相場の時間的リスクと時間外リスクについて

From:矢口新

 

自宅デスクより、、、
おはようございます、矢口です。
本日は、時間的リスクと時間外リスクについて解説していきます。

 

私は常々、相場のリスクとは時間のリスクだと解説しています。

 

”価格変動のリスクを意味する”
マーケットリスクも、信用リスクも、ほとんどの他のリスクも、時間が経過しなければ顕在化することがないからです。

 

となれば、

 

長い時間保有する長期投資ほどリスクが大きいことに
なるのですが、その割には見合ったリターンが約束されているわけではありません。

 

例えば、1日のうちで最も長い時間保有するとは、寄値から終値まで持ち続けることですが、
そうしたリスクを取っても、必ずしもリターンが伴うとは限りません。

 

それよりも、高値で売り、安値で買えれば、保有している時間は短くなるが、確実に儲けることができます。この1日を、1カ月、1年、10 年と伸ばしていっても同じことです。

 

持ち続けるリスクを取ってもリターンが伴うとは限りませんが、高値で売り安値で買えれば、保有している時間は短かったとしても、確実に儲けることができるのです。

 

実は、長期投資が有利なのは、他人の資金を預かるプロの運用者にとっての話です。

プロの運用者にとっては、1年より5年、5年より 10 年と、より長期間にわたって「これだけ
の資金を預けた。後は任せた」と言ってくれる方が運用しやすいのです。

 

一方、短期間で利益を出せば利確の解約をされ、反対に多少の評価損で見切りの解約などされたなら、落ち着いて運用などやってられません。プロの運用者にとっては、それなりの評価損が出ていても、長期間辛抱してくれる顧客が有難いのです。そこで中途解約にはペナルティーを課すことになります。

 

このように「プロの運用者にとっては、長期投資はリスクが少ない」ことが、個人投資家にとってもリスクが少ないかのように曲解されたのです。

 

相場のリスクとは時間のリスクだと言うことが、ご理解頂けただでしょうか。

 

とすれば、時間のリスクを
持ち越さない「短期トレード」が、最も優位性のある運用だということになります。

 

そうした短い時間の中での、波動の山谷を取りに行くのです。

 

また、銘柄を組み合わせる「ポートフォリオ運用」では、時間のリスクを排除することはできませんが、組み合わせ次第では、時間のリスクを管理することができます。そのことについては、またの機会にお話いたします。

 

相場の、時間以外のリスクー。

 

相場のリスクとは時間のリスクで、価格変動のリスクを意味するマーケットリスクも、信用リスクも、ほとんどの他のリスクも、時間が経過しなければ顕在化することがな
いと、述べてきましたが、

 

ほとんどの他のリスクとは、突然の地政学的リスクを含むイベントリスクや、景気指標や
企業業績、SQを含む決まった材料がもたらすリスク、資金や商品決済が無事に行われる
かというデリバリーリスクなどですが、これらは広義ではマーケットリスクや信用リスクに
含まれます。

 

時間が経過しなければ顕在化することがないのです。
ところが、時間の経過とは無関係なリスクも存在します。それは、流動性リスクです。

 

流動性リスクとは、売り買いがスムーズに行われない、あるいは、値段が飛び、思わぬス
リッページを支払わされるリスクで、時には致命的ともなる重大なリスクなのですが、あま
り注意を払わない人たちも多いのが現状です。

 

とはいえ、昨年2019年1月3日に起こったフラッシュクラッシュで円の急騰で大きな被害を受けた人たちは、こうした流動性リスクにやられたと言っても過言ではないのです。

 

1月3日は、日本では正月の三が日で休日です。銀行、証券、商社などと挙げるまでもなく、
日本企業、日本在住の外国企業はすべて休んでいて、円の流動性は極めて低くなります。こうした
時に、円がらみのポジションを持ち、まさかの時のヘッジにと損切りオーダーでも入れて
おくと、それが狙い撃ちにされることがあるのです。

 

流動性が高いと、大きな値動きには、待ち構えたような反対売買が入ることが多いです。
ターゲットで売り買いする人や、オプションのデルタヘッジなどもあるからです。

 

そこで、通常は上値、下値の目途ができ、ボックスレンジ売買がそれなりに機能します。そうしたことが続くとレンジ内で売買する人たちが増え、レンジの外側には、損切りオーダーが並ぶことになります。

 

年末年始のような長期休日では、それなりの価格変動を見越した広めのレンジの外側に、
よもやここまでは来ないだろうという損切りオーダーが並びます。

 

ところが、損切りオーダーをウォッチしているのが休日ではない海外なので、それらを
利用した売買の誘惑に駆られることになる。

 

同じようなことは 2016 年 10 月7日(金)のポンド・ドルでも起きました。

 

ご記憶の方もいられると思いますが、
日本時間午前8時4分から数秒のうちに 6.1%の下落幅を達成したのです。

 

ポンド・ドルの売買が最も薄いのは、ロンドン市場が眠り、ニューヨーク市場が引けた、
東京市場が開くまでの時間です。

 

ましてや、東京の多くのディーリングルームは、8時からの
10 分間ほどはミーティングを持つ。

 

その最も流動性に欠ける時間が狙い撃ちにされた。
流動性は時間の経過とは関係がなく、商品や日時、時間帯で高い低いが予め分かっています。

 

プロのディーラーは基本的にそうした商品や時間帯を避けるので、そのことが更に流動性
を下げることになるのです。

 

本日は以上です。今週の残りもトレード頑張りましょう。

―矢口 新

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