東芝、日産、神戸製鋼、東レ
「投資の学校」浅野敏郎
From オフィスの編集デスクより
このうち、日経225銘柄はど~れだ?
などと、クイズをやっている場合ではありません!
上に挙げた会社は、
日本人であれば誰でも知っている有名企業ですが、
もうお分かりですよね、
少なくともこの4社は、ここ1年内外に
何らかの不正が発覚した大企業です。
正確にはグループの子会社というケースも含まれていますが、
一体、日本の企業経営はどうなってしまったのか…
悲しい限りです。
おはようございます。
日付が変わって、本日からとうとう12月ですね。
日経平均株価が戻り最高値を付けた後、
大きく下落した日を含めて今日が16日目です。
確か歴史的な連騰が16日間でしたから、
その分の時間が経過しようとする中で、
今日は時間外でも、比較的底堅く推移していますね。
この16日間の殆どは、
高値から5日続落した値幅の、半値以下で推移していましたから、
そろそろ上半分をこなしに入る局面かも知れません。
Made in Japan
さて、今日は少し相場の話から外れます。
先に挙げた企業のみならず、自動車に関しては、
業界ぐるみだったとも言えそうなほど、
芋づる式に疑惑が浮上しています。
東芝に関しては粉飾決算ということで、
本来のモノづくりの部分の不正ではありませんが、
素材系の2社に関する不正は、ある種の危機感すら覚えます。
業界によっては、
日本の基準が厳し過ぎるという不満もあるようですが、
そうした基準があったからこそ、
Made in Japan
というブランドが出来上がったと思いますし、
ここ数年はこれが、日本産業復活のキーワード だったはずです。
何十年という長い月日をかけて、積み上げてきた日本の信頼が
こうした事件が原因で、
水面下では既に大きく崩れている可能性は否めず、
もし現実的にそうなった場合、こうした企業の罪は、
もはや企業の中だけの損得という問題ではありません。
一番悲しくもあり、悔しくもあるのは、正にこの点に尽きます。
「何してくれんねん!」
って叫びたいくらいです。
確かに、日本の景気が長期低迷し、失われた20年と言われるほど、
大変な時期がありました。
コストが必要以上に重要視され、効率化が重視され、
もしかすると粉飾や改ざんでもしなければ、
会社トップから下ってくる業績など
到底達成できるはずもない状態だったのかも知れず、
最初は出来心だったところが、
そのツケが余りに大きくなり過ぎ
今更正すことなどできなかったのではないか?
などと想像は尽きません。
ただ、こうした有名な大企業は、
例えばオリンピックの選手たちが重圧に耐えながら
日の丸を背負っているように、
日本というブランドを背負って経済活動を行っている…
位の自負やプライドを持っていただきたかったと思いますが、
皆さんはどう思われますか?
こうした企業が倒産という制裁も受けずに、
今でも、しら~っとTVのCMを継続していること自体、
考えてみれば不思議な状況ですが、
これもいわゆる「ゾンビ企業」と同様に、
日本の過度な金融緩和が成せる業(わざ)なのかも知れません。
さて、
信頼を積み上げるのには大変な時間と努力が必な反面、
失うのは簡単であっという間だ
とよく言われます。
そういえば相場にも
「コツコツ、ドカン」という表現がありますね。
少しずつ苦労して積み上げた利益を、
たった一回の大損失であっという間に吹き飛ばしてしまう
といった状態を指したものですが、
どうなれば放置する、どうなれば損切るという尺度が
自分の中にありさえすれば、
相場は自由でフェアな取引ですから、
いつでも途中下車して、冷静になる事ができます。
変な思い込みをして悪いツケを溜め込む前に、
わからなくなったら一旦は冷静になる!
単純ですが、実は大切で基本的なメンタルだと思います。
浅野敏郎
<<編集部よりおススメ>>
相場はなぜ動くのか?
買いが多いから上がり、
売りが多いから下がる…
一見、当たり前のように聞こえますが、
ちょっと待ってください!
本当にそうでしょうか??
あなたがもし、相場で買い取引をしたとして
売り物があったから買えたわけですし、
逆に、売り取引ができたということは、
買い手がいたからこそ、
だと思いませんか?
例えば、東証1部の出来高が20億株あったとして、
売りの数量と買いの数量が同じだったから
20億株という出来高になったわけですね。
なのに、なぜ相場は上下するのでしょう??
実はここに、相場が変動するヒントが隠れており、
それが分かれば、
小さい上下を繰り返しながら動く相場の見え方も
変わってくるというものです。
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ちょっと前、神戸市内に勤務していた時のビルが地元の人から「東芝ビル」と呼ばれていました。
2号線沿いに立っているノッポなビルなのですが、エレベーターなどがビュと早い、「さすが家電の会社」と思わせる作りでした。今は賃貸のビルになり果てておりますが、以前は社員食堂などもあったようで当時がしのばれます。高度成長期~バブルには各地にサポートセンターとか修理代理店などが津々浦々あって全然関係ない私なども「日本の企業」として鼻が高かったものでございます。。。
失われた20年、、、成果主義と効率経営の名のもとに合併や縮小を繰り返し、良い品物を作っていた会社が消えてしまったり、中国や台湾に売られてしまったり、、、今の新製品を見るより昔の家電の方が作りが凝っていてデザインが良かったりする。。。きっと会社に残っているのは現場の人よりも上の方の経営陣なのだろうな。。。と思うと当然の成り行きな気もして、、、ヒトを粗末に扱う会社は結局製品も粗末にしているのだと思えば当然の成り行きな気もします(´;ω;`)
全くその通りですね。
乾坤一擲さま、
コメント、ありがとうございます。
人を大事にしなくなったのは、いつからでしょうかね。
個人的には小泉政権から…という認識があります。
いま、TV番組で「陸王」というドラマがあります。
あれぞ、日本の企業というイメージがありますよね?
って同意を求めても致し方ないのですが、
まあ、我々が古い!
ということなのでしょうか。
今回のテーマからは少し離れますが、
現在のイケイケ日本企業にしても、
昔から積み上げた日本の信用や心を
切り崩したり、搾取することだけで収益を上げている
所もあるような気もしています。
ブラック企業といわれるところは、殆どそうですね。
海外では、そんな働き方はできませんから。
求人倍率はバブル以降、最高ともいわれる中、
こうしたブラック企業は担い手が見つからず、
結局は自然と衰退する運命なのかも知れません。
また、コメントをお待ちしています。
浅野