4年に1度のビッグイベントの価値は…?
From:ニコラス・グールド
都内のトレーディングルームより、、、
本日10/10(月)10時から、
アメリカ大統領選挙のテレビ討論会が行われます。
選挙の行方を決定づけるかもしれないイベントとあって、
とても注目されていますが、
私はついトレーダー目線で
この大統領選挙という、4年に一度のビッグイベントが
マーケットに与える影響がどのくらいあるのか
ということを考えてしまいます。
そこで今日は、大統領選挙があった年の相場を振り返り
大統領選挙の前後、どういう動きがあったのかを
見てみたいと思います。
意外な傾向を知ることができましたよ。
見てみるのは、
みなさんに一番なじみのある
ドル円の動きです。
このグラフは、大統領選挙があった年の
ドル/円(USD/JPY)の為替レートです。
10月から11月の終わりまでをグラフにしました。
このグラフから、大統領選挙前後の
ドル/円(USD/JPY)の傾向を読み取れるでしょうか。
(グラフの長さが年によって違いますが、
これは営業日数が違うからです。)
2000年〜2012年まで、
4回分のデータを見てみましたが
何か大きな特徴があるようには見えません。
あえて言うなら、4年に1度のビッグイベントにも関わらず、
ドル/円(USD/JPY)の値動きに大きな変動が見られないことが、
大きな特徴と言えるかもしれませんね。
ちなみに、選挙前と選挙後の動きの方向性を比べてみると
こうなります。
2000年:
選挙前: 横ばい
選挙後: 円安
2004年:
選挙前: 円高
選挙後: 円高
2008年:
選挙前: 円高
選挙後: 円高
2012年:
選挙前: 円安
選挙後: 円安
こうして4回の動きを比べるとー
「大統領選挙前(10月)のトレンドが、11月にも継続する」
確率が高いのかもしれません。
もし、今年2016年の大統領選挙のことを考えてトレードするなら、
10月のドル/円(USD/JPY)の傾向を観察して、
それを11月のトレードに反映させることができるかもしれませんね。
ちなみに、今は100円の大台から少し上がってきて、
これまでの円高トレンドが変わるかどうかのポイントに来ていますので
大統領選挙をきっかけにして、
これまでの相場からそのあとがどう変わるかも
過去の4回を見てみましょう。
チャートを用意しました。
これを見ると
大統領選挙のあと、比較的トレンドが
はっきりしていることがわかります。
2000年:円安
2004年:円高
2008年:円高
2012年:円安
どちらの方向にトレンドができるかは
チャート分析で見極めないといけませんが、
「トレンドができたら継続しやすい」ということを
頭に入れておいてもいいかもしれませんね。
まずは、今日のテレビ討論会、
どんな内容になるのか、楽しみに見てみましょう。
—ニコラス・グールド
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