相場に勝ちたいと、本気で思っていますか?

浅野敏郎

From「投資の学校」浅野敏郎
新宿オフィスのデスクより

 
ブタペストで行われていた世界柔道選手権は、
日本チームのメダルラッシュで、
しかも金の数がとても多いという結果で終わりました。

ダイジェストなどを幾度か見ましたが、
久しぶりにスカッとする一本勝ちが数多くありましたね。
新たに世界的ヒーローが日本チームから生まれるなど、
東京オリンピックを控えて、強化が功を奏している模様です。

 
おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

9月は、初日の1日のうちにアメリカ雇用統計の発表があり、
いつもなら相場に漂う上旬の緊張感は既にありません。
ドル円など一部の相場は、非常に重要な水準で推移していますが、
緊張感がないと感じるのは私だけでしょうか??

9月は日本の上半期末であるなど、ある意味で重要な月ですから、
このままでは終わらない可能性を意識したいところです。

 

スポーツの試合にあって、相場の対決に無いもの

 
柔道やボクシングのように
個人同士が対戦するスポーツで特に言えることは、

例え自分の実力が相手より下回っていても、
相手を研究し尽くことで、
弱点を突いたり、得意のパターンを封じ込めたりして、
どうにか五分五分の対戦に持ち込み、
わずかな隙をついて勝利することがあり得ます。

 
今回の世界柔道では、日本選手の殆どが若手でしたから、
研究相手に上がりにくかったという背景が、
金メダルラッシュにつながった可能性もありますから、
今後の世界大会での油断は禁物ですね。

 
相場取引をこうした試合に置き換えてみると、
自分の対戦相手は相場そのものであり、
チャートを分析することは正に、
試合の相手を研究することと同じかもしれません。

 
しかし相場は、実体がない「気の塊」のようなものですから、
人間の試合相手のように、
研究すれば相手の弱点や、封じ込めるべき得意技が見えてくる
といった効果はおそらく望めない上に、

得体の知れない相場という巨人に対して、
こちらから仕掛けて相手を動かし、隙を作っていく…
ということも基本的にはあり得ない、と考えた方が無難です。

 

相場を相手に勝ち敗けはあり得ない

 
しかし、相場投機をするからには、
このような圧倒的に立場が違う相手から
収益をあげようと狙う訳ですから、
我々相場投機家は、分が悪く過酷な挑戦をしている
と見られても仕方がないのかもしれません。

 
相場取引での損益を語るとき、収益を勝ち、損失を負け
という表現を使う傾向がありますが、
相場で収益を上げるには、
相手である相場を打ち負かさないと賞金がもらえない
という類の勝負ではなく、

かといって、
実際の相場を見る前に、先に金銭をつぎ込んで
ポジションを作らなければいけない、といった制限もなく、

相場の動きを冷静に判断して、ただ動いている方向に沿って
取引をすれば収益になるという点は明らかに、
ギャンブルでもなければ、勝敗を決する試合とも異なります。

 
では、「気の塊(かたまり)」ともいうべき相場を相手に
我々相場投機家が心掛けなければいけないことは何でしょうか。

 
私の意見ではありますがそれは、
相場が動き出す方向の判断は自分で行うべきということです。

もちろん、これはエントリーの際の判断ですが、
もしこれができないということはつまり、
後々でもこの判断を誤った、
という判断の根拠を持たないことにもなり、

イグジットできずに損失だけが拡大してしまうという、
最も危険な行動へとつながりかねません。

 
私はストップロスを入れているから大丈夫…といった声が
聞こえてきそうですが、
判断を誤ったという判断ができれば、
馬券のように一度レースが始まればもう何もできない
という話ではありませんから、

ストップロスを待たずに、自分からさっさと損切りして
損失ダメージを抑えることは十分可能です。

 
つまり、相場という気まぐれな巨人を相手に収益を上げるには
自分の判断力を磨くことが最良の対処方法であり、
判断を、他人や売買シグナルに委ねるだけでは、
何年たっても進歩は望めません。

 
どうか皆様も、
貴重なお時間を使ってチャートを研究されるのであれば、
判断力が身につき、磨きを掛けられるような勉強を
続けていただけたらと思います。

 
 
浅野敏郎

 
<<編集部よりおススメ>>

取引で売りから始める、と聞いた時、
持っていないものをどうやって先に売ることができるのか?
という疑問はある意味、当然かもしれません。

正に「空売り」と言われる取引ですが、
この方法を使えるか否かで、

例えばバブル崩壊や、リーマンショックなどの急落相場ですら、
利益を狙うチャンスになり得るのです。

ただし、現物の買い取引と違って、
自由に取引できるというわけではなく、
空売りには、それなりの注意点があります。

いざというときに、いつでも下落相場に参戦できるよう、
今のうちに準備をされてはいかがでしょうか。

空売りにはどんな知識が必要なのか、
詳しくはこちらのページでご確認ください。
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