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日本で投資教育が進まない理由

From 自宅のトレーディングルームより

毎日うだるような暑さが
続いておりますが、
体調は崩されていませんか?

熱中症や脱水症状には
くれぐれもお気を付けください。

疲れたな、と思ったら
まずは休むのをお勧めします。

小学校も夏休みに入るころなので、
本日は小学校に絡めた話題を一つ。

私はセミナーでたびたび、
こんなお話しをしてきました。

手短にまとめますと、

「小学校の授業の一環として、
投資教育を取り入れようという提案をした。

好意的な反応を見せてくれる人もいたが、
猛烈に反対する人もいて、
結局実現には至っていない」

ということです。

オーストラリアでは、
国家ぐるみで投資教育を含む
金融経済教育の整備が進んでいます。

2008年12月に
「オーストラリアの若者にとっての
教育的目標に関するメルボルン宣言」
という、国家全体の教育指針となる宣言が発表されました。

その前文には、

「教育はグローバル経済競争の時代にすべての
人々がより良い生活をできるための知識や
技術革新を提供しなければならない」

とありますが、
投資教育を含む金融経済教育も、
この前文で示された目的を達成するうえで
重要なものに位置付けられているのです。

つまり、
「より良い生活をするために」
投資教育を行っているといっても
過言ではないかもしれません。

参照 日本証券業協会
「海外における金融経済教育の調査・研究」報告書

一方、
日本ではどうでしょうか。

小学校ではなく、
中学校・高校での金融経済教育についての調査がありましたので、
それに触れてみましょう。

金融経済教育が不必要と答えた人に、
「不必要と考える理由」を聞いているのですが、
理由として次のことが挙げられていました。

・ 学校で教えるための体制や仕組みが整っていない
・ 教員が教えられるだけの知識・指導方法を身に着けていない
・ お金に関することは学校で教えるべきでない

参照 日本証券業協会
「中学校・高等学校における金融経済教育の実態調査報告書」

念のために書き添えておきますが、
不必要と考えた人自体は、全体の5%未満と
非常に少なかったようです。

それでも、
「お金に関することは学校で教えるべきでない」
という回答があったのは確かだし、
そう考える人は投資教育、というと、
嫌な顔をするかもしれません。

実のところ、
投資教育が日本の学校教育で受け入れられない理由は、
「お金に関することは学校で教えるべきではない」
という考えが残っているからでしょう。

日本には、
「一生懸命働いて生活を成り立たせることが美徳」
という考え方があります。

その美徳があったからこそ、
日本は発展を遂げてきたはずだし、
真向から否定する気はありません。

しかし、
「より良い生活をするための知識」
を身に着けることも、
この美徳と同じくらい大切だと私は思います。

その国で暮らしている人が、
より良い生活をし続けられることー
教育で伝えるべきものは、
この目標を実現するための知識です。

投資教育家として、
そして、3人の娘を育てた父親として、
できることを続けていきたいと思います。

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  • コメント ( 4 )

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  1. 松田 健次

    今の学校教育は、勉強を詰め込むところで
    生活に必要な知識を得る所では無いんですよね。
    生活に必要な知識を得れてない大人が多いから、政治にも経済にも無関心になっていけて、政治の思い通りになっていくのだと思います。

    早く、マネーリテラシーは根幹の必要な知識だと思うので、今の大人の考え方が変わってくれて実施して欲しいものです。

    広島の片田舎で、先生の思いを生徒さんへ伝えさせていただきます。

    • 小次郎 講師

      コメント、ありがとうございました。

      投資教育を含む金融経済教育を、
      「教育現場で扱いにくいお金の話」としてとらえるのではなく、
      「幸せに生きるための大切な知識」としてとらえられれば、
      対応が全く変わると信じています。

      想いをつたえてくださるとのこと、
      感謝です。

      引き続きよろしくお願いいたします。

  2. numoto

    人間を含めてすべてのものに寿命があり。古くなれば取り換えねばなりません。そのために資金がいります。
    投資教育はこうした視点から始めたらいかがでしょう。

    • 小次郎 講師

      コメント、ありがとうございます。
      まず、「なぜ、資金が必要か」から始めるのは、
      いい発想だと思います。
      考えることを忘れてほしくはありません。

      引き続きよろしくお願いいたします。

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