「レンジ」と「揉み合い」…やっぱり違うと思う

浅野敏郎

「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の寝室より

 
マーケットレポートや相場の解説などを読むとき、
よく出てくる言葉に「レンジ相場」とか「揉み合い相場」
というのがあります。

意味としては、
高値・安値が同程度の水準を上下する相場
とでもなるでしょうか。

 
私も10年ほど前まで、
レンジ相場と揉み合い相場は同じ状態を言い、
ただ英語と日本語の違いだと認識していました。

私が新人の時から、外為市場ではレンジ
と言っていましたから恐らく、
レンジはFX取引の流れを汲み、
揉み合いは国内株取引の流れを汲んだだけの同意語
程度に思っていた訳です。

 
しかしここ数年、特にエントリーのタイミングを
揉み合いに見出すようになって、
余計にこのレンジという捉え方が
曖昧に感じられるようになったので、
今日は、簡単にその違いを整理してみたいと思います。

 
 
おはようございます。
今週も早や、金曜日がやって参りました。

 
二転三転した米朝首脳会談もどうやら、
このまま6月12日に開催されそうなムードです。

直前にキャンセルという可能性はゼロではないですが、
一方で、史上初と言いながら、
最初から掲げる「完全非核化」というテーマが、
余りに大き過ぎる気もします。

北を擁護する気はさらさらありませんが、
敗戦国に対する態度とあまり差異がない姿勢に
難色を示して当たり前
という気もしてきます。

 
こうなったらドルはこうなる
どうなったらドルはああなると、
早くから色々な憶測が飛び交っていますね。

直後の動きはさすがに読めませんが、
どっちに転んでも最終的にはドル高ではないかな?
と思う今日この頃ですが、
週末から来週明けにかけては
さすがにポジション整理が中心になるでしょうから、
方向感がつかみにくくなりそうです。

 
 

レンジ相場を正確に定義できるか?

冒頭で私は、同じような高値安値の間で上下する相場
と言いましたが、
そもそも「同じような…」と言った時点で、
曖昧極まりないと思います。

ドル円相場で何銭以内なら「同じよう」と言えるのか、
ユーロドルでは?ドルスイスでは?
と言い出すと限りがありません。

 
確かに短期足では、比較的大きく動いた後、
高値圏や安値圏で暫く小幅に推移することがあります。
しかし、日足あたりで見ると、
せいぜい数本程度が精一杯ですから、

しょっちゅう耳にする割に、
レンジ相場は大変珍しい状況ということになります。
本当でしょうか??

 

揉み合い相場とは…

方向性がある相場を、上昇相場と下落相場とすれば、
揉み合い相場は、
方向性がない相場ということになります。

 
上昇相場または下落相場については
このブログでも幾度か述べた記憶がありますが、
高値も安値も切り上げるのが上昇相場
高値も安値も切り下げるのが下落相場
でしたね。

だとすると揉み合い相場はそれ以外…つまり、
高値・安値共に更新できない相場ということになり、
かなり具体的になります。
そう、それはハラミ足の状態です。

これならかなりの頻度で相場に出てくるのは
チャートを見ればわかります。

 
これを日足と時間足の関係で考えると、
前日の日足陽線から反落し、
時間足では陰線が例え15本並んでいる状況でも、
前日の日足安値を割り込んでいなければ、
現行の日足は正に孕んだ状態にあることから、
揉み合いの範疇であると簡単に定義できます。

このように相場を捉えると、
一見トレンドが出ているような相場でも、
殆どの期間は、実は揉み合っていることが判り、

揉み合いだからと言って必ずしもレンジ相場ではない
事にも気づかされると思います。

 
 
そういえば昔、
ディーラーとの会話を思い出してみれば確かに、
「昨日のレンジちょうだい!」
とか、
「ここ1時間のレンジは?」
という会話がありました。

ということは、
そもそもレンジの意味自体はやはり、
「高値と安値」を指していた可能性があり、
高値と安値を抜けていない相場という意味が
本来のレンジ相場だったのかも知れません。

 
どっちでも良い話に聞こえると思いますが、
ことばの定義はともかくとしても、
ここを履き違えると、
買うと下がり、売ると上がるという取引で
大切な資金を浪費してしまうことにもなり、

逆にしっかりと把握できれば、
いち早く揉み合いを悟り、
無駄な取引に手を出してしまう回数を
ぐっと減らすこともできるでしょう。

 
 
浅野敏郎

 
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2 thoughts on “「レンジ」と「揉み合い」…やっぱり違うと思う

  1. 浅野敏郎浅野敏郎 投稿作成者

    乾坤一擲さま、

    コメント有難うございます。
    同じように使われがちですが、
    元は恐らく同じ「高値・安値を抜けない状態」だったと思われますね。

    今のイメージは、レンジ相場は揉み合い相場の特殊な状態・・・
    とでも言いましょうか。
    なので、乾坤一擲さまのイメージですと、もしかすると逆かもです。

    同じような高値と安値の間を何度も上下するのがレンジ相場で
    例えばユーロ円で17年の9月から12月のように、
    高値が134円台前半~中盤
    安値が131円台で決まったかの様な場合です。

    一方、18年の3月22日の安値128.95前後を付けたあと、
    4月24日に高値133.49前後に戻り高値を付け、
    5月23日に、3月22日安値を割り込んで下落が加速するまで、
    やっぱり、高値安値を越えた動きになっていません。
    ただの行って来いとなった相場ですが、
    定義的には、こちらも揉み合い相場だと言えますが、
    これを、いわゆるレンジ相場と言えるかどうかは微妙な方も
    おいでだと思います。

    我慢するかどうかは、何処でエントリーしたかで違う気もしますが、

    いずれにしても、
    波動が少ない揉み合いは、いわゆるレンジ相場と違って把握しにくいので、
    形だけで入ると、把握しにくい揉み合いの罠にはまる可能性が高くなる
    ということを言いたかったのですが・・・

    伝わりにくかったかも知れません・・・反省です。

    また、コメントをお待ちしています。

    浅野敏郎

    返信
  2. 乾坤一擲

    (‘ω’)と言ふことは、
    高値も安値も抜けてないよ〜と言うのが揉み合いで
    方向性がありそうで、前の高値なり安値なりを超えてないよ〜
    て言うのが、レンジのイメージなんですね。
    よく騙されそうなのがレンジで
    ボラがないよ〜つまんないが揉み合と_φ(・_・
    暇つぶしに入ってはいけないのが揉み合いで
    前の高値を更新するまで我慢するのがレンジと。
    こうやって書いてると簡単に思っちゃうのだが。゚(゚´ω`゚)゚。
    当事者となると難しいのでしょうね。

    返信

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