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地震、雷、火事、親父

From 矢口新

自宅のトレーディングルームより……

おはようございます。
矢口新です。

NYダウ平均が乱高下するなど、
今週も相場から目が離せない状況が続きました。

こういうときこそ、
ご自身のトレードルールに基づき、
冷静な判断を心がけてくださいね。

さて、昔から「怖いものの代表格」として、
「地震、雷、火事、親父」という言葉が用いられてきました。

長年、相場に関わってきた人間として、
投資との関連からこの言葉を考えてみたいと思います。

怖いものトップ10

今年2018年は、
リーマンショックからちょうど十年です。

そのため、世界の金融機関に向けて、
「経済における最大のリスクは何か?」というアンケートが行われました。

いわば、金融のプロにとっての
「怖いものトップ10」は何だったのでしょうか?

注目のランキングはこちらです。

  1. サイバーリスク
  2. 地政学的リスク
  3. 新規制
  4. ブレグジット
  5. FRBの金融政策
  6. 資産配分の変化
  7. 連結リスク
  8. 重要事業継続事案
  9. 資金調達
  10. 法令順守

そのほかにも、

  • 気候変動
  • 貿易戦争の拡大
  • 中国経済の減速
  • トルコ、アルゼンチンなど新興市場国の経済危機
  • イラン、ベネズエラ、北朝鮮など制裁下経済の危機
  • イタリアの動向

などが挙げられていました。

重要事業継続事案とは?

今回注目していただきたいのは、8位の「重要事業継続事案」です。

組織の事業継続や組織の存続を脅かすような非常事態で、滅多に発生しないが、
ひとたび発生した場合に組織にもたらすインパクトが大きいものを指します。

耳慣れない言葉かもしれませんが、具体的に言うと、

地震、台風、噴火、大雪、洪水、戦争、テロ、爆発、工場火災、倉庫火災、
部品供給停止、不作、道路陥没事故、風評

がこれにあたります。

先ほどの「地震、雷、火事」はバッチリ入っていますね。

ところで、「親父」はどうなのでしょうか?

発言や行動が組織に大きなインパクトを及ぼす人物の存在も、
重要事業継続事案の一部ではあります。

例えば、テスラCEOのイーロン・マスクやドナルド・トランプ米大統領は、
その一挙手一投足が大きな影響を及ぼしかねません。

「怖い親父」を通り越して
「大爆発している親父」と言っても過言ではないでしょう。

<編集部のおすすめ>

矢口先生は世界中の金融機関で、
様々な価値観に触れながら、
キャリアを築いてきました。

その中で貫いたのが、
「合理的なやり方を突き詰める」こと。

「合理的なやり方」が学べる機会を、
ここであなたに案内します。

こちらからご覧ください

 
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