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イグジットが難しいのは調整の判断~テクニカル編パート1

「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の書斎より

先週号では、一般的にエントリーよりイグジットの方が難しいという理由や根拠について、メンタル的な難しさを挙げてみました。
トレンドは途中に調整を入れながら更に発展をしていくのが通常で、その調整には主に2種類の値動きがあります。

第一に、揉み合いながら調整する場合と、第二に、ある程度の深い逆行を入れて調整する場合ですが、いずれにしても、調整の最初はトレンドと反対に進むことになりますから、それがどちらなのか、まず判断がつかないことに加え、

第三として、稀にそのままトレンド転換になってしまう場合もあることから、メンタル的な迷いや恐怖、後悔したくない気持ちが生まれる原因が、ここにあるのだと思います。

では、まず第一番目の揉み合い調整について、考えてみましょう。
————————————————————
おはようございます。
今週も早や、金曜日がやって参りました。

通常であればこの後、エッセイ風な内容を書いていましたが、特に書きたいテーマがある場合を除き、今後は為替相場を中心に簡単なお話や相場の振り返りをしてみたいと思います。
ということで今週は「ドルの強弱」についてお話します。

為替相場を見る際に重要なことは、基軸通貨であるドルの強弱を押さえておくことです。「自分はポンド円を見ているから関係ない」のではなく、例えばポンド円が上昇するということは、ポンドの対ドルの価値が、円の対ドルの価値より大きくなっているから、というのが真実なのです。
では、ドルの強弱はどのように判断するか?ですが、実はドルインデックスという指標があります。これはドルの価値が、他の主要通貨全体の価値と比べて強く推移しているか、弱く推移しているかを数値で表しています。

このドルインデックスにはいくつかの種類がありますが、基本的にはユーロの比重が最も高く過半数に近い指数もあることから、ユーロドルを見ていればドルの強弱が概ね把握できることになり実際、チャートを重ねてみると見事な逆相関(ユーロドルでのドル高は下落、ドルインデックスでのドル高は上昇)です。
ですから、FXはやったことがないという方も、ユーロに興味がないという方も、ここは是非ご参考ください。

イグジット戦略はエントリー場所でも異なる


このチャートはユーロドルの2020年3月のコロナショック以降、5月下旬までのモノです。
起承転結で言うと、起承の期間です。
サブタイトルでも述べたように、どこでエントリーしたかによって、まずは目先のロスカットポイント(強制的なイグジット)がどこになるかが異なります。

既に私の読者さんであれば、特にインジケーターなどを使わなくても、エントリーポイントはお分りだと思います。
A:同じ水準で三点の高値を付けた価格を越えたポイント
B:見える範囲の2番天井を付けた高値越えポイント
C:この範囲の最高値を越えるポイント
ですね。もちろん、下落に対しても概ね同じような事が、下側にも当てはまります。

そしてもしAでエントリーできた場合、BやCは当然ながら利益確定のイグジットポイントにもなり、Bでエントリーした場合はCがそうなり得ますから、利益決済側のイグジットポイントもまた異なることが良く分かります。

ただ今の状態が「起承」の期間だと判断する以上は、これらのポイントで指値で利益確定はしないほうが理にかなっています。つまり、もしBの越え方が上昇を加速するようなことになって、その後の反動下げも限定的であるようなら、目標は直ちにCへと移すべきですから、到達しそうな局面では普段以上に集中が必要です。

最初に緊張すべき水準へ接近


相場は順調に上値を伸ばし、いよいよ最高値まで100PIPS程度に迫りました。
この時点で参加者は、概ね次の3つのグループに分かれているはずです。
グループ1:ポイントAでロング
グループ2:ポイントBでロング
グループ3:ポジションがないスクエア(C越え待ち)

スクエアであるグループ3は、ここまでの上昇を若干後悔しつつも、まだ悩みはないと思いますが、既にロングの方々は1.1500という大台節目で、且つ高値Cを目先に控えて、そのプレッシャーはかなり受けているはずです。
しかしこの状況では、ストップを持値以下まで引き上げるなどの対応で、万が一のリスクはかなり限定されますし、そうすれば不安もある程度はぬぐえるかと思います。

