トルコショックを見て怖くなったあなたへ
From 小次郎講師
自宅の書斎より……
おはようございます。
小次郎講師です。
ついに9月に入りましたが、
「これから日本株の株価は上昇していく」
と話しているアナリストは少なくありません。
一方、8月にはいわゆる「トルコショック」が起きるなど、
世界を見渡せば、何が起こってもおかしくない状況が続いています。
これまで以上に、様々な情報を見比べて判断をする必要がありそうです。
トルコショックって何だったの?
改めて、いわゆる「トルコショック」とは何かおさらいしましょう。
ことの発端は、トルコ当局がアメリカ人のキリスト教福音派牧師、
アンドリュー・ブランソン氏をテロ関連の罪で拘束したことです。
アメリカはトルコに対し、彼の釈放を求めてきましたが、
いまだにそれはかなえられていません。
そこで、報復措置として、アメリカはトルコの鉄鋼・アルミに対する関税を
2倍に引き上げる経済措置を発動sました。
もちろん、トルコも黙ってはいないので、
アメリカからの輸入品に関税を課す方針を発動しました。
こういった米国とトルコの政治的な対立が、
急激なトルコリラ安につながっていったのです。
関税だけが問題じゃない
アメリカとの貿易摩擦以外にも、トルコには国の経済を
不安定にさせる要因がまだあります。
- 経常赤字の大きさ
- 権力集中
です。
まず、経常赤字の大きさですが、
トルコのGDPに対する経常赤字の比率は、
2017年には5%台半ばへ達しています。
経常収支を海外からの資金調達や直接投資で
穴埋めする状態が慢性化しつつあるのです。
また、権力集中ですが、トルコのエルドアン大統領は、
権力集中のために、人事も刷新しています。
一例として、これまで評価の高かった
メフメト・シムシェキ副首相を解任し、
後任に娘婿のベルト・アルバイラク氏を起用しました。
自分の考え通りに動いてくれるであろう
人間をそばに置きたい、という意向の表れ、
といってもいいかもしれません。
やっぱり「予想はよそう」
ここまで、簡単にトルコショックについて整理しました。
正直なところ、この先に何が起こるかは、
まったくわからないのが事実です。
だからこそ、私が普段から言っているように、
当たるかもどうかも不確かな予想をするより、
「状況の変化に応じた適切な対応」を行っていくことの
ほうが、ずっと現実的ではないでしょうか。
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忙しいと全部見るのも一苦労です。
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