Sで思い浮かべるもの

浅野敏郎

「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の寝室より

 
少し前になりますが、

同じ上昇(下落)相場でも、

取り組みやすい上昇(下落)と
取り組みにくい上昇(下落)がある…

ということをお伝えした記憶があります。

 
本日はそれをもっと具体的に
考えてみたいと思います。

———————————

おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

昨夜は米FOMCが予想通り
25bpの追加利上げを行い、
目標短期金利の上限が2.00%から2.25%へと
引き上げられました。

市場の反応は一旦、ドル買いになりましたが、
その後は持続せず、
上値が重く推移しましたが、
本日のアメリカ時間に入って
ドルの上値を伸ばす展開となっています。

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このまま相場の話を続けますが、

現在のドル円相場の水準は
2018年初の高値に「面合わせ」となる
1ドル=113.38円まで回復し、

僅かながら高値を更新したことは重要な事実です。

 
しかし冷静に考えてみると、

僅か3か月強で本年安値まで下落したのに対して
同水準へ戻すのに6か月かかっていますから、

ドルと円の金利差という
充分な条件が有ったにも関わらず、
「下り」より「上り」の方が圧倒的に遅い
という事実に違いはありません。

 
値動きを見る限り、
想像するよりもドルのロングは積み上がっていない
一方で、

高値更新の動きを見ると、
ショートのロスカットなどもあまり出ていない
という印象です。

 
 
さて、本日のテーマであるSは、
業界によって色々な意味を持つとは思いますが、

一応、相場に関わる業界人として私が思うことは、
S波動という言葉です。

実はこのS波動は、一目均衡表の教えの一つで、
ご興味がある方は是非、ご自身で学んでいただきたいのですが、

 
ご存知の通り、
一目均衡表は三波動を「相場の基本」としています。
化学でいう「分子」という表現が順当かどうか、
定かではありませんが、

いかなる相場の変動も最小単位は、
三波動から成っている…
という考え方です。

 
 
相場で収益を上げるには、
方向性(トレンド)を見極めるのが重要
と言う話は良く耳にしますが、

一方で相場は、
上下を繰り返しながら上昇トレンド(波動)や
下落トレンド(波動)を作っていく
という話も同じように聞かれ、

特に相場初心者の方々にとっては、
「一体どっちなの?」というケースが多々あるはずです。

 
 
2017年から2018年3月までの値動きは、
終わって見れば下落相場でしたが、

途中の深い上下動をかいくぐって、
115円以上で売って106円以下で買い戻せた人は、
ほとんどいないはずで、それが普通の結果でしょう。

 
なぜなら、安値を更新した後、
直近の安値が戻り高値になる相場は殆どなく、

唯一、2018年に入って、
110円台を割り込んだ後の戻り高値が
直近の安値で上げ止まって
再び下落を再開したステージしかなかった
と言っても過言ではありません。

 
 
つまり、S波動とは、
直近の高値(安値)を越えて進んだ相場が、
調整を入れた際、最大でも、
概ね直近の高値(安値)で下げ(上げ)止まる波動
を指します。

高値更新で買い、安値更新で売るという手法は、
もはや常識に近いものがありますが、

もしこのタイミングでエントリーした方々の
損切ポイントは、直近の高値(安値)割れ
になるでしょう。

 
しかし、
押しや戻しが直近の高値(安値)を割らず(越えず)に
再びトレンドを再開すれば、

トレンドに乗った人たち全てが救われることになり、
相場に正の循環(スパイラル)が続くだけではなく、
このポイントでは、新たな参入者が多かった
ということも同時に実証されます。

 
 
そう考えると、3月安値からの上昇相場は
5月下旬に押しをいれ、
高値を越えて7月高値まで上昇したのですが、

8月の押しは
5月高値を大きく割り込んでしまったことで、
その後の高値越えの反応が非常に鈍く、
これだけの時間を要してしまった原因
になっていると考えられます。

 
今後のドル円相場が大き目な調整を入れた場合、

最低でも直近の高値を割り込まずに
再び上昇できればそれこそ絶好のチャンスであり、

逆に割り込んでしまった後に再度、上昇するようなら、
大幅な上昇相場にはなりにくい、
ということが想定できます。

 
S波動という考え方、
是非、一つの新しい引き出しとして
活用いただけると幸いです。

 
 
浅野敏郎

 

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