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システムの限定性

From 矢口新

自宅のトレーディングルームより……

「このままでは死滅する」-
いきなりショッキングな言葉から始めましたが、
これは何のことだか、わかりますか?

日本の組織のあり方の話です。

生物学者の福岡伸一氏が、
朝日新聞からの取材に対して語った記事がありました。

要点をまとめますと、

・ 1982年に大蔵省に入省した「花の82年組」が次々と辞任に追い込まれた。
・ これらの現象には、「受験秀才が最後まで戦う」というシステムにも原因がある。
・ つまり、競争相手は同年齢・同学年だけで、
勉強すべき範囲も決まっていることから、
効率・要領・暗記能力・処理能力の高さだけが評価される。
・ この状況は、アリマキやバナナのように、
「環境が一定ならば、きわめて順調に自分を複製して生育するが、
環境の変化や感染症で一気に死滅してしまう生物」に似ている。

ということです。

福岡氏もこの記事の中で触れているように、
生物には変化に対応するメカニズムが本来備わっています。
しかし、財務省にはそのようなメカニズムがないため、
「瓦解」を招いていると同氏は指摘しているのです。

私自身はどうかと言われれば、
受験システムには否定的な立場をとっています。

先日、
「高校受験を控えた子どもに”成し遂げた”生徒が集まる進学校の集団で3年間過ごすか、
”諦めた”集まる集団で3年間を過ごすかを選択させた」
という内容のコラムを読みました。

しかし、「成し遂げた」も「諦めた」も、
受験システムを基準にして判断したものにすぎません。

私なら、「単一の価値観、単一のルールで勝者だと思っている集団」か
「多様な価値観を受け入れることで、自分の居場所を切り開くことが必要な集団」
のいずれを選んで3年間過ごすか、と言い換えたでしょう。

ちなみに、私自身は県立高校に進みましたが、
通常の大学受験勉強はしなかったので、三浪して大学に入りました。

受験勉強と密接している話として、知識の価値についても触れておこうと思います。
インターネットが登場したことで、何かを活かしたいと思う人が
検索により知識を手に入れることがたやすくできるようになりました。
昔なら、限られた人ー先ほどの言い方を用いれば、
「成し遂げた」人達だけが持っていた知識に、誰でも「検索」で反論ができるのです。

つまり、知識そのものにはほとんど価値がなくなりつつあります。

投資にもあてはまることですが、
知識そのものに価値がなくなりつつある時代だからこそ、
「手にいれた知識をどう活用して、道を切り開いていくか」
が重視されると考えています。

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