矢口新のブログ

道に迷ったときの鉄則

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

From 矢口新

自宅のトレーディングルームより……

最初に、
この度の西日本集中豪雨により、
被災された皆様にお見舞い申し上げます。

そして、
皆様の安全と被災地の一日も早い復興を
心よりお祈り申し上げます。

さて、
最近「山で道に迷ったら絶対に沢に降りてはいけない理由」という、
非常に興味深い記事を読みました。

それを踏まえて、
皆様に私から質問させてください。

Q.あなたが山登りをしていて、
道に迷ったとします。

  1. あなたが決してしてはいけないこと
  2. あなたが必ずやるべきこと

は何だと思いますか?

まず、
「あなたが決してしてはいけないこと」
ですが……

「間違った道に入り、沢に出てしまうこと」
です。

確かに、沢はヤブがないことが多く、
歩きやすいうえに、下に向かっています。

「もしかしたら、ふもとまでいけるかも……」
と思い入り込んでしまうと、
やがて崖や滝に突き当たってしまうでしょう。

それでも無理やり下ろうとしたら、
転落してしまいます。
滝つぼに飛び込んでしまう人もいるかもしれません。

そして、

「あなたが必ずやるべきこと」
ですが……

「元来た道を引き返すこと」
です。

周囲の状況によく注意しながら、
慎重にたどってきた道を引き返していけば、
必ず間違えた地点が見つかるはずです。
そこから正しいルートに戻れるでしょう。

つまり、
「おかしいと気づいた時点で引き返す」
ことができれば、事故には遭いにくくなるはずです。

「なるほど、そんなシンプルなことか」
と思われたかもしれません。

しかし、
「今まで来た道を引き返さず、
沢に出てしまい、最後には事故に遭う」のには、
こういう仕組みが働いています。

  • 今までかかったコストとこれからかかるコストを比べた場合、
    今までのコストが大きい方が、これからのコストが分からないにも関わらず、
    過小評価をしてしまう。
  • 人には楽観的思考が備わっているため、未来を過小評価してしまう。
  • 非常時でも正常時と同じだと扱ってしまう気持ち=正常時バイアスが働き、リスクを回避できない。
  • 決断せず、問題を先送りして、リスクが積み重なる。

実はこういう仕組みは、
山登りで道に迷っているときにだけ働くのではありません。

相場においても、働いているのです。

私は金融機関で長く働いてきたので、

「金融機関の資金運用担当者が、
会社をつぶすほどの巨大損失を出してしまう」

という場面にもたくさん出くわしてきました。

その当事者たちもまさしく、

  • 楽観的思考が未来を過小評価する。
  • 非常時でも正常時と同じだとして扱いたい
    正常性バイアスが働き、リスクを回避できなくなる。
  • 決断を避け問題を先送りする事によりリスクが積み重なる。

という精神状態に至っていたのでしょう。

先ほどの山登りの話と同じで、
相場でも早めに損切をすれば、
大きなロスにはならないのです。

また、いわゆるナンピン買い(※)はさしずめ、
「道に迷って沢に降りてしまい、
挙句の果てに滝つぼに落ちてしまう」ことでしょう。

※買った株式や投資信託などが下落した場合に、
損益分岐点を引き下げることを目的に、さらに買い付けること

こうしてみると、
山歩きでも相場でも、
自分自身の判断次第で、
無事に切り抜けられるか、
危機に陥るかが決まるのかもしれません。

<編集部のおすすめ>

東京市場、ニューヨーク、ロンドン市場で、
プロのディーラーとして活躍し、

行き着いた答え。

価格の動きを解明した、
前代未聞のロジックがここに
あります。

相場の表と裏を知り尽くす
投資の達人 矢口新先生の、

『トレード理論の秘密』

こちらからご覧ください

 
◇◆◇投資の学校・LINE@登録募集中!◇◆◇

LINE@限定の特別なお知らせを配信予定!
ご登録はこちらから

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

コメントを残す

*

CAPTCHA