米国、好景気の中でドル安を歓迎

浅野敏郎

「投資の学校」浅野敏郎
From 新宿オフィスの編集室より

 
 
アメリカは金融緩和からいち早く抜け出し、
2017年には利上げのサイクルに入るなど、
緩和度合いを徐々に弱める「テーパリング」色を強め、

2018年は4回の追加利上げがある・・・
との見方まである中で、

為替相場はドル安に推移しており、
ドル円も110円を割り込んでいます。

 
そんな矢先、スイスのダボスで会合中の
世界経済フォーラム(通称ダボス会議)に参加している

アメリカの財務長官であるムニューシン氏が
「ドル安はアメリカにとって良いこと」だと発言したことで
ドルが全面安となり、

昨日のドル円相場は一時、108円台中盤に迫るなど
ドル安が急伸しました。

 
ドルの利上げ基調が今後も続こうかという局面で
ドル安が急伸するという事態に、
頭を悩ます方も少なくないと思いますが、

このドル安歓迎発言は、
今後かなり重要な意味を持つ可能性があり、
今日はそのあたりの私見を書いてみようと思います。

 
 
おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

それにしても、月曜日の雪はかなりなものでしたね。

問題はその後でして、
大寒波の到来で気温が低く、
日陰にはまだ踏み固められた雪が残り、
それがツルツルに凍りついていることから、
歩行者にとって、危険な状態が今も続いています。

くれぐれも外出にはお気をつけください。

 

発言前からドル安に推移していた理由

確かに、24日夕方の米・財務長官のコメントによって、
ドルが全面安となりましたが、

実はこのドル安の片鱗は、
1月10日にドル円が一段水準を下げた辺りから
顕著になりました。

金利が高い通貨は買われるという為替の特長は、
誰もが認める事実ではありますが、

財務長官発言の前から
利上げ基調が続くドルが、
逆に売られ気味に推移していた理由は、
大きく2つあったと思います。

 
まず一つは、

ゴールドを含めたコモディティ相場が上昇し、
ダウ指数がうなぎ登りに上昇するなど、
好調過ぎるアメリカ経済に対してインフレが意識され始めたこと。

インフレは一種の通貨安を意味しますから、
ドルが安くなることと一致します。

 
そしてもう一つは、

米国の好景気が世界を牽引し、
日本の次に緩和政策を維持することを公言していた
ユーロ圏までも、
次第に経済に対して強気なムードになったことで、

ユーロをはじめとしたポンドなどの割安な通貨に買いが入り、
ドル安がドル円にも波及した。

という2つのシナリオが一番しっくり来ます。

 

財務長官発言の重要性

アメリカ政府はこれまで、
いかなる状況でも基本的には、
強いドルを歓迎する立場をとってきました。

その背景には、米国債を海外に買ってもらうためには
その立場を維持する必要があったわけですが、

今回のドル安歓迎発言は、
それを覆す話というほどではないものの、

重要なのは、現在急伸したドル安を肯定したことで、
今度は、このドル安を何だかの形で否定する姿勢が見られるまでは、
この流れが続く・・・つまり、

そうなるまでは、安心してドル売りができることになる、
という事実も同時に伝えてしまったことになります。

 
一番怖かったのは、発言の翌日となる昨夜、
ムニューシン財務長官または米国政府筋から、
このドル安歓迎コメントが否定される事態だったのですが、

氏は昨夜、再びコメントを出し、
自らのコメントを正当化したのはかえって意外でした。

 
市場の反応は、ドル安継続とはなりませんでしたが、
しばらくは米国政府高官筋からの発言に注意しつつ、
ドル安方向で相場を見なくてはいけない気がしています。

 

対円相場でもドル安は継続するか??

一方、ドル円相場はさほどドル売りが急伸しているとは言えず、
上下を繰り返しながら徐々に下落している状況です。

そんな相場では、例えドル売り円買いをしたところで、
ユーロドルやポンドドル相場などのように、
なかなか収益が取れない値動きなわけですが、

これは、はやり根強いクロス円の買いが一因だと考えられ、
円高を抑制する力になっていると考えられます。

 
2017年のドル円相場は、値幅があるレンジ相場に終始しましたが、
そんな中でもポンド円やユーロ円は20円近い円安相場となっています。

この事実を知っていれば、
ドル円が少々円高気味に推移していても、
ドル全面安による円の連れ高程度と考えることもでき、

現に、日経平均もさほど慌てたような下落を見せていないことは
一つの裏づけになっています。

 
 
何も今、収益化しにくいドル円をわざわざ取引することもないですが、
一つだけ言えることは、

”今回のドル安発言をもってしても、ドル円相場はやはり蚊帳の外だった”
ということです。

 
 
浅野敏郎

 
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株式市場と為替市場

相場の売買で収益を目指す
日本の一般トレーダーに人気がある市場ですが、

金や原油などの商品市場も、
これらに次いで、トレード人口が多い市場でしょう。

 
各市場には、それぞれの特徴がありますが、
実は各市場は密接に関係しあいながら、

債券市場を交えると
いわゆる一大金融市場を構成しています。

 
 
各市場の特徴に即した見方、というのが存在しますが、

逆に、実はどの市場に対しても、
共に通用する考え方というのがあるのも事実です。

 
というのも、もし同じ金融市場という括りの中で、
場合によったり市場によって、
アウトがセーフになるようでは、
金融市場そのものが成り立たなくなるからです。

では、
何をどう見たら共通の見方になるのか???

その極意がここにあります。

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