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日本が国家ブランド指数で初の世界トップ

こんばんは、矢口新です。

人は、子供の頃から様々に順位付けされている。

学業やスポーツなど、個人だけでなく、
所属する集団もランク付けされ、その順位に一喜一憂しがちだ。

とはいえ、
そんなランキングにどれほどの価値があるのだろうか?

そうは思っていても、例えば日本人選手が金メダルなどを取ると、
それまで馴染みがなかったスポーツにさえ興味を示し、
自分事のように誇らしく感じたりするのだ。

そうしたランキングで、経済や国際競争力に関したものでは、
かつての日本はナンバー1ではない時でも、トップランクの常連だった。
それが、ここ20年ほどは下げ続けることに慣らされてきたように思う。

そして、ランキングが下げるにつれて、
日本人のここが悪い、
ここを変えるべきだと言われ続けてきた。

そんな中で、日本が世界のトップになったという最近の指数があるというので、
ここに紹介しておきたい。去年の11月のことらしいが、
私が知ったのは先週だ。以下に日経ビジネスの記事から引用する。

(引用ここから、URLまで)

2023年11月、フランスの調査会社イプソスは、2023年アンホルト・イプソス国家ブランド指数(NBI)を発表した。NBIは、観光客、学者、投資家など幅広い人々にとって魅力的な国家ブランドとは何かを測定する方法について、専門家らの間で注目が高まっていることと相関している。

国家ブランドとは、その国の知名度を表す別の言い方に過ぎない。特定の企業や人に良い評判や悪い評判があるように、国にも良い評判や悪い評判がある。そして、人や企業と同じように、その評判は上がったり下がったりする。常に監視が必要なダイナミックな指標なのだ。そして日本は幸いにして、国家ブランドの将来性がかつてないほど高まっている。

NBIが18年前に開始されて以来初めて、非西洋諸国である日本がこのランキングで、60カ国中トップに立ったのである。

この指標によれば日本は地球上で最も称賛される国であり、アジアの世紀と呼ばれている潮流をさらに強める存在だ。トップ10には、ドイツ、カナダ、英国、イタリア、米国、スイス、フランス、オーストラリア、スウェーデンがランクインしている。

日本は、NBIで毎年じわじわと順位を高めてきた。7位以下になったことは一度もないし、ドイツと米国以外で首位に躍り出た唯一の国でもある。

日本の総合ランキング1位は、国の評判に影響を与える以下2つの共通の関心属性で1位を獲得したことと大いに関係がある。それは、「私はこの国で製造された製品を信頼している」「この場所は他のどの場所とも異なっている」である。

この2つの属性は、日本に住む私たちにとって驚きではない。製品への信頼だけでなく、人間関係にも信頼がある。筆者は、人前で面目を保つことに対する信頼は、「他のどこにもない」日本の文化的側面だと考える。信頼に報いることが少なくなった国から来た私たち米国人にとっては、国の宝なのだ。

参照:日本、国家ブランド指数で初の世界トップ その希望と課題
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00351/010900119/

私は「日本人はダメだ」という指摘を目にする度に、少なくとも内心では反発してきた。海外で学び、働いてきた者の目には、日本人はダメどころか、稀に見る素晴らしい特質を持っているのだ。

例えば、ニューヨークから帰ってきた頃、都心のオフィスビルのトイレ掃除の小母さんたちが2人、先輩が後輩に掃除の要領を教えていたのを見て、驚いた記憶がある。恐らく日本人ならば誰もが、他の分野で似たような光景を日本のどこにいても目にしてきたことと思う。私も違和感は抱かなかったが、ニューヨークではまず目にしない光景だったので、今更ながらに驚いたのだ。

なぜなら、米国人にとってのトイレ掃除は時給を得るためだけの仕事だったからだ。特に磨き上げる必要もなければ、速く多くこなす必要もない。担当者たちが時間内に必要量がこなせなければ、会社は人員を増やすだけなのだ。

ところが、多くの日本人はできるだけ速く多く、そして綺麗にしようとする。それはトイレ掃除に限ったことではない。利用者の利便や勤めている会社の事情を考慮する人も多い。およそどんな仕事に対しても、一種の「美意識」を持っているのが日本人なのだ。そして、自分が得た要領を後輩に伝えようとするのも日本人ならではだと言える。

もちろん、海外にも美意識を持って仕事をする人々は多いが、彼らの多くはマエストロか、そうでなくてもプロフェッショナルだ。彼らが携わっているのは美意識が必要な選ばれた仕事なのだ。

トイレ掃除にマエストロはいらないのが一般的な外国人の考え方だ。美意識も要領もいらない。より速く多く、より綺麗にしたところで、評価の対象にもならなければ、自己満足の対象にもならない。自分が価値を見いだせないものを、他人に教える意味もない。それが、世界的にはむしろ常識だと言える。

八百万の神々。日本人の美意識の背景にはそうしたすべてのものを崇める心情があるのかも知れない。世界的には文字が一部の特権階級のものだった時代の万葉集の作者の多くも一般庶民だ。仮にそうしたものに世界が気付いてくれたのなら、「国家ブランド指数で初の世界トップ」も満更ではない指標なのかも知れない。

いずれにせよ、私たちは自分たちの美意識に自信を持ち、もっともっと高めたいものだ。

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