籍や教材も乏しく、
ある海外の和訳本をひたすら読んだ
記憶があります。

しかし、今日では逆に教育教材にあふれ、
選択することに労力を使う状況は、
単純にうらやましい限度を超えています。

しっかりした相場知識を学ぶことができれば、
相当な時間短縮と費用節約になるのは確かですから、
皆様には、是非しっかりした教えに
触れていただきたいと思います。

 
「投資の学校」で小次郎講師と言えば、
移動平均線のマスターですが、
今日はその特別企画をご紹介いたします。

詳細はこちらのページでご確認ください。
https://fx-school.net/lp/koji_online/sl2017-bl/

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2 thoughts on “守るべき取引ルール

  1. 半丁トレーダー

    20日までのドル円は満を持してという事なのですねφ(..)メモメモ
    私は仮免の身の上なのでポジションを持つことはなく見送りなのですが…
    この土日、大寒波とセンター試験に見舞われました。こんな日に外出すると碌なことがありません。
    おととしのセンター試験の日には試験会場の大学のある駅で帰宅するためにホームに入れない事態が起きました。(切符を買う受験生で長蛇の列、ホームにあふれる受験生)
    私の雪の日の選択はこたつでミカンです。

    返信
    1. 浅野敏郎浅野敏郎 投稿作成者

      半丁トレーダー様、

      20日というのは、トランプ大統領の就任演説ということですね?

      はい、市場はその前に、スクエアリング(ポジションを整理することで、
      究極は、ポジションが無い状態にすること)に励んでいるようで、
      押しも少し深くなりました。

      少額でも損失が続くと、恐怖感だけで見送ってしまい、
      見送り癖がつくのが投資にとってマズい状態なので、
      見送る根拠もある程度明確にしておくと良いと思います。

      そういった意味で、
      雪の日=コタツにミカンの公式は、ベストな選択ですよ~(笑)!

      休むも相場という格言があります。
      根を詰め過ぎないようにという意味で使われがちですが、
      上げと下げ以外に、休むべき相場という状態があるよ、
      というのが真意と聞いたことがあります。

      私は、手を出しても大した利益につながりそうもない
      相場は休むと解釈しています。
      まさに今のドル円は、じゃんけん相場ですから、

      どんなに大きな値動きがあっても、それはラッキー
      以外の何物でもなく、
      特に下落相場での売りは無視と決め込んでいます。
      (それが正しいかどうかは、後でしかわかりませんが)

      返信

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