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ヘッド&ショルダーズ(三尊)が最強である理由

「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅のトレードデスクより

 
上下動を繰り返す相場で収益を得たい…
これこそが相場に取り組む唯一の目標ですが、
そのためには、天底をいかに捉えるか??
というのが、最大のテーマになりそうなことは、
ある程度納得がいきます。

なぜなら、高く売って安く買うあるいは、
安く買って高く売るためには、
高値で売るか、安値で買うエントリーが
最強だからです。

 
しかし、本当の意味での天底は、たった1点しかなく、
それを捉えることは概ね不可能であることは、
相場経験が少しでもある方なら誰しも、
ご理解いただけると思いますが、

インジケーター然り、如何に天底を捉えられるか?
というのが根本のテーマである以上、
無理なことをあまり追いかけすぎるとそれこそ、
迷宮に入り込んでしまう訳です。

 
チャート分析の中で、
パターン分析という分野がありますが、
天底を点ではなく塊として捉えようとしているのは、
ある意味でとても合理的です。

そこで今回は、その中でも非常に有名な
ヘッド&ショルダーズがなぜ最強なのか…
それを簡単にひも解いてみたいと思います。

 
 
おはようございます。
今週もはや金曜日がやって参りました。

もう4月も半ばと思うと、
今年も四半期が既に経過したわけですが、
年末年始の最強トレンドに湧いた株式相場…
そのインパクトは今でも鮮明ですが、

ここまで冴えない展開が続いたこと自体、
直ぐに立ち直れる状況ではないことを
自覚したほうが良さそうです。

ただし今日は13日の金曜日…、
アノマリーとまでは言えないものの、
昔から荒れることが多い日柄であるというのは
事実です。

 

揉み合いを探せ!

さて、パターン分析にもいろいろありますが、
三角保ち合いやWトップ・ボトム、
三尊や逆三尊などの有名どころは皆、
いわゆる揉み合いを探す試みです。

 
揉み合いという状況をしっかりと理解できれば、
既にこの分析そのものが、
天底を1点で狙うことの無意味さまでをも
示唆してくれています。

 
中でも、最強と言われる三尊を例にとると、
頭から左側は誰もが認める上昇相場の典型ですが、
右半分もネックラインを割り込むまでは、
まだ上昇相場が優勢であることが判ります。

ただ、ネックラインを割り込んだ途端、
新たな安値を作ることで上昇相場が否定され、
天井からの値動きが下落相場の始まりを肯定するため、
相場が上昇から下落へと転換した事実を
僅か1点で証明することになるからですね。

 

揉み合い形状を分析せよ!

そこで必要な視点は、
ネックラインより上の値動きをよく見ることですが、
重要な事実が二つあります。

 
まず一つは、
ネックラインより上の動きは、
前回のブログで取り上げたように、
いわゆる「行って来い」の揉み合い相場であること。

そして二つ目は、
両肩とネック、そして頭の先はそれぞれ
鋭角に転換している、ということです。

 
つまり、
鋭角な転換はそれ自体が揉み合い相場であることを示唆し、
本格的な相場転換はその揉み合いを放れる瞬間だということです。
言い換えれば、揉み合いなくして本格的な相場転換は起きない
という事実が浮かび上がってきます。

 
あとは、揉み合いを放れた後のトレンドがどれだけ続くのかは、
その前のトレンドの長さで、大体は見当がつき、

あまり長くない場合は、
それを含めてもう少し大きな揉み合いである…
という可能性を見ていくことになります。

既に公開時間も過ぎており、
略図さえも掲載できなかったことも含めてお詫びいたします。

 
 
浅野敏郎

 
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  • コメント ( 6 )

