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「有事の際は金を買え」の意味

From 小次郎講師

自宅の書斎より

いかがお過ごしでしょうか。
小次郎講師です。

中国地方の大雨の話を
聞いたと思ったら、
今度は他に例を見ない進路の
台風が上陸しました。

今年は天候の面で、
あまり予想もしていないような
ことが起こってばかりですが、

皆様も、
くれぐれも体調管理には
お気を付けください。

「有事の際は金を買え」

昔から、資産運用に関する考え方の一つとして、
「有事の際は金を買え」とささやかれてきました。

でも、
なぜこのように言われてきたのか、
理由をご存知ですか?

せっかくなので、
この言葉の歴史を紐解いてみたいと思います。

ラストリゾート

ラストリゾートとは、最後のよりどころという意味ですが、
これも「有事の際は金を買え」と同じ意味合いで使われます。

金は少量でも価値が高く、しかも、
すぐに売ってお金に換えられます。

また、
アクセサリーや電子部品の原料になるなど、
様々なシチュエーションで活用できます。

さらに、
材質としても、腐食しにくく、
保存性が極めて高いです。

このような背景から、
戦争・革命・ハイパーインフレなど、
先行きの見えない状況では、
資産をもってどこにでも動けるように、
金を買う人が増えます。

ベトナム戦争が終結した際、
沢山の人がボートに乗り、
国外に脱出したのを覚えている方も多いでしょう。

このような「ボートピープル」と言われる人たちも、
自分の資産を金に換えて持って行ったそうです。

実際に金を買わなくても……

そして、
実際に金を買わなくても、
金価格のチャートに注目していただきたく思います。

その理由を説明しましょう。

「有事の際に金が買われる」
の裏を返せば、

金の価格が大幅に上がらなければ、
(断言はできませんが)
ある程度平和ではあるということです。

金は確かに価値がある資産ではありますが、
持っているだけでは、
何も収益を生むわけではありません。

一方、
株式なら、企業がいい業績を上げれば
配当を生む可能性はあります。

金が多く買われる=値段が上がるということは、
株式などのハイリスク・ハイリターンの商品を手放し、
ローリスク・ローリターンの商品である金を欲しがる人が
多いという現れでもあるのです。

株式に限らず、
投資をやる場合、視野を広く持ち、
「これは、どこかにつながっている」
という気持ちで物事をとらえてみるといいでしょう。

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