6、7割で十二分
From:矢口新
自宅のリビングから
相場で儲ける方法は
いたってシンプルです。
安く買って高く売る。
高く売って安く買い戻す。
たったこれだけです。
とても簡単そうですよね。
ところがこんなに簡単そうなことが
とても難しい、
と思われているのが現実です。
価格が上がると思って買ったら価格が急落したり、
価格が下がり始めたと思って利益確定の売りを入れたら
単なる押し目で価格が上昇を続けてしまい大きな利益をとり逃した
などと、頭を抱えています。
ひょっとしたら、
あなたも経験があるかもしれません。
なぜでしょうか?
それはまず、
安値は売られたから安いのであり、
高値は買われたから高いのであって、
そこには売られた理由も買われた理由も
十分にあります。
ですから、
安値はまだまだ下がる理由がありますし、
高値もまだ上がる理由があります。
そのために、
どこが安値でどこが高値かの
見極めが難しいのです。
この見極めが難しくて、
みんな苦労します。
そうして、
意を決して買った(売った)はいいが、
さらに下がった(上がった)
となるわけです。
そこで、
何らかの理論に裏付けされた適正価格や
テクニカル分析で出したチャートのポイントなどを
手がかりとする考え方があります。
さらに、
実体経済や企業業績の数字とも
比較してみたりします。
このように、
上げ下げする価格を
ただの数字の羅列とは見ないで、
現在の価格は割安か割高かと
判断していくのです。
ところが、
それを手がかりにしても
「買ったら下がった」は
よくあります
これは、
分析された数字も
単なる参考値にすぎない
ということを教えてくれます。
適正価格もテクニカル分析も
相場の理解を助ける参考にはなりますが、
過度の期待は禁物だということになります。
「じゃあ、どうすればいいんだ」
となると思いますが、
もともと、価格の上げ下げの幅は
誰にもわかりません。
どれくらい上がったか、
どれくらい下がったかは
終わった後で初めてわかるものなのです。
わたしが言いたいのは、
「欲張りすぎるとかえってうまくいきませんよ」
ということです。
「(魚の)頭と尻尾は他人にくれてやれ」
という相場の格言にもありますが、
相場では、
上下の2割ずつくらいは他人にあげてしまって、
中身の6,7割を取れればそれで上出来だ
ということです。
私は山越え確認、谷越え確認 と呼んでいるのですが、
価格が転換したことを確認して、仕掛けるのです。
そうすると、
後からチャートを見てみると、
底値では買えておらず、底値から少し上がった価格で買い
天井では売ることはできておらず、天井から少し下がった価格で売る
ことになっているはずです。
長い目で見ると、
それで構わないということです。
下手に底値での買い、天井での売り
を狙いすぎると、
かえって損を出してしまうのです。
上げ下げの6,7割も取れさえすれば
十分なのですから、
じっくりと熟慮に熟慮を重ねて
行動することです。
共にがんばりましょう。
– 矢口新
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