方向がない波動の「揉み合い」の後は…

浅野敏郎

「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の書斎より

 
チャートの中の、ある1本の足の位置を
相場の流れで特定するイメージと練習で
ここまで2週を費やしました。

宿題として問題を提示し、
応答くださった方々には個別に
解説をさせていただきましたので是非、
ご確認ください。

一見は一本調子の下落や上昇でも、
順を追って詳しく値動きを追いかけた場合、
実はいくつもの調整局面があります。

この練習によって、
チャートで見えている範囲の中で
誰もが認識できる高値や安値を起点に
説明に必要な「目印」として、
調整局面の特徴を把握してそれを活用する
体験ができたと思います。

本番の売買では、
見えているすべての足1本1本が、
現行足になり得る中で、

それぞれの状態から
次の売買アクションを判断するとすれば、
こうした「目印」を活用する以外に、
いったい何を判断材料にするのでしょうか。

今週は前回にお約束した
波動としての揉み合いについて解説します。

————————————–

おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

昨夜というか昨日の早朝、
アメリカ新大統領の就任式が無事、
執り行われました。

その中での宣言内容は大きく分けて、
・米国民の一致団結
・米国の分断緩和
・世界のリーダーとしての復権
などがあげられましたが、

今更…という感覚もあり、
それほど国内のムードは最悪だった…
ということなのでしょうか。

普段であれば、
乱入騒ぎがあった議事堂前の大通りには
就任を祝う人々で埋め尽くされるのですが、

今回は極右勢力の暴動懸念から
一般人の姿はない代わりに、
軍隊が取り囲むといった異様な光景でした。

もちろん、暴動懸念がなくても、
コロナ対策として集会が禁止される可能性は
あったでしょうが、

あの光景は独裁国家が民主解放された後の
建国集会さながらであり、
米国の闇を見た気持ちになりました。

———————————–

揉み合いを把握する前に、
もう一度、先のチャートを掲載します。

宿題は、
このBの足を言葉だけで特定する説明を、
ということでしたが、

回答をお寄せいただいた方は概ね
最高値から最安値までの下落は
数段の下げ波動で構成されていることに
気づかれておりました。

各段の下げはどこからどこまでか

もちろん、B足を特定する説明には
不要なテーマではありますが、
例えば、Bの前にあった「3段目の下げ」とは
どこからどこまでを指しているのでしょう?

事後的には恐らく、eからfの下げ波動を
三段目の下げとするのは明らかだと思います。

ただ、
e-1から順に各足が現行足だった場合、
e-1の高値で売れる可能性は極めて低いはずで、
つまりe-1の足のどこかで売るという判断も
なかなか厳しいことだと思います。

では次のアクションを決定付けた値動きとは
どこになるでしょうか。

答えはe-2の足のどこかにあるのですが、
結論から言うと、
直近安値dを割り込む瞬間であり、
まさにこのポイントが唯一
「高値を更新できずに安値を更新」した
瞬間でした。

ミクロで見れば、
dからeまでの調整波動にある
下値サポートラインを割り込んだポイント
だと言えなくもないですが、

dを割り込まなければWボトムを形成し、
反転上昇につながる可能性が考えられ、
そうなれば正に典型的なダマシとなるため、
dの安値を更新する前に売る勇気は
なかなかあり得ないところでしょう。

下げ波動の途中のアクション

e-2の取引機会を逃した場合、
次の新安値となるfまでの12本の各足が
日々の現行足になるわけですが、

その間で皆さんならどこで売りますか?

同じような大陰線がcからdの下げの中に
見られますが、
大陰線以降の4本は大した下げになっておらず、

それを見て、
今回のe-2以降を直に売り込む勇気は、
こちらもかなり限定的だと思います。

つまり後から見れば、
e-3やe-4から新安値fまでの値幅は
まだ十分残っており、
e-2以降でも売れるように見えますが、

実際にそれぞれが現行足だった場合、
そう簡単に売ることはできないのでは?
と思い、増してやe-2の安値から、
離れてしまえばしまうほど、
反発する恐怖心も増すに違いありません。

結論として、
下げが決定的となった以降の下げ波動へと
途中から乗車する機会は、メンタルを含めると
ほとんど無いとしたほうが良く、

e-2で乗り遅れた場合は、
次の下げ止まりまで様子をみて、
次の下値更新を待つしかないと思うのです。

調整波動の途中のアクション

ではfの新安値が決まるまで様子を見たとして、
以降は調整の反発波動f-gが始まりますが、

gの高値に至る5本の各足が現行足だった場合
皆さんはどんなアクションを取りますか?

 
様々な理論の中には、
「この調整波動までをも買いで取る…」
といった論調もあるにはありますが、

スキャルピングではない限り、
ここまでの長きにわたる下げを見て
調整波動に買いで乗ることは難しいと考えます。

そう考えると、
ここを買っているのは恐らく、
安値fの近くを売ってしまった人の損切が
中心となっている可能性が高く、

この逆行をしのげるのは、
ポジションを持っていない場合か、
e-f波動の早い段階あるいはもっと前で
ショートになっている場合
しかないと思われます。

つまり揉み合いとは

g以降の考え方は、
e以降の考えと同じになりますから、
g以降で考えられる次のアクションは結局、

B足のような下値ブレークに乗るか、
高値gを更新する上値ブレークに乗るかの
2択となります。

ただこのケースでは
ここまで下げている相場だけに、
gを越えて本格的に上昇相場に転換するには、
それなりのエネルギーの蓄積が必要だと
考えられますが、

f以降B足前までの揉み合い程度では
不十分にも見えることから、
下落再開のほうに優位性があり、

gを上に抜けたとしてもこのままでは、
例えばeとfの間で暫く揉み合うような展開が
順当な想定だと思います。

 
そう考えると、
eからfまでのトレンド相場は実質的には、
e-2でdの安値を下抜いてからfまでになり、
dから再度dを下抜くまでの揉み合いの後に
実質的な下落の再開が発生しています。

つまり、
揉み合いは次の流れを早期に捉える
重要な初期波動と言える一方で、

一般的に言われているのとは逆に、
トレンド相場は発生してからでは、
そう簡単に入り込めない難しい波動
と言えそうです。

 
今一度、
「高値を切り下げ、安値を切り下げる」
のが下落相場の定義であることを思い出し、

例えばe-g-fの動きを考えた場合、

切り下げるべき高値gがどこで決まるかは
決まる前には察知できない半面で
切り下げるべき安値fはf-2の段階で既に
決まっており、
早い段階から対処できるのもメリットです。

 
dからB足までの値動きをよく見ると、
dを割り込んで以降、
次の安値fまでの値幅こそが唯一の
「真水の下げ」であることは前述しましたが、

加えて、
それ以外はすべて無視すべき「揉み合い」波動
という事実をご理解いただけると、

取り組むべきポイントはどう見ても
e-2とB(またはg-5)に限られ結果的に、
余計な取引で資金を失うリスクも小さくなる
ことと確信いたします。

 
 
浅野敏郎

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