案の定の陰線出現

事前にはっきりと申し上げたいことは、エントリーとは異なってイグジットにはルールが殆どありません。1期間短い足で判断するなどの手法はあり得ますが、ある程度は結果論になることを受け入れながら、その都度決断して対処するほかありません。

言い換えると、「相場がどうなると、自分はどう動く」といった判断基準を明確に持っておくことが唯一の対処だと考えています。


確かに、この位置での相場状態は「転」の最中であると言える半面で、グループ3の判断のように、コロナショックのレンジを出ない限りは大きな揉み合いであることも、事実として把握しておくことです。

一方で現状の市場ポジションを考えた場合、既にロングが溜まっているのであれば、何れは深い押しになるはずですし、本当に「転」の勢いがあるのなら、目先の決済売りは新たな買手で吸収され、さほど深い押しになりにくいはずだ…といった想定は常に持っておくべきでしょう。

そして最終判断として、ストップロスをどうするかで自身の行動を確定するわけですが、この状態では何通りかの水準があげられそうです。

1)暴落値幅の半値水準を割れたところ(赤い水平破線)
2)高値Bを割り込んだ水準
3)どうしても我慢できない場合は最後の陽線の安値割れか、直近陰線の安値割れ
などといったところでしょうか。

A水準でエントリーできた場合、1)では既にストッププロフィットの域にありますが、B水準でのエントリーだとまだストップロスの域になるあたりを見ても、やはり早いエントリーに越したことはない事が判ります。

ただ、これらストップの判断は皆さん自身が行うしかなく、こうした準備を常に考えておくことが重要なことを判っていただければ、きっと皆さんの経験値として積み上がっていくはずです。

その後暫くの推移で

上の状態から13日間が経過しました。

実際にこんな展開になるかどうかは事前には判らず、繰り返しますが結果に過ぎません。こうなる前に深く下押ししていれば、どれもストップに掛かり、この上昇はやはり揉み合いの範囲だったということです。
ですが不思議なことに、ここまで期間が経過してその間に動いた結果から、幾つかのヒントが生まれています。

相場は稀に「休むのも相場」と言いますが、実際に手を止めて待ってみると、エントリーやイグジットのポイントが非常にわかりやすくなる場合が多々あり、毎度のことながら改めて納得しています。

さて、ここでのヒントとは、
・押しの値動きを見てもまだロングは大きくは積み上がっていない可能性がある
・最高値Cを前に急反転もなく、レンジ取引を目指す投機も少ない可能性が高い
・13日間で、揉み合いの高値と安値が新たに決まり、その間での推移は基本的には無視できる一方
・揉み合いから出た方向の値動きで市場心理が見える可能性が出てきた
などが言えるかと思います。

B水準でエントリーした場合、かなり不安定な状態ですし、我慢できなかった方々はとっくにスクエアになっている状況ですが、Bに届かなかった事実は、2番天井に、いわゆる「面(つら)合わせ」すらできなかったことになり、
調整下落の弱さが確認できた分、若干は安心できているステージです。

既にスクエアになった方々は、揉み合い高値抜けでのエントリーや、C越えでのエントリーへと目線を切り替えていられればベストだと思います。

ストップの変更は特に必要ありませんが、Bでロングになった方々にとって、半値位置に置いたストップの損失がどうしても許せない場合は、成立するリスクが増すことを覚悟のうえで、持値にトレールし直しても良いかもしれません。

ここまでのまとめ

イグジットの難しさをテクニカルで…というテーマに対して、「浅野は何を言っているのか?」と思われたかも知れません。

しかし、ここまで対処してきた事でポジションが既に手仕舞いになっていれば、結局それがイグジットになり、ストップに掛からずに継続へと発展できれば、結果的にイグジットではなかった・・・という真実を疑似体験していただきたくて、こうしたアプローチをしてみました。

もし1)や2)のストップも今後掛かってしまえばそれがイグジットになり、今のところベストであるストップ3)が、結果としてもベストになりますが、

もしここから上昇を再開した場合は、ストップの1)や2)が正解だったことになるわけですが、さすがにそこまでを事前に判断することは難しいのです。

想定以上に長くなり、第1のケースすら完了できませんでした。続きは次週に行いたいと思います。

浅野敏郎

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