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相手がいやだと思うこと

From 水上紀行

 

相場の展開を見ていると、
自分のポジションをマーケットに見られているようだと感じる時があります。

 

たとえば、買い気が強くて、これは買いだと決めて、
ポジションを持った途端に、売りが強まったりすることはよくあります。

 

これは、たぶん気のせいではないと思っています。

 

マーケットには、相手がいやだと思うことをすることで、
収益チャンスを狙っているマーケット参加者がたくさんいます。

 

彼らは、マーケットのポジション状況を読んで、買いが引かないような場面でも、
買いで参入する参加者が増え、ロングになってきているかどうかを読み、
ロングが増えていると見れば、そこを売り込んでロングを投げさせて利食うといったことは、
平気でやると考えておいて良いと思います。

 

また、よく東京勢が犠牲になる、
ロンドン勢のショートスクイズ(ショート筋を買い上げて買い戻させて利食うロンドン勢の特技)も同様です。

 

元プロテニスプレーヤーの松岡修造氏が、
あるTV番組で、プロテニスプレーヤーを目指す小学生達に、
世界を相手に勝負するためには、
「ずるく、かしこく、だます」ことができなければ勝てないということを説いていました。

 

そして、先に上げた「相手がいやだと思うことをする」という言葉は、
実はイチロー選手の言葉です。

 

つまり、世界で生き残るには、
きれい事だけでは済まされないということです。

 

個人投資家としてネットで為替取引をすることは、
それは決して大袈裟ではなく、
世界を相手にして取引をしているということを忘れてはならないと思います。

 

米系ファンドも、輸出企業も、中東、ロシア、中国などの政府系とも、
同じ相場という土俵で戦っているのです。

 

相場に勝つには、今マーケットの大勢が何を考えているかを読み、
彼らの動きを先取りしていく必要があります。

 

特に、今「相手がいやだと思うこと」は何かという視点から、
相場を見ることは大切です。

 

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