浅野敏郎のブログ

え?今??なぜこのタイミングで10なの???

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「投資の学校」浅野敏郎
From新宿オフィスの撮影スタジオより

 
 
先月9月の下旬、
日経新聞に驚くべき記事が掲載されました。
それは…

 
政府がFXの最大レバレッジを、
現行の25倍から10倍へと引き下げる検討に入った

という内容でした。

 
報道はあまりに唐突でしたが、
“火のないところに煙は立たない”と言いますから、
今日はその意味を、皆さんも一緒に考えてみましょう。

 
 
おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

前月末には冒頭のようなビックリニュースが舞い込み
下半期のスタート期間には、何らかの音沙汰があるかもと、
金融庁や金先協会(金融先物取引業協会)のWEBサイトを
ちょくちょく検索していますが、

今のところ、
元ネタの真偽を含めて、正式なコメントなどは見られません。

 
普通であればこうした重要な規制変更は、
業界の諮問団体などから知れ渡るものですが、
今回はどうやら違うらしく、業界も驚いているようなのです。

内容が内容だけに、業界には秘密裏に進めるしかなかった
のが理由だろうと想像するのは簡単ですが、

この頃の日本は、
全てが万事、対話なき強行がはびこっていますね。

 

投資商品のリスクを考えてみよう

例えば投資信託などでは、投資リスクを集中させないために
ある程度のポートフォリオを組むのが普通です。

簡単に言えば、
投資家から集めた資金をどんな投資に振り分けるか?
という事ですが、

 
投資先分野(セクター)でリスクが低いものから、
国債(≒為替)⇒株式⇒商品
という順番が一般的という認識があります。

最近は不動産を組み込んだものもあり、
その際の順序は詳しく存じ上げませんが、

 
いずれにしても、
あとはどの国のプロダクトに投資するかで、
リスクを調整するのが普通のアプローチだと理解しており、
通貨(≒国債)とはそれほど、ローリスクであり、
国によって信用度は相当違うものなのです。

 

レバレッジの大小は変動率(≒流動性)で決まるのが一般的

レバレッジを採用している金融商品はずいぶん増えましたが、
例えば、国内唯一の取引所取引で有名な東京金融取引所や、
その他の取引事業者などはそもそも、
どんな商品にどの程度のレバレッジを採用しているのでしょうか。

 
 
WEBサイトの情報によりますと
■FX関連
USDJPY 約25倍(ドル円112円計算)
EURJPY 約25倍(ユーロ円133円計算)

■株関連
日経225 約62.5倍(指数20900円計算)
NYダウ 約107.3倍(指数22800ドル ドル円112円計算)
(以上、東京金融取引所)

 
そのほか、業界各社のWEBサイトから集めた
レバレッジ商品の情報はざっくりと…、

■株式関係
個別信用取引 約3.3倍(某証券会社)

■コモディティ系
金(ゴールド) 約40倍(某証券会社)

などとなっていました。
一部、自分で計算したものもありますから、
詳細はご利用の取引会社にお聞きいただければと思いますが、

 
さておき、
限月がある先物か、CFDのような派生商品か、
貸借を伴う信用取引か、
などの条件で幾分かレバレッジの倍数は異なるものの、

相場の変動率が高い(流動性が低い)投資商品は
リスキーである分レバレッジは低く、
変動率が低い投資商品のレバレッジは高くなる、
というのが一般的です。

 
もしそうだとすると、FXに関しては現在の25倍でも、
「結構なリスク投資商品扱い」という印象はぬぐえず、

それがもし更に10倍へ引き下がるとなると、
もはや流動性が低い「個別の信用取引」並みに危ないもの
だと言っているようなもので、やはりどこか腑に落ちません。

 

裏の意図は分かるハズもないですが…

ソブリン債と言われるように、
各国の信用度を示すとされる国債と、
その国の流通通貨はある意味で同じ信用度ですから、
通常であれば、リスクが最も低い投資対象となるハズです。

無許可の海外FX会社を擁護するつもりはありませんが、
数百倍のレバレッジが可能なのも、
為替の変動率が比較的低いからに他ありません。

 
にもかかわらず、
リスク深度を度外視した今回の強行的な動きに対して、
もしそれが本当なのであれば、やはり何か他の意図がある
と感じる方が自然ですね。

 
もちろん、その何かが分かれば簡単なのですが、
本当に投資家保護の観点から本気で、
通貨のボラティリティが将来的に上がる想定しているとすれば、

最悪のシナリオとして、
通貨と同等の意味がある債券の暴落を想定し始めている
と言っているようなものではありませんか??

もしや日銀が国債の引き受けを近い将来に断念??
など、空想は尽きません。

 
もちろん、
目先の北朝鮮リスクや日米金利差などに配慮した可能性や、
株価を下げられない政府としては、
FXなどに回っている投資資金を株式関連商品へ流入させたい
という根本的な意図も外せないでしょう。
(偶然か、今株価は急上昇中です)

いずれにしても、個人的には非常に興味をもって、
事の成り行きを見守っています。

 
FXファンの自分としてはせめて…
コモディティの世界では常識なように、
一律ではなく通貨ペア毎に適正な倍率を適用するなど
各通貨のリスクをしっかり区別して対応してほしいと思います。

「FX取引の最高レバレッジを今10倍に引き下げる」

という今回の政府の動きについて、
本当のメッセージはどこにあると、皆様はお考えですか??

 
 
浅野敏郎

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コメント

  1. 乾坤一擲 より:

    (`・ω・´)私が思いまするに、先日も申し上げたように、「ギャンブル依存症対策」の適当な対策の一環だと…
    〇とり世代の優秀なる官僚フレッシュマンが上司から「依存症対策なんか考えてョ」と振られて、直截的に思い付きで出したような臭いがいたします( ˘ω˘ )
    私どもの会社もヒト減らしで組織がフラットになって決済が早くなった変わりにビックリな企画がサクサクと登場するようになりました。「昔ならありえへんな」とか「それ、誰も止めなかったのかい!」と思うのですが、「止めるヒトが誰もいない」んです。シバリの無い分楽っちゃ楽なのですが、らしさが無くなって不安です。

    1. 浅野敏郎 より:

      ギャンブル依存症対策、確かにあり得ますね。
      もっと言うと、
      東京カジノ構想に突入する前に、
      その競争相手になりそうなことへの締め付け
      というのは考えられますね。

      先日、矢口先生もこの見方をされていて、
      現にパチン〇業界はその矢面に立っているそうです。

      でも、問題なのはもっと危ない商品はたくさんあるのに、
      なぜFXなのか??
      という点です。

      株価指数は50倍以上…
      その違いは何でしょうね。
      本当に不思議ですが、取り扱い市場を考えると、
      取引所取引なので、
      「見えざる権力」がちらつくのも事実ですね。

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