思い切って時間で区切るのを止めてみた…(D)

浅野敏郎

「投資の学校」浅野敏郎
From 新宿オフィスのスタジオより

 
前回のブログCでは、
上位足を確認する意義の一例をあげました。

カンタンに言ってしまえば、
日足の最初の1時間は時間足と
週足の初日は月曜日の日足と
同じ型をしているわけですから、

そこから具体的に上位足の型が変化するのは、
下位足の高値安値を
更新しない限りはあり得ないということを
ご理解いただければ十分かと思います。

では今週は前号の末筆で予告した通り、
将来に向けた値動きの手がかり
の見方とやらをご紹介いたします。

——————————————-

おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

アメリカでは来る大統領選挙の
前哨戦ともいうべき、
候補者選びの党大会がぼちぼち開戦の運び
となっています。

直接の因果関係は特に目立ちませんが、
狭いレンジでドルが
強くなったり弱くなったりしていることと
無関係だとは言い切れません。

アメリカの株式指数は
相変わらず強いというか、壊れない状況は
反トランプ色が垣間見えるたびに
自由貿易再開への期待が
かかっているのかも知れませんね。

そういえば、そのトランプ大統領は最近、
金融市場を揺るがすような発言が
あまり見られませんが、
その代わりに、
コロナウイルスの情報を操って、
相場を動かしている向きの存在が、
うっすらと見え隠れしています。

もちろん想像の域を超えない話ですが、
いつ感染終息の兆しがみえるような
発表がどこからあったかは知りませんが、
それをネタに
株買いドル買いを仕掛けた可能性は
十分あり得る、そんなネタだったのは確かです。
——————————————–

さて今週のテーマですが、
実は既に幾度もお伝えしている内容と
大きな違いはありません(汗)。

冒頭では、
上位足が変化する要件を表現するために
ある期間の最初の下位足をイメージしましたが、

日足では1日が、
週足では1週間が終わった直後をイメージすると、
まさにブログBでお伝えしたように
同じ期間における下位足の値動きそのものが
1本の上位足でしたね。

もし翌日や次週もこのレンジの中で推移すれば、
足形こそ違っても揉み合いとなり、
例えば一か月間、高値も安値も更新できなければ
その間はずっと揉み合い相場となるのは
ご理解いただけると思います。

 
ではもし10日間上昇または下落を継続した後、
3か月間その間で推移した相場は
どう考えればよいでしょうか???

実はこの2つの例は同じことを言っており、
1日で5円動いた後に、
1か月間この5円幅の間で動いたのと、

10日間かけて5円動いた後、
3か月間この5円幅の間で動いた場合とは
殆ど同じことなのです。

 
こう考えると、最初の5円動いた波動を
どちらも1本の足と考えれば、
ここまで同じ話を繰り返していたのが良く判り、

最初の5円の波動こそがトレンド相場、
そのあとの動きはどちらも揉み合い相場
だと、単純に言い切ることができます。

 
確かに、
1本前の足や直近数本の値動きを、
参考にする必要は皆無ではありませんが、

今現在の相場が支配されている波動を見つけ、
その値位置(ねいち)から、
次のブレークアウトを探すのが効率的な対処
だといえそうです。

今回のテーマである
将来への手掛かりに関してですが、
当然ながら相場を見ている時間軸で
見方は分かれますが、

実際のチャートを使って、
ここまでの基本的な考え方を例に挙げて
今回は終了と致します。

 
このチャートはポンド円の日足です。

大きな流れは
2019年9月上旬に2番底をつけて以降の上昇が
現在の相場を支配している波動です。
(この上昇を否定する根拠は一切、見当たらないこと)

ただ下値は現在の値位置からは遠すぎて
参考になりませんから、
2019年終盤の、最後の上昇波動で代用できます。

しかし、それでもこの波動の
安値をうかがう動きも見られないことから
高値以降の下落波動を基準に、
その下落の継続性を見ていく方が無難に見えます。

 
とはいえ、
一番強い影響を与えている下落波動は
高値から1番底の波動になり、
その後の値動きは半値戻しが限界になって
下落の支配力は健在である一方、

下値も昨年末の揉み合い上値圏がサポートになり、
下げあぐねていることから、
両方の勢いが均衡していて難しい局面です。

高値以降の1番底である140.835円と
2番天井である144.610円の間を、
揉み合いとして無視し、
どちらかにブレークした方に
目先の方向性を求めたい状況です。

 
ということで、
ありきたりな分析になってしまいましたが、
揉み合い相場を見つける視点、
つまり、
同じ方向に伸びた波動を1本の足に見立て、
そこからの「放れ」を、
その後の方向として捉える考え方が
少しでもご理解いただければ幸いです。

次回は、
揉み合いから方向性が発する有名な瞬間を
今回の考え方に基づきながら、
幾つかたどってみることにします。

 
浅野敏郎

 
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