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  1. いつの事だったか??? 多分半年以内だったと思います。
    ふつう上昇相場の時の表現を”右肩上がり”と言いますよね。
    ある時の 浅野氏のブログに ”チャートが弓なりの様な上昇” もしくは 縦棒を引いた様な一直線のときの事が書かれていたのは記憶しているのですが、私はそんなの見た事がないとさらっと目を通しただけでした。
    本日は4月13日です。ここ2~3日のP/Jの上昇が著しく、ず~っと1時間と5分足チャートを見ていました。まだこの上昇は続くのかな~? と思って日足に切り換えてみました。 
    そこに”弓なりチャート”がありました。ここからどの様な展開になっていくのかお教えください。
    よろしくお願いいたします。

  2. FUKKY

    僕の今の持ち株も、ほとんどが、これで転換しています。例えばパナソニックもしかり。

     

    • 浅野敏郎

      FUKKY様、

      コメント有難うございます。
      必ずではないのですが、三尊に類似したパターンで転換するケースは本当に良くありますね。
      形だけで入って行くと、実は短期的な押しや戻しで終わったり、
      上げ相場なのに逆三尊に注目したりと、
      ちぐはぐな結果に陥りやすいと思います。

      日足で三尊を作るにはやはりそれなりの時間をかけている一方、
      時間足以下のような短期足でそうなっても、
      日足にすればヒゲ止まり・・・なわけですから、

      出る値幅もそれなり、だと思いますね。
      株・・・特に個別までウオッチしている余裕が無く
      なんとも言いかねますが、
      入り口だけでなく、決済(手仕舞い)のタイミングにも
      十分活用できる見方だと思います。

      またのコメントをお待ちしています。

      浅野

  3. 乾坤一擲

    やはり、四半期は早かった。゚(゚´ω`゚)゚。つい機能が大晦日だった気がする。
    そして週末が来るのも早い。
    あっという間にGwでお盆が来て、クリスマスが来るのだ。
    なんて恐ろしいε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

    「揉み合い無くして本格的な相場転換は起きない」
    禅問答のような…
    今流行りのマインドフルネスを身につけたら相場を見切ることができるかしらん(°_°)

    • 浅野敏郎

      乾坤一擲さま、

      コメント有難うございます。
      正月が昨日のように思える・・・同感です。

      マインドフルネス・・・初耳でした。
      が・・・・
      PCに「マインド」と打っただけで、
      まだ一度もフルネームを打ったことが無いのに、
      候補の一番上に「マインドフルネス」出てました(驚!!)

      マインドフルネス・・・まさしく言い得て妙です。
      決して禅問答ではなく、見方を少し変えて見て行くと
      竹の節目のように、揉み合いが見えてきます。

      いつか、列車に飛び乗ることと、トレンドに飛び乗ることを
      例えた記憶がありますが、
      正に、駅に停車している状態が揉み合いで、
      走り出した直後の時速数十キロまでが揉み合い放れ、
      4,50キロ以上出てしまった状態がトレンド相場で、
      実はトレンドに乗り込むことは至難の業だと思うのです。

      相場の入り口は揉み合いの終わりに在り

      そのように観てみてくださいませ。
      相場観の「観」、まさにマインドフルネスでした!!

      浅野

  4. 浅野敏郎

    福様、

    コメント有難うございます。
    不勉強で、P/Jの意味がわからなかったのですが、
    通常、弓なりの上昇や下降は、一旦のトレンドピークと成りやすい傾向があります。

    日にちが大分あいてしまいましたが、今後のご参考にされてください。

    ただ、この場合の転換は突然やってくるケースが多く、
    例えばNYKダウの1月22日週(週初基準)と29日週のような感じです。
    ですから、売り抜けたりするには相当なマインドが必要になりますが、

    日足で見ると、空けた窓を埋めることなく9日間の揉み合いを
    2月2日に下割れていますから、ここではどうにか対応できた可能性は
    ありました。

    弓なりの上昇相場に見えたときは、逆に下落のタイミングを計り始める
    といった対応も有効かも知れません。

    もしよろしければ、P/Jの意味、教えていただけると幸いです。

    またのコメントをお待ちしています。

    浅野

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